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就活共通テストについて(Futurist note第7回)


イントロダクション

VARIETASは、構造的な問題によ って発生するひとりひとりを取り巻く摩擦(=フリクション)がゼロな社会(=Friction0)を実現することを目指すスタートアップ企業です。

初回のnoteで告知した通り、Futuristは「実現したい未来像」として「自由」を掲げています。そして、自由が実現される社会制度として「平等フィット」がどんなものなのか、このnoteで考察していきます。
ちなみに、平等フィットとは個性学の権威であるトッド・ローズ教授が提唱したものです。具体的には、

「平等なフィット」のもとでは、誰もがその個性に応じた最高の機会を受け取ることができる。(太字は原文ママ)1)

とされています。しかし、平等フィットは現代社会では実装されていません。そのためにこちらのnoteで考察していきます。

参考)第1回note

今回のnoteは、この度VARIETASよりリリースされる「就活共通テスト」と平等フィットの関係についてのnoteです。
このnoteの最終的な目的は、「就活共通テスト」が平等フィットを補強するということを示すことです。

まずは前回のnoteで明らかにした平等フィットの構造をおさらいし、そののちに「就活共通テスト」について説明します。
また、就活における平等フィットに関わる諸問題を概観した後、「就活共通テスト」がどのようにその問題に切り込むのか考察します。

平等フィットと「就活共通テスト」

平等フィットとは

この節ではこれまでのnoteの歩みを振り返って平等フィットをストーリーで理解できるようにします。

冒頭のトッド・ローズ教授の定義によれば、平等フィットの最大の目的には万人の個性の実現があると分かります。
その理由について考察したのが第2回と第3回のnoteです。

第2回のnoteでは人間の本質を自由としました。
言い換えれば、人間は様々な欲望を抱いており、他者の自由を阻害しない限りそれは成就されるべきだということです。2)

これは欲望が無限に叶えるのが良いということではありません。そもそも身体は1つしかないですし、欲望の中でも優先順位が当然あるはずです。だから、第2回のnoteでは「自由とは様々な選択肢の中で、成就したい欲望を選択し、そこに向かって実現可能なアクションを取れること」を指すとしました。3)

人間に多様な欲望があるという想定は個人が社会に完全に同化することはないということです。4)

これは第3回のnoteで明らかになったことです。個人が社会の規範やルールを内面化することで社会秩序が可能になります。しかし、それは個人が社会に同化するということではありません。5)
社会の規範やルールに対して違和感を抱いたり変革を迫ったりすることがあり得ます。

このことから個人は社会に完全に同化することはなくその人独自の欲望や感覚を抱いていることが分かります。

しかし、実際には機会均等という社会制度が個人を縛っている側面があります。平等フィットは機会均等に代わる社会制度なので、機会均等によって起こる束縛はどんなものか・なぜ起こっているのかを考察したのが第4回・第5回のnoteです。言い換えれば、現状と平等フィットのギャップについて考察しています。

第4回のnoteでは機会均等を椅子取りゲームに喩えてその束縛を説明しています。

ここで、機会を椅子だと捉えてみましょう。機会均等は椅子の数が限られており全員が座れるわけではない椅子取りゲームとなります。しかも、椅子を用意するのはプレーヤーではありません。ここで椅子に座れない人が出てきますし、座った椅子と自分の体格が違いすぎてかえって疲れる人も出てきます。体格が合っていたとしても、自分の癖が出てしまって椅子では落ち着いてられない人もいるかもしれません。そして、椅子に座れなかった人を馬鹿にする人もいればうまく座れない人を評価しない人もいるでしょう。こんな雰囲気の悪い椅子取りゲームには参加したくなくなるかもしれません。かといって、ゲームマスターにお願いしてルールや椅子のオーダーメイドをお願いすることもできません。

5)

第5回noteでは上記のような束縛がなぜ起こるのかを以下の画像に整理しました。6)


第6回(前回)のnoteでは機会均等を巡る諸問題を以下のように言い換えました。7)

  • 自分が取りたい選択が分からない

  • 自分が取りたい選択を取れない

  • 選択を取れたとしても、機会を得られるか分からない

これらの問題を解決するものとして平等フィットを以下のように示しました。


ミメーシスとは、個性を活かして周囲に貢献している人に出会うことで「この人のようになりたい」という選択の方向付けをすることです。これは「自分が取りたい選択が分からない」への解決策です。

自己信頼とは、「自分は何とかなる」という自信のことです。これは周囲からの信頼によって強めることが出来ます。自己信頼は「自分が取りたい選択を取れない」への解決策です。

ビジョンを掲げるとは、個人に特有の欲望が叶ったイメージを掲げ、それを叶えるために社会に参画することです。希少な機会自体を争うことにならないので、個性を実現するチャンスを多く見つけることが出来ます。これは「選択を取れたとしても、機会を得られるか分からない」への解決策です。

他者との出会いがこの3つの解決策に重要な意味を持っています。ミメーシスを引き起こしてくれる人に出会えるか・自分を信頼してくれる他者に出会えるか・自分のビジョンを掲げるきっかけを得られるかということです。
これを担保するためにスモールワールドの実現が大事になってきます。スモールワールドとは、世界中の人は平均6人の知り合いを介して高度に相互連結している現象」のことです。

まとめると、平等フィットとは「各々のビジョンを社会とフィットさせ実現するためのプロセスへの平等なアクセス権」ということです。8)


「就活共通テスト」とは

VARIETASよりリリースされる「就活共通テスト」は「大学入試共通テスト(旧センター試験、旧共通一次試験)」とのアナロジーで考えることが出来ます。
大学入試センターによると大学入試共通テストは以下の役割を持っています。9)

1.大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力等を問う問題作成
2.各大学が実施する試験との適切な組合せによる大学入試の個性化・多様化
3.国公私立大学及び公私立短期大学等を通じた入試改革
4.アラカルト方式による各大学に適した利用

大学入試共通テストは、1の役割を担うことにより、2~4の役割を達成する役割を持っているように思われます。
大学入試共通テストが受験者のレベルを一律で測定してくれるため、大学側は自身のアドミッションポリシーに合う学生を取れるように試験を工夫する余裕ができます(大学入試共通テスト利用入試や推薦入試など)。
受験生側からすれば、ひとまず大学入試共通テストを標準に定めて勉強を進めていくことが出来ます。大学入試共通テストの模試はたくさんあるので、腕試しの機会も多いのです。

また、大学によっては大学入試共通テストの点数だけで合格を勝ち取れる可能性があるので、受けて損はまずありません。
大学入試共通テストのアナロジーを「就活共通テスト」に適用すると、ESと面接が試験に当たることが分かります。
それをAI面接官によって行うのが「就活共通テスト」です。10)


「就活共通テスト」は一次面接や二次面接を行います。
本当に会社と就活生のマッチングが大事となる最終面接は、受験でいう個別試験に当たるからです。これによって会社側は一次・二次面接の負担が免除されます。

就活生は「就活共通テスト」を受けることで自分の進捗や志望会社とのマッチング度を測ることが出来ます。
VARIETASの「就活共通テスト」は何回でも受験が可能でその度に合格判定とフィードバックが受けられるので、「就活共通テスト」はそのまま模試の役割も担います。11)


綜合すると、「就活共通テスト」は就活生が自分の立ち位置を理解しながら、志望する会社に向かってステップアップしていけるプロダクトです。12)

平等フィットと「就活共通テスト」について

就活における平等フィットに関する諸問題

平等フィットと「就活共通テスト」の説明が終わりましたので、ここからはこの2つがどう関係しているのか考察していきます。
平等フィットは、

  • 自分が取りたい選択が分からない

  • 自分が取りたい選択を取れない

  • 選択を取れたとしても、機会を得られるか分からない

を解決するために提案されました。まずはこれらが就活という文脈のなかでどのように立ち現れているのか見ていきます。

就活における「自分が取りたい選択が分からない」問題
この問題はPR timesの調査が参考になります。PR times大学1~4年生に行った調査によると、68.4%が「向いている仕事が分からない」、56.8%が「やりたいことが分からない」、48.4%が「自己分析が十分にできない」と回答しました。13)


「自己分析が十分にできない」は「自分が取りたい選択が分からない」以上の問題を含んでいます。例えば、自分の歴史や価値観の整理や、他者からの評価と自己評価の統合です。

純粋に「自分が取りたい選択肢が分からない」問題に関係があるのは「向いている仕事が分からない」と「やりたいことが分からない」の2つです。もう一度データを確認すると半分以上の学生が「自分が取りたい選択肢」が分からないということになります。

補足でPR timesが社会人に行った調査を見てみましょう。63.8%が「夢中になれる仕事が分からない」と回答しています。14)
社会人も就活を突破して就業しているので、現状の就活だと「自分が取りたい選択肢が分からない」という問題の解決が難しいことが分かります。


就活における「自分が取りたい選択を取れない」問題
この問題に関しては、HR総研のデータを見てみましょう。
以下のグラフは就職活動において不安を感じる理由を調査した結果です。15)

不安の要因のトップ5のうち3つが何かに対する苦手意識(面接が苦手・自己分析ができていない・業界研究ができていない)が占めています。
また、志望業界・企業決まっていないという「自分が取りたい選択が分からない」問題に関するものも入っていますね。
平等フィットには「自分は何とかなる」と思える自己信頼が大事です。現状の就活体制だと、それを阻害する不安を就活生が抱えていると分かります。


就活における「選択を取れたとしても、機会を得られるか分からない」問題
この問題に関してはリクルートワークス研究所のデータを見てみましょう。
以下のグラフでは、就活生の各種の不安を1から5のスコアで表しており、表中の括弧外の数字は不安スコアの平均値を示しています。16)

  • アピール不安:自分の強みをしっかりアピールできるか

  • サポート不安:就職活動におけるサポートを期待できるか

  • 試験不安:就活試験に自信を持てるか

  • 活動継続不安:内定を得るまで活動を続けられるか

  • 準備不足不安:準備は十分か


ここで注目したいのは「活動継続不安」です。上記のグラフでは、平均で3.50のスコアが出ています。最小値が約2.50で最大値は約4.50です。
日本には多数の企業がありますので、自分に合った企業を出会って採用されるまで時間がかかることがあり得ます。

しかし、それまでに不安が大きくなって就活を辞めてしまうような構造は「選択を取れたとしても、機会を得られるか分からない」問題を発生させると考えられます。

就活における平等フィットと「就活共通テスト」の関係

ここまで就活における平等フィットに関する諸問題を見ていきました。
ここからは平等フィットの諸要素と「就活共通テスト」の関係性を見ていきます。

「就活共通テスト」はスモールワールドを補強する

まずはスモールワールドからです。
「就活共通テスト」はスモールワールドの弱点を補強することが出来ます。
スモールワールドの弱点とは、個人のアイデンティティの種類によっては繋がりの格差がどうしても出てきてしまうということです。
例えば、とある実験では低所得層よりも高所得者層が、黒人よりも白人の方がよりスモールワールドネットワークを享受できたという結果が出ています。17)

大学生活の過ごし方と就活に関する調査をもとにこの問題を考えてみましょう。この調査では、大学生活の過ごし方によって学生を4つのグループに分けます。18)

  • 主体的勉強群:「勉強のための本(新書や専門書など)を読む」「授業とは関係のない勉強を 自主的にする」「新聞を読む」

  • 対人活動中心群:「友だちと LINE やメールをする」「異性の友だちと直接会って交流する」「同 性の友だちと直接会って交流する」「SNS(Twitter,Facebook,mixi,ブログなど)を利用す る」「クラブ・サークル活動・部活動をする」

  • ヴァーチャル活動群:「マンガや雑誌を読む」「ゲーム(ゲーム機・スマートフォン・コンピュータ ゲームなど)をする」「娯楽のための本(小説や一般書など)を読む」「インターネットサーフ ィンをする」

  • 授業出席勉強群:「大学で授業や実験に参加する」「授業に関する勉強(予習や復習,課題など) をする」

これら4タイプの就活への適応度を

  • 企業に関する情報収集や就活の方法

  • 対人関係の豊富さとその効果

の2つを軸に考えてみます。この2つを見ることによって、学生が就活においてフィットする企業や社会人に会えているかどうかがタイプ別でわかるからです。

調査結果によると、企業の情報や就活の方法への適応に関しては、「対人活動中心群」と「授業出席勉強群」が、「主体的勉強群」よりも意識が高いそうです。19)

「対人活動中心群」と「授業出席勉強群」は,大学の授業にきちんと出席しているため、自分のやるべきことがはっきりわかっている層だと考えることが出来ます。

よって、大学生のやるべきことは学業と就活だと認知し企業の情報収集に活発になったのだと考えられます。とはいえ、「主体的勉強群」も間接的には就活への意識を持っています。「主体的勉強群」は資格や専門領域の学習を積極的に行っています。これが間接的に就活意識を押し上げたと考えられます。

他方、「ヴァーチャル活動群」はそのような傾向は弱かったそうです。20)
次に対人関係の豊富さとその効果についてです。
この調査では「対人関係の豊富さ」→「自己効力感」→「内定率の高さ」という帰結が導かれています。

4グループの中で他者とのコミュニケーションが一番多いのは、定義上「対人関係中心群」です。

このグループは他者との関わりが多いので対人関係能力が自然と磨かれます。21) また、他人とのつながりが多いと個人的達成経験も多くなりがちなので、自己効力感が上昇します。これに対して、対人関係が弱いグループではコミュニケーション能力が必然的に下がり、自己効力感も低下しています。22)

以下の表は各グループの就活に対する尺度との関連度(パス係数)を示しています。23)


この表から、「対人交際中心」というタイプが学生に就活に多くのポジティブな影響を与える一方、その他の性質はそこまで正の影響を就活生に与えないことが分かります。

対人関係が得意な人が社会に出て活躍することには何も問題はありません。しかし、企業も学生も互いに最適な相手に出会うために、すべての就活生のタイプを同じ俎上に乗せて評価できる仕組みが必要です。現状の就活制度は統一的な評価基準がなく、早く動いた者勝ちなところがあるからです。

だから、「就活共通テスト」は平等フィットのスモールワールド性を補強する側面があります。
理由は以下の2つです。

  • ESとAI面接で済むので対人関係があまり多くない(人脈が少ない)人でも受験可能である

  • 複数回受けられるので、普段のコミュニケーションが少なくても練度を上げられる

これによって、様々な個性(タイプ)の学生が企業とのマッチングを果たすことが出来るので、思いもよらなかった出会いが発生する可能性があります。

実際に「就活共通テスト」のを体験した内定者からはこのようなフィードバックが寄せられています。24)

この就活共通テストは、私が自分自身でやっていた、面接の分析や改善を一気にサポートしてくれるものだと思います。実際の面接をしながら自分で改善していく、というのは、今思うとかなり時間がかかったんですよね。社会人の方に相談しながら改善しようとしても、アドバイスの内容は属人的になってしまうし、その方の知識や経験に左右されてしまいますよね。就活共通テストは、その属人性や断片性が一気に取り除かれて、多角的な視点で網羅性のあるフィードバックをもらえるので、かなり効率的に自分の就活を進められると思います。あと、人と日程調整する必要もなく、それがAIと自分だけで進められるのも良いですね。明日面接だから今日受けておこう、とかできるのも使える点だと思います。

「就活共通テスト」は自己信頼を養う

次に「就活共通テスト」は自己信頼を養う役割があるということを述べていきます。

そもそも就活における自己信頼はどのような構造になっているのか見ておきましょう。自己信頼はリクルートワークス研究所オリジナルの言葉ですが、似た言葉に自己効力があります。

ある研究では自己効力を以下の2つに分けて、就活という文脈で考察しています。

  • 課題特異的自己効力:行動に対して課題や場面に特異的に影響を及ぼす自己効力

  • 特性的自己効力とも:具 体的な個々の課題や状況に依存せずに,より長期的に, より一般化した日常場面における行動に影響する自己効力

就活における自己効力の生成プロセスを表したのが以下の図(図中の数字はパス係数)です。


就活前の特性的自己効力(図中のプレ特性的自己効力)は「自分が納得できる進路に進めるという自己効力」(図中の進路選択過程に対する自己効力)と就活後の自己効力(ポスト特性的自己効力)に強い正の影響力を示しています。

また、「自分が納得できる進路に進めるという自己効力」は志望明確化と、就活前の自己効力は就職活動の遂行に正の影響力を与えています。25)
ただし「自分が納得できる進路に進めるという自己効力」は、就職活動の遂行に影響を与えていません。これは、就活はこれまでの学業や受験と異なる環境だからだと考えられます。未知の状況では特定のスキルへの自信よりは、自分は大丈夫だと思える特性的自己効力の方が強い影響力を与えると考えられます。26)

「就活共通テスト」はここに切り込みます。就活で進路を決める能力における自己効力を高めることによって、就職活動の遂行を後押しすることが出来るのです。これは自己信頼を養うことに繋がります。
上記の通り、就職活動は学業や受験とは異なる未知の環境ですので、自分なりにやっていけるかということが重要になります。

それに関して、ユーザーの以下のコメントをご覧ください。「就活共通テスト」が就活生の自己信頼を醸成する役割を担うことがわかると思います。

フィードバックが非常に具体的で役立ち、次のステップへの改善点がはっきりしているため、自己成長に繋がると感じました。通常の面接では結果が数値化されることは少ないですが、何度もチャレンジすることで、自分の成長を定量的に評価する手段として、テストを積極的に活用したいと思いました。27)

「就活共通テスト」は一人一人のビジョンを作るプロセスとなる

就活において、個々人のビジョンはどのように達成されるのでしょうか?
それを示したのが以下の図です。28)
図中の現実自己は自分の現状を、理想自己はありたい姿(ビジョン)を、現実状況は自分が実際にいる環境の状況を指します。


就活生が理想自己を明確化するには、現実自己・理想自己・現実状況の吟味が必要です。そのためには理想自己と現実自己のギャップの認知・理想自己と現実状況のギャップ認知が必要になります。

同じ調査によると理想自己と現実状況のギャップ認知を行えた学生は54.5%に過ぎず、理想自己と現実状況のギャップ認知から現実状況吟味へのつながりも58.3%ほどです。

ただし、いったんこのギャップが認知されると理想自己・現実自己・現実状況の吟味が起こり理想自己が明確化していきます。29)
「就活共通テスト」は一人一人のビジョンを作るプロセスを担うことで平等フィットに寄与します。「就活共通テスト」は数多くの企業のデータベースをもとに、就活生のESや面接の内容にフィードバックを行うからです。
企業の現実の状況(採用数や人気)や現実自己(客観的に見た自分)を明示してくれるので、ギャップ認知と吟味の機会になります。

実際に「就活共通テスト」を体験したユーザーからも以下のようなコメントが寄せられています。

予想していた以上に細かなフィードバックが返ってきて、驚いて&喜んでいます。面接テストで送信した1つ1つの回答がきちんと受け止められ、分析されているところにリアルさを感じます。自分はどのような人物で、どういった強み・弱みがあるのかを客観的に見ることができて非常に良いです。30)

結論:「就活共通テスト」は平等フィットを就活において補強する

結論として、「就活共通テスト」は平等フィットを就活において補強することが出来ます。 様々な個性を持った就活生に準備と挑戦を提供することが出来るため、スモールワールドの弱点であるタイプによる偏りを防ぐことが出来ます。

また、複数回の受験が可能であるため就活に対する能力を高め自己信頼を醸成することが出来ます。最後に、客観的なフィードバックを通して個人のビジョンを吟味するきっかけを提供することが出来ます。よって、「就活共通テスト」は平等フィットの諸要素を補ったり醸成したりすることが可能です。

補足しておけば、平等フィットの1要素であるミメーシスは人と人との出会いによって発生するものです。だから、今回の「就活共通テスト」において関与する程度があまりなかったのです。
次回のnoteではミメーシスも含めた「就活共通テスト」の平等フィット的な拡張性について考察していきます。最後までお読みいただきありがとうございました!

参考文献

  1. トッド・ローズ、オギー・オーガス. Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代. 三笠書房. 2021. p.284

  2. Futurist note 人間の本質は自然法則からの自由であり、それは社会の構成によってなされる(Futurist note第2回).https://note.com/varietas_iverse/n/n496a56273b2c?magazine_key=me4f38ca7b466

  3. 同2

  4. Futurist note 自由な人間はどのように社会を構成するのか(Futurist note第3回)https://note.com/varietas_iverse/n/na2bcc2f56e0f?magazine_key=me4f38ca7b466

  5. Futurist note 人間の本質は自由であるにも関わらず、社会的抑圧が確認されている。それはどんなものか(Futurist note第4回)https://note.com/varietas_iverse/n/n7961e50fce53?magazine_key=me4f38ca7b466#7748f520-0125-49e8-9b8a-2efb883810c7

  6. Futurist note 人間の本質が自由であるのに、社会的束縛が起きてしまうのは何故か(Futurist note第5回)https://note.com/varietas_iverse/n/nd0975c6d612b

  7. Futurist note 「何の平等」が平等フィットに大事なのか(Futurist note第6回)https://note.com/varietas_iverse/n/n9f9fca6b7f81

  8. 同7

  9. 独立行政法人大学入試センター ’共通テストの役割’ https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_gaiyou/yakuwari.html

  10. VARIETAS 就活共通テスト https://shukatsu-test.com/

  11. 同10

  12. 同10

  13. PR times 2021 ‘大学生・社会人ともに抱える「やりたいことが分からない」という悩み 企業に求める軸に関する意識調査を発表’https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000047109.html

  14. 同13

  15. HR総研 2021’HR総研×就活会議:2021年卒学生の就職意識調査結果報告’ https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=248

  16. リクルートワークス研究所 2023 ‘就活生のメンタルヘルス。「やりたいこと探し」とその不安’ https://www.works-i.com/project/mentalhealth/matching/detail001.html

  17. 浮動点から世界を見つめる 2019 ’ネットワークの構造(2) スモ-ル・ワールド性、クラスター性’ https://shoyo3.hatenablog.com/entry/2019/05/20/193000

  18. 都筑学、宮崎伸一、村井剛、早川みどり、永井暁行、梁晋衡. 2016 大学生活の過ごし方のタイプとその心理的特徴についての検討.

  19. 同18

  20. 同18

  21. 同18

  22. 同18

  23. 同18

  24. 同10

  25. 佐藤舞.2016.大学生の就職活動および自己効力の縦断的研究

  26. 同25

  27. 同10

  28. 梅 村 祐 子 ・ 金 井 篤 子. 2006. 就職活動 における理想 と現実の統合過程 に関する探索的研究 ― 理 想 自己 と現 実 自己 ・現 実状 況 の関 連 か ら―.

  29. 同28

  30. 同10

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