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記事一覧
小説攻強皇國機甲27
真っ赤な
眼光が光る
巨大なうさ
みんなが
騒然とする
ワニ
「通信切れた⁈」
ワン
「変だよ!あんなうさ
見た事無い!」
アルゴ
「リズ!聞こえる?」
「返事を」
次の瞬間
巨大うさの
機体から
あちこち
閃光が
伸びる
乾燥した
砂漠の
あちこちに
着弾し
爆炎が上がる
回りながら
乱発する
巨大なうさ
アルゴ
「これじゃ近寄れない」
「赤いの!」
シゲール
「シゲールだ!ありゃ
小説攻強皇國機甲26
砂漠の
真っ赤な
巨体が
赤い尻尾で
うさの機体を
刺した
流砂からの
脱出
しかし
うさの
様子が
おかしい
スカンク
「うさ⁈」
リズ
「スカンク
どうしたの?」
うさ
「 」
リズ
「 」
「ええ⁈」
モニター表示が
真っ赤な
警告文で
表示される
乱れる
警告文
羅列
異常事態
警告音
スカンクが
言葉を失う
スカンク
「うさの目が」
「赤い」
リズ
「こっちも真っ赤だよ⁈
小説攻強皇國機甲25
岸壁を出る
砂嵐で
視界が
狭まる
アルゴ
「逸れちゃうよ」
リズ
「手を繋いで行こうよ」
名案だ
距離を取らず
ゆっくり
前進する
どれだけ
歩いたか
前が
見え始め
青い空と
黄土色の
粒子の大地が
姿を見せる
アルゴ
「嵐を抜けた!」
リズ
「これでやっと飛べるわ」
アルゴ
「 」
「飛べない」
リズ
「えっ⁈」
ライオ
「そうか!砂嵐で
付着した砂がフラップを
塞いでるん
小説攻強皇國機甲24
包帯を取る
鏡に映る
全快した
僕の顔
ライオが
やって来る
アルゴ
「おはようライオ!」
「待たせてしまったね」
ライオ
「おはようアルゴ
リズが心配してたよ
怪我も大丈夫だね」
アルゴ
「砂漠地帯を越えるんだね」
ライオ
「ここからは巨大化して
移動するよ」
初めての砂漠
歩く時
足元を
取られない
様に進む
必要がある
アルゴ
「流砂だっけ?」
ライオ
「砂漠にも流れが
あるみ
小説攻強皇國機甲23
屋根の上
僕はライオと
話す
アルゴ
「なるほど、記憶は
残らないんだね」
「生まれ変わる感じ?」
ライオ
「近いかな」
アルゴ
「パラドックス‥
アルゴリズム
先は誰にも分からない」
「このまま終わらせる
訳にはいかないね」
ライオ
「アルゴなら大丈夫さ
君の精神性は高くなった」
「リズも進行形だし」
「互いの成長を
見る様になったか」
アルゴ
「ウナギ!」
「次はどうすれば良い?」
小説攻強皇國機甲22
身体中が
感電した様で
痺れて気を
失っていた
此処は
宿に戻った
のかしら?
さっきから
隣りが
こそばゆい
毛の様な感触
横を見る
リズ
「 」
白と黒の
毛玉が
私の横に居る
反射的に
ベッドから
押し出した
「んが‼︎」リズ
「何、何?生き物?」
「ちょ、何すんの⁈」
「こっちは怪我人よ」リズ
「‥誰?」
「スカンクだっての!」
リズ
「何で居るの?」
スカンク
小説攻強皇國機甲21
リズとうさの
反応が無い
縛陣の
威力で
完全に
昏倒している
機体の
眼光が消える
アルゴ
「ウナギの言う通りだ」
「命は投げ出す
ものではない」
だけど
応戦する為に
信念燃やした
気持ちは
素直に
嬉しい
ゆっくり
立ち上がる
振り向く
寸前で
尻尾を
根本から
引き抜く
ライオ
「アルゴぉ⁈」思わず
絶叫して
尻を押さえる
ライオ
スカンク
「女を守れない
情け無さに自
小説攻強皇國機甲19
スカンクと
斬撃を受け
取っ組み合い
スカンク
「行って来ます」
「そう言って」
アルゴ
「⁈」
スカンク
「ただいまと言って
帰ってこなかった」
「家族の事を考えた
事はあるかしら?」
リズ
アルゴ
「 」
スカンク
「貴方達の事よ!」
スカンクが
全力で振り払う
更なる
斬撃が襲う
スカンク
「変化を体現し、修正
しなければ、この旅は
ただの無駄死によ」
「挨拶だけでは
人を変える
小説攻強皇國機甲18
うさ
「何処まで行く気?」
スカンク
「何処でも」
うさの
背中に
貼られた
一枚のお札
のり付けで
貼ったのか
剥がれない
私達を
拘束して
スカンク
「呼び出しは出来ないよ」
リズ
「アルゴと戦う気で
いるの?」
説明も無く
巨大な
スカンクが
街を飛ぶ
街の
上空を
飛行する
ライオ
「近いね」
アルゴ
「脅迫文のメモなんて」
「戦いは避けられないか」
ライオ
「アルゴ
小説攻強皇國機甲17
宿へと戻った
僕達は
お昼を食べ
一休み
疲れたのか
そのまま
寝入って
しまった
ライオ
「風が心地良いから
窓は開けてあげて」
うさ
「怪我も順調に治ってる」
「早ければ二、三日で
包帯も要らないわね」
リズ
「こっちの世界って
怪我の治り早い‥」
「ビックリ」
ライオ
「心配かけたね」
「アルゴはちゃんと
見てるよ」
うさ
「リズ?」
リズ
「うさ、話があるの」
屋根の上
小説攻強皇國機甲16
しばらくの
沈黙から
ハッとした
アルゴ
「E=mc2ってもしかして
僕達の事?」
マウス
「説明してみろ」
アルゴ
「人間の正体は魂って
誰かが言ってた」
つまり
魂が
総エネルギー
質量は
肉体
そして
アルゴ
「僕達は流れる」
「光の速さで二乗
されて生きる」マウス
「 」
アルゴ
「そうだ。だから
生かされてる」
マウス
「ライオ」
ライオ
「何だい?」
マウス
「素晴ら
小説攻強皇國機甲15
青紫の
鉄塊
筋肉質を
思わせる
アメフトの
形状を
連想させる
それは
僕に気付いた
鉄塊
「見所のある小僧!」
アルゴ
「僕?」
鉄塊
「そうだ!」
ライオ
「相変わらずだねマウス」
「街中で説教なんて」
ニヤッと
笑う
マウス
これは戦闘の
気配は
無さそうだ
アルゴ
「ね、何騒いでたの?」
「僕アルゴ」
マウス
「アルゴ!」
「E=mc2を忘れるな」
E=mc2
それは