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国立近代美術館 重要文化財の秘密展 〜2023/5/14日曜日まで開催

東京国立近代美術館 企画展
「問題作」が「傑作」になるまで

サブタイトルが秀逸で、心惹かれます。
平日の昼間に行ってきました。
東西線竹橋駅より、徒歩3分。

入場券を買うのに多少並びますが、比較的スムーズに入れました。中は中高年、外国人観光客が多く、来ていました。混みすぎず、空きすぎず、程よいです。

写真を撮っても良い作品とNGな作品と少し分かりづらいです。

竹橋駅出口より、右奥が近代美術館

お勧め作品

以下、お勧め作品をピックアップします。

橋本雅邦 白雲紅樹 1890(明治23年)

最初の展示室の最初の絵です。
右上の紅葉が鮮やかです。
ふわっとした空気感、奥行が広がります。
ここから始まる展覧会に期待が膨らみます。

横山大観 生々流転 1923(大正12年)

全長40メートルの大作。作品保護のため、薄暗い展示ケースに目をやると、川の流れ、水飛沫、山々、雪、樹木岩、人、馬、簡素な家、濃い墨、淡い墨。たくさんの木の表現。竜の爪痕のような波飛沫。うずまき。
巻物を左に左に進んでいくと、物語に吸い込まれ、流れていく体験ができます。

今村紫紅 熱国之巻 朝之巻 1914(大正3年)

インドに取材した紫紅の意欲作です。
朝の光は強くて、こんなにもキラキラしています。光を受ける海もまたキラキラしています。
写真では伝わりづらいので、是非実物を鑑賞なさってください。

福田平八郎 漣 1932(昭和7年)

琵琶湖の湖面の煌めきを捉えた作品だそうです。プラチナ箔は鈍く硬質な光を返します。
平面に奥行とリズムを感じられて、心地よい絵画です。人や船が一切ないところが潔いです。

濤川惣助 七宝富嶽図額 1893(明治26年)

まさか七宝とは思わず、驚きました。
工芸品が芸術品になっています。
彼の作品は赤坂迎賓館の装飾にたくさん使われているそうです。

公式ページ


会期中展示替えがありますので、ご注意下さい。
同時開催の「修復の秘密」もお勧めです。

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