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小さな君
白菫
いつも笑っている
悲しい時でも、苦しい時でも、
いつも
誰も君の痛みを知らない
小さな君の大きな傷を癒すことができたらいいのに
小さな君は言った
こんなのどうってことないよって
でも小さな君の大きな傷は痛そうだ
いつものように笑っている
小さな君よ、どうしてそんなに強くなれるんだ
小さな君は言った
君の方が強いよって
でも小さな君の方の強さはみんなを包み込めるほどなんだ
小さな君を包みこめるほど大きな人がいればいいのに
小さな君は言った
君は大きな人だよって
僕はハッとした
君の傷を癒すのも
君を包み込むのも
僕なんだ
君ほどの強さを持つことができるのは
君の一番近くにいる
僕なんだ
小さな君よ
君は知っていたのか
僕の可能性を
やっぱり君には勝てないな
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