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英語が”できない”本当の理由

テニスは”できる”気がするけど英語は”できる”気がしない

 先日、テニスをしないかと知り合いから誘われた。

 私は運動が苦手というわけではないのだけど、テニスはやったことがない。いや、一応やったことはあるのだけど、打ったら必ずといっていいほど後ろのネットまでふっとばしてしまう。つまり、ド下手だ。

 だから、また今度とお断りした。知り合いは、定期的にやっているので気が向いたらと言ってくれた。というわけで、せっかくだし、テニスを少し習ってみるかと思った次第である。

 習えば、テニスくらい”できる”だろうと、私はそう思ったのだ。

 ここで、違和感を覚えた。

 先にも述べたが、私はテニス経験はほぼゼロだ。けれども、いったい何を根拠にか習えばできるという自信がある。

 一方で、英語だ。私は英語が大の苦手である。英会話教室にも2年くらい通っていたが、苦手意識は払しょくされず、さっぱり”できない”。そもそも、英語は習っても”できる”と思えない。

 この違いは何だろうか。

テニスの”できる”と英語の”できる”の違い

 もう、才能レベルで英語はできない。

 そういう結論を出すこともできるが、テニスだって才能なんて微塵も感じない。今からどれだけ練習したってウィンブルドンには出られない。

 テニスと英語の違いはなんだろうか。これがわかれば、英語もできるようになるかもしれない。できるようにはならなくとも、苦手意識は消えるかもしれない。

 何せ、できると思えないものができるようになるとは思えないからだ。

 そこで、気づいたのだけど、テニスの”できる”と英語の”できる”の間に大きな違いがあるようだ。

 テニスで私が想い描いた”できる”は、ボールは打ち返してラリーができること。試合に勝つとかそういうのではなく、ボールをただ打ち返す、キャッチボール的な運動が”できる”と想像した。

 いや、それもけっこうむずいんやで、と経験者の方は言うかもしれないが、素人の私はそのくらいならばできるんではないかと想像できるわけだ。

 一方で、英語の”できる”は、日本語を使うように英語を使って意思伝達が”できる”こと。

 ……これって、わりと上級者じゃない?

 おわかりだろうか。なぜか、英語のハードルだけ無駄に高いのだ。日本語に関していえば母国語なので達者にできる。これはテニスのアナロジーでいえば、ウィンブルドンといえないまでもプロとして活躍している選手といえる(言い過ぎかもしれないが)。

 つまり、英語とテニスで”できる”のレベルを揃えると、テニスでプロとして活躍”できる”かということになる。いや、それは、習ってもできると思えない。

 ここでの気づきは、”できる”と思えるものと、”できる”と思えないものの差は、”できる”のレベル差にあるということだ。

 決して、才能の有無ではない。

”できる”と思えるものにレベル感を揃えよう

 ”できる”と思えることは大事だ。

 そう思えるかどうかでモチベーションがぜんぜん違う。モチベーションの低い状態では、どうがんばっても成果はあがらない。

 では、どうやって”できる”をつくるか。これは、今から私がやってみようという方法だが、自分が”できる”と思えるものにレベル感を合わせてやればいいと思う。

 人それぞれ”できる”と思えることは違うだろう。だから、あ、これならできそうだな、と思えた感覚を大事にすることだ。それがその人の”できる”の範囲なのだから。

 テニスと英語の例でいえば、テニスのレベルを英語に合わせてやればいい。今、私が目指しているテニスのレベルを英語に当てはめるならば、

Hi, Tom. Nice to meet you.
Hi, James. Nice to meet you, too.

 くらいだろうか。これを見て、こう思ったのではないだろうか。

 いや、そのくらいもうできるよ。

 そう、できるのだ。

 日本の英語教育はだめだとか言われているけど、なんだかんだで来た球を打ち返すくらいのノウハウはある。問題はその先のスモールステップが存在しておらず、すぐにウィンブルドンを目指してしまうことだ。

 ラリーができたからって、ウィンブルドンに出れるわけねぇだろ。

 何を今さら、スモールステップでやろうなんてこれまでに100万人が言っているよ、と思ったことだろう。ここで、今回の大きな気づきとして、単なるスモールステップではだめだということだ。

 ”できる”と思えるスモールステップ。

 このスモールステップを探すことが、モチベーションを高めるよい方法なのではないかと思う。

 とはいっても、まだ絵に描いた餅であり、一度、実践してみて、よかったらまた報告する。今回は気づきの共有ということで。

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