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夜明けのすべて

2月9日。
今日は歯医者に行ったしコンタクトも買いに行けたし、友達の誕生日プレゼントも買えた、
大充実・大満足の日だった。

そして、大充実の所以がもう一つ。
2月9日は『夜明けのすべて』の公開日。
ずっと楽しみにしてた。
早速観に行ってきた。

こうやって、映画の公開日に早速観に行く!
なんてことは初めて。
それくらい、大好きな萌音ちゃんの宣伝を毎日見ていたら楽しみになっていた。


萌音ちゃん演じる藤沢さん、すごかった。
PMSという言葉はふわっと知っていたけれど
ああやって、自分の意識の外で
自分をどうにもできなくなることが
あるんだなあ…と思った。

2年ほど前、アルバイトをしていたとき
「え、そんなことで?!」という小さなきっかけで、理不尽に声を荒げて怒りを撒き散らしていったお母さんがいたことを思い出した。
あの時、私はただただ怯えてしまった。
社会にはこんなに理不尽なことがあるのか…これから先耐えていけるかな…と、いらいらよりも悲しくなったのを覚えている。

でも、そのお母さんももしかしたら…
あれは自分でもどうにもならない出来事…

だったのかもな、と思った。
本当のことは、分からないけれど。


「困った子は困っている子」
これは教育学部で勉強する中で出会った、今でも大切にしている言葉。
先生や周りを困らせる子どもは、実は本人が困り事を抱えていたり悩んでいたりすることが多いから、そういう視点を持つことが大切、
というような意味をもつ言葉。

映画を観ていて、
これは子どもだけじゃなくて
大人もそうなのかもなあと思った。
人を困らせてくる人は時々いると思うけれど、
本当に一番困って苦しんでいるのは
本人なのかもしれないな、と。

映画を観ているとき、共感の気持ちで
少しだけ涙が流れた。
でも、少しだけ。
映画が終わったとき、あったかい余韻で
数秒、そこにいたみんなが
静かに、動かなかった時間があった。

何か大きな事件が起こるわけではない、
ほんとうに日常が切り取られた作品。
すごく、好きだった。
この先もずっとこの映画を
「平凡でつまらないな」ではなく
「好き」と思える自分でいたいな、と思った。

優しい想像力を持ちながら
しなやかに強く 一歩ずつ
生きてゆきたい

そんなふうに、
思える映画だった。

ふう。

原作を読んで、またもう一度観にいきたいな。

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