思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】26～30

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】21～25

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】16・17・18・19・20

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】15

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】14

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】13

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】12

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】11

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】10

思ったこと感じたこと考えたこと【一枚エッセイ】9

粒≪りゅう≫　　第二十話【最終話】

第二十話【最終話】 　 　 　粒は、あんと共に、一日一日を大切に、その日出来る事に丁寧に取り組んで、生きている。 　心も体も平穏で、昔はよく聞こえたどぶ水の音も、自分で自分を苦しめる声も、辛い叫びも、いつかいつかと、自分を奮い立たせる声も、聞かなくなった。 　 　常に不安で、無理して強気でいて、自分の事が好きではなかった“さもしい粒”は、今の粒の土台になった。 　 　粒は、元配偶者とは、心を通わせる事が出来なかった。 どちらが悪いというのではなく、どちらも悪くなく、ただ

粒≪りゅう≫　　第十九話［全二十話］

第十九話 　その日、粒は星加に、誕生日の前祝いをしてもらったりしていて、帰りが遅くなってしまったため、あんには、ちょっと心配をかけてしまった。 　それでも、興奮冷めやらぬ粒が、帰るなり、星加とのやり取りを大まかに説明すると、そんな事があったのかと驚き、なるほど、と納得し、これまで母親が、星加を心の支えにしてきた事をよく理解している、あんも、それはそれは興奮して、 「すごいすごい！よかったね、お母さん！うわー、なんかドラマとか映画の中の世界みたい！」 「星加さんは、お母さ