「ママは小学4年生」と言う名作を語る。

昔からサンライズのアニメが好きで、バンダイチャンネルアプリにてとあるアニメを何度も見返しては考えては作品作りに没頭する日々を最近送っている。

会員制のやつでも、好きな作品を見られるとなればお金を払ってみる。いつかは誰かと語れたら良いなと探している途中です。

さて、私が特に好きだと思う作品が1992年に放送された「ママは小学4年生」という作品。
1998年生まれの私ですが、後にネットでサンライズワールドで検索して知り、試しに全51話を視聴してみましたが・・・最終回なんかハンカチなんて通り越して、バケツだけでも足りないくらいに泣いちゃうくらい感動しました。

知らない人の為に簡単に話すと、「小学4年生の水木なつみは、ある日自宅の天井から赤ちゃんが降ってくるという現象に出くわす。なんとその赤ちゃんは、なつみが将来産む赤ちゃん"みらいちゃん"だと言うのだ。しかも、その時なつみの両親は会社の都合でロンドンへ行っていた。飛行機のチケットが買えなかった都合で、なつみだけ日本に残った。両親に代わって従姉妹の「いづみおばさん」が来てくれる事になっていた。ただ、そのいづみおばさんは大の赤ちゃん嫌い。これから水木邸で、小学4年生と赤ちゃん嫌いの成人女性との育児生活が始まる・・・」という内容。

映画バックトゥザ・フューチャーの様に過去と現在と未来を結び付ける様な内容に、育児という面白い考え方をした作品。

作中、みらいちゃんを育てる為の育児用のアイテムが出て来るが、これがまた夢を感じられるような便利な機能があった。

心音を聞いて赤ちゃんが欲しい物が飛び出してくる星型のバッグや、赤ちゃんの心を落ち着かせる不思議なフルート。ただし、そのフルートは赤ちゃんが泣いていないとその威力を発揮できないという難点があるが、現実に開発されたらどんなに良いだろうかと現実の非情さに落胆することもある。

頑張れば開発できそうなんだけれどね。

昨今の、トイレで赤ちゃんを産んだ挙句に捨てて命を殺めた…。こういったニュースを見る度に酷く心が傷む。

別に産んだ女性を悪く思うわけでもない。

新しい命・・・ただ、それだけに執着をしてしまうのだ。

受け継がれていかなければならない・・・未来。そんな未来が無くなってしまうのだと目に見えてしまう。私、私を囲む人、私とは全く関係ない人、それでも人の社会を営んでいる以上、やはり赤ちゃんを産み育てると言った生物としての本能は切っても切り離せない事柄なのです。

今では、小学生が親の世代を世話する時代です。
まさに、ママは小学4年生です。

我々はどこで間違えてしまったのだろう?それとも、これが人間としてあるべき姿の一つなのでしょうか。私は子供が大人を育てるとかではなく、一緒に"育つ"ものだと思います。