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鑑賞者への心遣いに驚く。ヤマザキマザック美術館@名古屋

名古屋の中心部にあるヤマザキマザック美術館へ行き、鑑賞者への4つの心遣いに驚いたことを書き留めます。

1.西洋絵画の本場であるパリの美術館を彷彿とさせる環境

絵画のフロアは、西洋絵画の本場であるパリの美術館を彷彿とさせるような床材、天井高、壁紙と休憩用の椅子も、展示している絵画の時代とイメージを合わせてコーディネートされています。

アール・ヌーヴォーのフロアは、まるでパリの邸宅のようなしつらえ。優雅な気持ちになりました。

映画やドラマで、海外美術館や豪邸のシーンが撮影できそうです。ドレスでコスプレ撮影会も非常に映えると思います。

2.こだわりの床材にスリッパの貸し出し

この美術館は足音が響くような重厚な床なのです。間違えてヒールで来てしまった時、ほかの方の邪魔にならないよう忍び足で鑑賞しなくてもスリッパを借りられます。

3.オーディオガイドが含まれた鑑賞料金

なんと常設展だけでなく、企画展の作品もオーディオガイドで紹介してくれています。
気になった作品だけ聞くのも良いです。
特別展開催時は一般1,300円。
通常料金は一般1,000円。
JAF会員や福利厚生サービス系の加入者は100円引になるサービスがあることを受付の方が教えてくださいました。

4.ジャン・アントワーヌ・ヴァトー《夏の木陰》の前に開閉式の拡大鏡

ジャン・アントワーヌ・ヴァトー《夏の木陰》の前に開閉式の拡大鏡がセットされています。
少し暗い絵をよく見ることができます。
博物館でルーペ付きの展示は見たことがありますが、出したりしまったりできる拡大鏡に驚きました。しかも、パーテーションの内側にボタンがあり、防犯上、危なくないのかな?と思ってしまいました。防犯よりも、より良い鑑賞環境を提供したい心意気を感じます。

ボタンを押すとガコガコっと大きな音がします。慌てず、ボタンを押し続けてください。押した分だけ出てきます。そして、1分後に自動で収納されます。

5.まとめ


ヤマザキマザック美術館は、
日本では貴重な18世紀から20世紀に至るフランス美術300年の歴史を一望できます。
アールヌーヴォーの家具やガラス工芸品も展示されています。
アクセスも良く、名古屋駅から地下鉄東山線で3駅7分、新栄町1番出口地下直結です。
是非、足を運んでください。

6.appendix

ちょっとすぐに行けない場合、ホームページの情報も豊富で見やすいです。

余談ですが、岐阜県美濃加茂市にヤマザキマザック工作機械博物館があるそうです。こちらは本業である工作機械の展示があり、モノづくりのワークショップ体験ができるようです。
子どもと一緒にぜひ行きたいと思います。
ガラスのピラミッドが建物のようで…、実際に行っていないので、規模や質感は分かりませんが、パリへのリスペクトを感じます。

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