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あさひ洋裁紀行(半袖シャツ1枚目)

自作シャツの記念すべき1枚目が完成した。さっそく仕事にも着て行き、非常によい。自分で作ったって思うだけでウキウキする。


そりゃあ、クオリティやコストを考えたら既製品を買う方が圧倒的に安いわけだけど、「価値」ってのは単純なスペックやコストで測れるものではなくって、「手ずから生み出す」ことに大いなる意味があるわけで、フィルムカメラを使う理由なんてのも同じようなもの。「オレはコイツでなにかしたい」って思って旧ソビエトの、いっちゃ悪いが性能の悪いカメラを手に取るんだけど、別に性能とかどうでもいいんだよな。なにかができる予感がするから使う、それに尽きる。服を作ることにも同じような感情を抱いており、現時点での技術とかコストとかどうでもよくって、のめり込んでいくことでいつか、どこでも手に入らないものが自分の手で作れるようになる逆転、価値の分岐点みたいなところに達せられたらいいと思うのだ。

今回のシャツは市販の本を買って型通りに作ってみた。何冊か立ち読みしたなかで、これがいちばん作成手順をイメージしやすかったので、しばらくこの本のものを作っていきたい。

作っている中で思ったことなど、細かいところメモ。

  • 必要な手順はしっかり書かれているが、タミヤ模型のプラモデルほど緻密に図説されているわけではないので、慣れが必要。「接着芯を貼っておく」「事前に布端をかがっておく」あたりはちょろっと記述があるだけなので、読み落としがち。

  • 製図は縫い代の指定をマメにチェックする。ケチなのでハトロン紙の端っこぎりぎりを使っていたら、一部縫い代ぶんが取れなくなっちゃった。でもこれ、ハトロン紙に写す時点では縫い代書きこまないほうがいいのかな?布に線を引くときに縫い代分を足す方が、いいような気がしてきた。

  • 初めて縫う個所は入念にイメージトレーニングしてから行うので縫う個所をミスるとかはなかった。「できる!できる!!できる!!!」って気合いを入れてから着手するのがよい。

  • 袖をつけるとことかは立体感を出さなきゃいけないわけだが、スゲームズく、ここがいちばん慣れが必要だと思う。

  • 胸ポケットが斜めになった。難しかったわけでなく、単純な油断によるもの。

  • 表側を意識せずに裏から縫いすすめて、あとから表側が綺麗にできなかったと気づいたところがある。万物(人間関係、社会、政治、布)はつねに裏表を考えなければならないと再確認した。

  • 手縫いにビビっていたけど、ボタンを何個かつけていくうちに慣れてきた。いまだにタマムスビに苦戦する(どういうロジックで玉になってるのかまだ理解できていない)のと、タマドメをうまく隠せるようになればよし。

  • ボタンホールは……手縫いで補強しなきゃいけなさそうだね。

  • 布は、練習だし最初はできるだけ安いものを…と思って特価の(580円/mとかだったかな?)を買ったけど、格子状のコイツは安いだけじゃなくけっこうおもしろいんじゃないか?という予感通り、いい感じの見た目になってくれた。ルンルン

  • 作業に熱中しすぎるといつの間にか深夜になり、ミシンにのめり込んでいると身体が固くなるので、疲れを感じたら必ずお風呂に入ってから眠る!!!!!

シャツ作るのに慣れてきたら、つぎはこれとかいいかな。


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