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蟲 小説





めんめさん

呼んでいる

目に
見えない

蟲が居る

博士の
身体には
蟲が
居た

沢山の

残された
メモに
その特性が
記され
解読されている

博士
「俺の身体は、ウジ虫に満たされている」

「大丈夫ですか?」

蟲の王

親分先生の
差し向けた
ものだろうか

分子プロセス
分子の
インフレーション

膨大な
エネルギーに
よって
行われる
特性が
蟲に
影響力を
与える程の

メモに
残された
蟲の特性

蟲の流れ
ソフトランディング

滑らかな
流動が
結果として
形成の
インフレーションを
起こし

分子密度を
元に戻す
働きを見せ
流れる

結合して
行く分子

そこから
発する
オーラ
宇宙の力
ハニオンリズム

その
流動プロセスは
促進され

やがて

体外へと
到達
すると言う



正常な者
そうで無い者
特殊な者

蟲の
特性を
理解し

活用する
プロセス
制御

正常に
戻す者

元気に
戻していく者

活性化
していく者など

また特殊な者と
分けられる

蟲の多様性


この
演算能力

彼の
改修アルゴリズムが

体験として
記され

メモとなり

私の元に
残された

この蟲は

蒼穹の見聞録の
侵食者
第三形態への
移行の
工程でも
登場する

博士の
最後に
撮られた
レントゲン写真

そこには

体内に
残った


おそらく

お役目を
果たした
彼らの
亡骸達
だろうか


肺が
真っ白な
状態で

写っていた

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