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【東京】おひとり様ホテルステイ、はじめました


ここから先は自分だけの、自分のためだけの時間にするんだ。

そう思って私は1人、ホテルに乗り込んでいった。



3ヶ月ほど前から仕事がうまくいかず、煮詰まっており、転職に向いていない時期でありながらも転職したいと毎日考え続けていた。

友達と休みの日に会って、その時は楽しくても、職場に足を運べばすぐにその楽しさを忘れ「帰りたい」「誰にも会いたく無い」「疲れた」「辞めたい」と、ネガティブワートが頭の中でぐるぐる回り続けていた。

今までであれば、私は仕事が嫌になった時に1人で海外旅行に行っていた。1人でやりたい事をやって、買い物して、きれいなものを見て、新しい出会いを楽しむのが私が最もストレスを解消できる方法だと知っていた。そして、帰ってきたらまた新しい場所へ行くために頑張れるのだ。

しかし、現在の状況を考えると気軽に海外旅行には行けない。それどころか、都民はどこに行っても煙たがられる存在で、都外に出ることは憚られる。沖縄は大好きだし、久しぶりに行きたいと思ったけど、大好きな沖縄に住んでいる人たちがどう思うかなと想像すると、今は積極的に行くべきではないのかもしれないと私は遠慮した。

こうなると、私の新しいライフスタイルに合わせたストレス発散方法を模索しなくてはならない。

そこで思いついたのが”おひとり様ホテルステイ”だ。

そのままの意味で、やることは1人でただ都内のホテルに泊まって帰るだけだ。でも、都内に1人暮らししているのにも関わらず、1人でホテルに宿泊するというのは非常に贅沢に感じるのだ。

ホテルのデスクにゆったり座ってブログを買いたり、映画やドラマを見ながらゴロゴロして、ホテルでは足を伸ばして湯につかって、スキンケアもしっかりして、寝る。早めに目を覚ましたら、朝食を食べてチェックアウト。あぁ、考えるだけで贅沢。


よし、やってみよう。楽しそうだし、ストレス発散になるかもしれない。


そうと決まれば、私はすぐに行動し始めた。早速ホテル探しだ。海外旅行でのゲストハウス検索・予約に重宝しているagodaから検索してホテルを探してみた。

agodaを使って東京のホテルを探すのは初めての経験だったが、通常の価格より安いプランが見つかった。使い慣れたサイトという事もあって、あれこれ見ていると東京はビジネスホテルであっても綺麗でデザインの洗練された場所が多く、目移りしてしまう。これは、今回限りでは済まないかもしれない・・・。おひとり様ホテルステイの未来はこんなご時世でも明るく光り輝いているように感じた。

その中でも、今回私の求めた条件3つ

1 湯船に浸かるためのバスタブがあること

2 ブログを書く為のデスクがあること

3 ちょっとオシャレな雰囲気であること

これに当てはまった「八重の翠東京」というホテルを予約した。

2020年7月にできたばかりの新しい和モダンな雰囲気のホテルだ。私の探していた条件を全て満たし、ついでに朝ごはんとシティビューも楽しめそうな魅力的なホテルに巡り合えた。


私は次の日、仕事が終わってから18時のチェックインを目標にホテルに行く。次の日は休みだが昼前に予定があるのでチェックアウトは10時ごろを予定している。


初めてのホテルステイに胸が躍る。

このワクワク感は、飛行機に乗る前の高揚感に近しい感覚だ。



仕事を終え、私はホテルに向かう。

最寄駅は八丁堀だが、ホテルで食べる食事を調達すべく東京駅で降りた。レストランで食事も考えたが、せっかくのホテルステイなので食事はお部屋で食べようと思った。何か買って部屋で食べることにしようと駅ナカを徘徊してみた。嬉しいことに、東京駅は東京一グルメな駅だ。美味しそうなものをいろいろ購入。

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東京駅からホテルまでは歩いて10分。いつもなら歩く距離だが、心から贅沢を感じるために私は八重洲口からタクシーに乗り込んだ。東京のタクシーあるあるかもしれないが、運転手が自分より東京を知らないことが多い。結局私が口頭で説明をして運んでもらってホテルに着いた。そんな煩わしい気持ちはこの八丁堀二丁目の交差点に置いておこう。ここから先は自分だけの、自分のためだけの時間にするんだ。そう思って私は1人ホテルに乗り込んでいった。

最上階でチェックインを済ませ、12階の部屋に入ると和モダンで落ち着いた雰囲気が私を迎えてくれた。

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えー可愛すぎる・・・。

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えー落ち着く・・・。

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えー好きぃ・・・。


と、大満足です。

お手洗いと、お風呂と、洗面台が独立していて、信楽焼の洗面器なんてとってもセンスが光っている。

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ダブルを予約したのにツインの部屋に通されるのはあるある。まぁ、そんなことは置いといて。腹が減ってはくつろげぬので東京駅で手に入れたものを食べることにした。

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弁当と惣菜を食べつつ、ビールで流し込む。うーん、シンプルに最高。

普段見ないテレビを見たが、普段見ないだけあって出演者が全然分からず何を見せられているのか分からん気持ちになりつつ・・・何も考えずにいられるぼーっとするのにテレビは最適なんだなと思い、ベッドでゴロゴロしていたら・・・


寝落ちしていた。

気がついたら10時。2時間ほど寝ていた。ホテルにある夜景を見ながら日本酒の楽しめるバーで飲もうとしたのに、ラストオーダーが終わっていた。仕方がないので、風呂に入ることにした。

湯を貯め、ホテルにあるアメニティの入浴剤を入れて、久々に足を伸ばして湯船に浸かる。最高である。家から持ってきた一軍スキンケアで徹底的にお肌を労る。最高である。

風呂から上がって、またテレビを見ていた。せっかくのホテルなのにベッドでゴロゴロ寝てばっかりだと思ってしまったが、すぐに考えを改める。いいんだ、私はくつろぎに来てるんだ。そう思ったのも束の間、あっという間に眠りに落ちた。

7時ごろに目が覚めた。質の良いベッドで寝ると疲れがしっかり取れる。人間は寝ている時間がとても長いのだから、寝具にはお金をかけるべきと再認識した。

朝食を食べるために1階のレストランにいった。2種類の朝食から選べたので、口コミで美味しいと聞いていた鯛茶漬け朝食を選択した。

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美味しい。こんなにおかずがたくさんの朝食を食べたのは久しぶりだった。何より見た目が美しい。朝食は1日のエネルギーチャージだが、それだけでは無く、きちんと食べると前向きな気持ちになれるもんなのだと思った。

部屋に戻ってパッキングを済ませてから、チェックアウトの時間までブログを書いたり、英語の勉強をしたりした。ホテルは無駄なものがないので集中できる。

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そして、あっという間にチェックアウトの時間になった。名残惜しさで胸が張り裂けそうになりながら、部屋を後にした私はチェックアウト後にロビーにある庭から東京駅を眺めた。

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現実に戻らなければならない時間はあっという間にやってきたと実感させられる。でも、来た時と違って少し気持ちは晴れた。


前述の通り、最近の私は仕事に追われて気持ちのリセット機能が故障し、友達に会って、その時は楽しくても、職場に足を運べばすぐにその楽しさを忘れ「帰りたい」「誰にも会いたく無い」「疲れた」と、気持ちが晴れない日々を送っていた。ただ、今回1人でホテルステイを楽しんでみて、かなり心が安らいだ。

疲れたら、思い切ってとことん1人になってみて欲しい。自分のためにお金をつかって、自分のために贅沢をして、自分をとことん甘やかして労ってあげて欲しい。「私、いつもめっちゃがんばってるじゃん」と褒めてあげてもいい。それが自分を認め、頑張りすぎて潰れてしまう事を制御することになると思う。

心が疲れ切って友達にも家族にも、誰にも会いたくない時は、私の様に率先して1人になってみて欲しい。一息ついて、心に元気がチャージされればまた誰かに会いたくなるはずだ。


世の頑張り屋さんたちが、一息ついて、また頑張れますように。

いつもお疲れ様です。






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