わたしの彼への愛のかたち
わたしがはじめて彼を一人の男として好きになったころは、夢女子なんてことばはこの世に存在していなかった。
当時は同人屋をやっていたので、彼のイラストを描いたりグッズを作ったりしていた。あとはひたすら妄想の日々だった。
こんな感情で二次元の男性を見ていた人間は知るかぎり周りには誰もいなかったが、特に否定されることもなく楽しく活動をしていた。
再燃したころは夢小説が流行していた。脱オタ気味でその単語すら知らなかったわたしは、熱にうかされたように彼がお相手の夢小説を片っぱしから読み