川野大将 Daisuke Kawano

地方 小学校教員

川野大将 Daisuke Kawano

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最近の記事

顕微鏡の先の異世界

 中学生ぶりに顕微鏡を覗いた。草や石を拡大して見た。布の繊維も見た。また、ミジンコやゾウリムシなど、微生物も見た。10年ぶりに訪れた顕微鏡の世界は相変わらずとってもクリアーだった。そこには、布の一本一本の繊維が絡み合う世界が広がっていた。「こういう原理で布ができているのか!」と深く腹落ちした。それと同時に、いつも自分は「焦点のぼけた世界」を生きていたことを実感した。  私たちは、モノをよく見ていない。呆れるほど見ていない。自分の手を本気で観察したことはあるだろうか。取らせた

    • 些細な変化に気づける人

      職場で使っている椅子を変えた。 すると、2人の先輩がそれに気づいてくれた。 「どうして椅子を変えたの?」と話を聞いてくれた。 些細なことではあるが、こうやって声をかけてもらえると、嬉しい。 自分のことを気にかけてくれていることが伝わるからだ。 あっというまに、社会人4年目だ。 初めて後輩ができた。 私に声をかけてくれた先輩方のように、 私も周りの人に声をかけられる人になりたい。 そして、いつか、「周りの些細な変化に気づける人」を育てられるようになる。

      • 乱読で「読書の抵抗感」を減らす

         大学生の頃に「乱読」していた時期がある。とにかく、ジャンルは問わずに手当たり次第に本を読んでいた。少なくとも、1日に1冊以上は読むことを目標にしていた。その時に読んだ本の内容は、正直覚えていない。  乱読時期を持って良かったことがある。それは「本を読む抵抗感」が無くなったことだ。本を読むことに慣れていない人は、2ページでさえ読み続けることが辛いはずだ。私も乱読をするまでは、読書をするたびに億劫で憂鬱な気持ちに襲われていたからよくわかる。「読書をすることは良いことである。」

        • SEKAI NO OWARI の Habitの歌詞が深い

          SEKAI NO OWARIの「Habit」という楽曲から中略しながら引用する。 「君たちったら 何でもかんでも 分類、区別、ジャンル分けしたがる」 「持ってるヤツとモテないなとか」 「ちゃんとやるヤツとヤッてないヤツとか」 「君らは分類しないとどうにも落ち着かない」 「気付かない本能の外側を覗いていかない?」 「つまり それは そんな シンプルじゃない」 「もっと 曖昧で 繊細で 不明瞭なナニカ」 「ただその習性に喰われないで」 「そんなHabit捨てる度 見えてくる君の

        顕微鏡の先の異世界

          読解力をつけるには 「読解訓練」期間が必須である

           人は一定期間「本気の読解訓練」を行わない限り、読解力を上げることは厳しい。私の場合、この読解訓練を大学3年生の11月頃に始めた。  訓練のやり方は簡単だ。古本でも新本でもいい、まずは本を買う。そして、文章の頭から正確に読解していく。以下、少しだけ具体例を示したい。 ・ペンを持ち、線を引いていく。指示語が出たら、その指示内容に線を引いて結びつける。 ・接続詞が出てきたら、前後の関係性を確実に捉える。 ・対比の表現が出てきたら、何と何が対比されているかをメモする。 ・「〜に

          読解力をつけるには 「読解訓練」期間が必須である

          note投稿で何を得られるか?

           noteに投稿する「内容」は自由だ。自分の日記、勉強したことのアウトプット、本の紹介、商品の宣伝など、多様な内容で溢れている。  では、私たちがnoteに投稿する「目的」は何だろうか。「内容」と同様、もちろん「目的」も自由である。自分の気持ちを表現する場が欲しいから、誰かに共感して欲しいから、自分の考えを広めたいからなど、様々な「目的」があってよい。  ここで、私がnoteを投稿する「目的」を1つ紹介したい。それは、noteを投稿することで「自分の意見を持つ練習」をする

          note投稿で何を得られるか?

          「正確に伝える」ってどういうこと?

           「自分の考えを正確に伝える」ことは難しい。  「自分の考えを正確に伝え」ようとすると、文章で使う「単語の意味」を「定義」する必要がでてくる。上の「自分の考えを正確に伝えよう」という文を使って考えてみる。まず、最低でも ・「自分」とは何か ・「考え」とは何か ・「正確である」とは何か ・「伝える」とは何か といった単語の意味を「定義」すべきだ。そうしないと、「自分の考えを正確に伝えよう」という文の意味が明確にならない。もう少し深く考えてみると、そもそも「定義」するとはど

          「正確に伝える」ってどういうこと?

          賢い人の特徴 〜パターン発見力〜

           賢い人は日々の「具体的な出来事」から「パターンを見つける」のがうまい。  私たちは毎日「具体的」な人生を生きている。午前◯時に起床し、◯時に家を出る、そして、◯町にある仕事場へ行き、◯さんとプロジェクトを進める…のように、全てが個別「具体」だ。  賢い人は、この「具体的な日々」の中から、ある種の「パターン」を見つけるのがうまい。では、「パターン」を見つけるとをどういうことなのか。例えば、職場で印刷機を使いたいとする。午前中は多くの人がその日必要な資料を急いで印刷している

          賢い人の特徴 〜パターン発見力〜

          子どもにスマホを握らせない

          いつから子どもに電子機器を触らせるか。これは大事なテーマである。 私は絶対に自分の子どもに電子機器を使わせない。子どもに電子機器を正しく扱えるとは思えないからだ。 ほとんどの子どもは、電子機器を使いこなすのではなく、反対に、電子機器からコントロールされていると思う。電子機器を作ったのは大人だ。つまり、電子機器をつかいすぎるこどもは、電子機器を作り出した大人たちにコントロールされている、といえそうだ。 私は見知らぬ大人に自分の子どもをコントロールされたくない。 しっかり

          子どもにスマホを握らせない

          「あるこう あるこう わたしはげんき」

          大人になって、この歌詞が刺さる。 よく歩いた日は、気持ちが良い。 頭が冴える。 ご飯がおいしい。 お風呂が楽しい。 夜ぐっすり眠れる。 小学生の頃は汗だくで外で遊んだ。 中高校生時代は、部活動で体を鍛えた。 だが、高校卒業あたりから、急激に運動量が減る。 歩かなくなる。 そのせいか、夜なかなか眠れない。 体が重い。 だるい。 現代は、パソコン、タブレット、スマホ、テレビがある。 ますます歩かない。 座りっぱなしが多い。 不健康になって当然。 「あるこう あるこう わたし

          「あるこう あるこう わたしはげんき」

          読書から得る幸福

          文章から「知性」を感じて幸福に浸ることがある。 とりあえず、この文章を読んでもらいたい。 科学 におけるモデルの意義 科学における定石は「モデル」構築法にあり、この方法が定着するかどうか によって、当該科学は進歩の軌道にのりうるかどうかがきめられる。「モデル」構築法とは、ひとくちでいえばつぎのようなものである。科学は、森羅万象の完全な説明をはじめから断念する。研究者の問題関心と研究目的に応じて、無限に複雑多様な現実 (に関する情報)の一面を強調して