幽門螺旋菌(ゆうもんらせんきん)について


タイトルはピロリ菌を表しています。
ピロリ菌(本名:ヘリコバクター・ピロリ)は胃潰瘍や胃がんの要因なのです。

実際私は高三の時にピロリ菌による慢性胃炎に倒れた為に抗生物質服用の辛い闘病生活を強いられた苦い過去があります。

(でもあれは服用後の胃酸が減ると言った副作用が辛くて菌を退治出来た後の私生活でも食事をしようとすると胃酸が過剰に出たり、出なかったりと食事したくてもできない事の辛さや健康な命の有り難みを知る事ができ、菌と胃炎を直した今となってはそれを「有難い経験」と呼んでいます。)

当時の事を思い出しながら、体験談を語らせて下さい。

あれは丁度センター試験1ヶ月前の事でした。

食後に胃酸が必要以上に多く出た来たりして「なんとなく胃が締め付けられる様に痛いし、何だか熱く感じる」という事があって当初はストレスだろうと思っていた。

しかし、ある事で病院に行こうと決心が着いたのです。

それは突然「血を吐いた」からでした。

寝ていた時、オエっとなって突然何かが上がって来る感覚がして、手を当てて咳をするように出してみると手のひらには鮮やかな色の血が付いてました。

あまりにも一瞬のことでパニックになりましたが、親の車で自宅周辺の公立の病院に朝早くに行き鼻から胃カメラを挿入して胃の内部を診察してもらう事に。

診察の結果は「慢性胃炎」。それも胃の粘膜を摂取して培養した結果「ヘリコバクター・ピロリ菌」が陽性と言い渡され頭が真っ白に。
この時の心境としてはセンター試験、大学受験が控えているのに今病気になってたらレールから外れてしまう…という心境だったのだろうか(実際にそうなってしまったが・・・)

その時診察してくださった医者がピロリ菌専門医だった事もあり、その時にこんな事を言ってくれたことを今でも覚えています。
「ここで(治療を)やらなければ将来叶えられる夢も叶えられない。この病は直せる。医学を信じろ。」とピロリ菌は治るから、受験よりも闘病する事を選択する事への応援、背中を押してくれる言葉を掛けてくださりました。

思い起こせば確かに以前から何度か胃が痛くて食事も何となく食べてきて、痛くなったら胃薬を飲む…といった生活をしてきたが「ああ…ツケが回ったのだろう」と思い、そこでようやく病=自分の不摂生と向き合うのだった。

闘病中はずっとピロリ菌とは何かをスマホや家にある本の中からそれに該当する物を片っ端に調べた末にとある疑問を抱くようになりました。

それは「液体とピロリ菌は関連しているのではないか?」ということ。

処理されていない井戸水や、それを飲んできた親から口移しかなんかでピロリ菌が伝染った…のではと思ったのです。

口移し…つまり唾液ですね。唾液の酸でもピロリ菌は倒されることがなく子へと伝染っていく。(他にはミュータンス菌が有名ですかね。子供が虫歯になるのは親が虫歯を持っていて、それが幼児期の食事の際に誤って貰う事)

幼少期はまだ咀嚼する力も未熟な為に、親からの助けがなければ食事もままなりません。
何とも有難いような、有り難くないようなそんな複雑な心境ですが、ここで朗報なのですが「ピロリ菌を次の世代に渡す事は止められる」という事なのです。

(余談だがあの時自分の胃の中にピロリ菌が居ると言う事に気が付けてある意味私はついていたのかもしれない。けれども、あの時とはまた別のIFルートと呼ばれる人生のレールがあるのならどんな未来が待っていたのかも気になる)