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VRChat・cluster・Second Lifeの共通点と相違点について

いきなりですが前回記事の訂正を一ついたします。
Second Life、実はNFTが15年前から実装されていました。
あまりに身近すぎて気が付きませんでした…

https://twitter.com/philiprosedale/status/1412857147931521026

観測した3つのサービスの特徴

さて…今回からは自分の執筆時2022年1月23日時点で観測範囲にあったサービスの違いを綴っていこうかと思います。
この記事の為に訪れたサービスもあり、その部分については深く関わっておられる方より理解度は落ちるとは思いますが…
さてそれぞれの特徴をざっくりと箇条書きしてみます。
(カッコ内はツッコミ)

Second Life

今でも立派に続いている(終わってるのは当時の企業参入)

特に説明無しにクライアントアプリが複数ある(公式アプリ以外に2つ)

公式HPが割と不親切(ちょいちょい未翻訳部分がある)

ベース言語は英語(住人は様々な国の人が居て基本的に混在)

初期に選択できる無料のアバターは割としょっぱいのが多い(昔よりは良いが外人感覚のアバター)

購入アバターの多様性は群を抜いており、大多数の購入アバターは全身のシェイプの数値を変化させる事で同じアバターでも全く違う外見にまで変更可能だが、アバター入手の為の情報入手が困難。(大抵の物は存在する)

ワールド内部にかなり高度なオブジェクト制作ツールが存在し、制作物を    dae形式でローカルに保存する事でBlenderでの追加加工も可能(むしろ使えないと困るまである)

制作物全てにmod/copy/transのパーミッション設定が可能な為、他人の制作物であっても所有者の好みや使途に応じて改変可能な場合が多い(これがNFT要素と言われている物)

HMD非対応(3Dマウスは対応)

マネタイズが初期から確立している(内部だけでなくブラウザによる購入も可能)

VRChat 

今一番尖端突っ走ってるサービス(尖りすぎてオタク層が多い)(今はオタクも蔑称じゃない時代ですよ?)

ベース言語はやはり英語(壁っちゃ壁なのはSLと同じ)

公式HPの親切度はSLとどっこい(英語のみ)

ワールドの保存と演算の場所が違う(サーバーに優しい?)

HMDでのプレイを見据えた仕様ではあるがデスクトップモードでも利用可能(PCがあれば追加コスト無しでも出来る)

展開はグローバルだが海外と国内で活動が分離(言語別に村化している)

利用者のメンタル面の距離感が極度に近い(没入感ゆえの反応でもある)(あと客層の事もある)

国産アバターは基本的にアニアバ系列を軸とする為多様性に乏しい(俺のアバターが無い)

アバターやオブジェクトの制作にUnityやBlender等外部ツールが必須(よって簡単な改造等も出来ない)(簡単じゃないからね?そのカスタム)

マネタイズに弱点を抱えている(ユーザー・運営ともに弱い)

蕎麦屋さんがカオスなものづくりしてる(ファンタズムセブンうどんそばジャパン等)(マツコ会議録画して見ました)(タナベさん絶対マツコの好みの範囲だったと勝手に思ってる)

cluster

恐らく最も一般に対してのアドバンテージを持つサービス(最初から日本語)

Appleデバイス・Androidデバイス・HMD・Windows・MACと幅広く対応(スマホに対応しているのは大きい)

イベント展開を主軸とするサービス、有料チケット式のイベントもある(行き先を探すとすぐ見つかる)

元々国産の為公式が日本語で広報を行っている(ブログで進捗を報告している)

初期アバターの選択肢は若干狭いがカスタマイズは可能(控えめな言い方)

つい先頃アバターの容量制限が解除された、その為執筆時現在でユーザー人口自体は増加傾向にある(治安に不安を持つユーザーもいる)

最初の印象はVRCクローン、ロビーの存在が大きな相違(なので日本人向けになっている)

観測したメタバースのポジション

ざっくり箇条書きなのにとても長くなりましたね…
体験によって得た概要については次の記事で詳しく書くとして、ここでは今回の記事の意図である差異について述べます。

構図としてはまずSecond Life対VRChat&Clusterと把握して頂いて構わないと思います。
勿論敵対しているという意味ではなく、メタバースとしてのポジションをその様に感じたという説明です。
この位置関係はHMDの有無というより、Second Lifeで覚えたアバターと自分との距離感や没入感が、VRChatでは多少性質が違う事をはっきり認識出来た事により感じたものです。
それくらいVRChatは元々没入感を感じさせる作りになっています。
ClusterはTPS視点に出来る事とクロスプラットフォームのせいか、没入感という部分についてはVRChatに一歩譲る感じでしょうか。

反面自分のアバターへの思い入れに関しては、画面から目を離す事無くいつでも1から構築出来るという事で常に自分のアバターを意識するSecond Lifeに軍配が上がります。
「素のアバターに対してカスタマイズを行う」言葉としては同じ物になるのですが、優劣こそ無いもののその深度が明らかに違うという事が大きいと思います。

Second Lifeですと画像で簡単に説明できます。
左が無加工の、右が私がカスタムしたアバターです。
どちらも同じniramyth-Aestheticというモデルを使用しています。
この加工が内部で、思いついた時にいつでも
出来るというのがアドバンテージでしょうか…
こういった画像を用意する事の簡単さも含めて。

VRChatやClusterは究極まで自分の好みのアバターを構築する為には外部ツールが必須となり、内部では完結し得ずその事自体がハードルと成り得ます。
勿論人によってはどちらもハードルですが、内部での交流を極端に阻害せずに作業する事も出来る分、Second Lifeの方が敷居が低いと言えなくもありません。

さて「どのメタバースを利用しているか」によって意見は様々だと思うのですが、どのメタバースを選択するかは詰まる所「本人の心が求める物はなにか?」という所に収斂されると考えます。
例えばSecond Lifeユーザーが求める物はその多くが「自分を中心とした・自分のアバターを中心とした物であり、土地や家であり衣服や小物である」のに対して、VRChatやClusterは「多かれ少なかれ他人の間に混じる為の環境や空間」に対して欲求が向けられている様に感じます。

VRChatに関しては恐らくトラストランクの関係で最初は「他の誰かのいる所」にしか行かれない・自分のワールドはいきなり作れないという事も大きいと思いますし、恐らくそれは運営の今の狙いの一つなのではないかと感じます。
Second Lifeにもあったような一般を拒む壁が違う形でVRChatにも存在していて、それはやはり言語に起因あるいはユーザーインターフェイスに起因するのでは無いでしょうか。
いずれにせよホームに引きこもらない限りは、jpで検索して出てくる所かSNS等で下調べした所へ行く事になります。
そうして行った先には同じ様な苦労を乗り越えていった「同類」の人達が待っていて、HMD等の準備ができていれば声と身振りでコミュニケーションを取り合う事が出来、それは恐らく、Second Lifeよりも相当に親密でしょう。
何故なら比率で言うとSecond Lifeのボイスチャットはこと国内に於いてはそれほど多くなく、VRChatに於いてはテキストチャットの方が多くはないからです。
肉声で会話するというのは文字で会話するよりも気持ちや気分を乗せやすく、より相手に情動を連想想起させやすいのでメンタルの距離が縮まりやすい傾向があります、何より話の進みが早いです。
同時に互いのメンタルの繊細な部分に触れやすい傾向があり、ウロボロスの如き甘い交流に耽る者達が現れたりもする、外から見た時にはある意味閉じた世界でもあります。

Clusterはその辺り門戸自体は開かれています。
全体が日本語で運営されている事もあり最初のアバターの選択からロビーに行くまでの間に困る事は特に無いですし、ロビーから選択できる行き先以外をメニューから探しに行く時にも要点は全て日本語なのでスムーズでした。
各ワールドの説明等も丁寧に記述されている所が多く、まずそれを読んでおく事で移動先についてもある程度理解して入る事ができます。
イベントカレンダーもメニュー内に存在し、そこから有料イベントのチケット購入も出来る様になっています。
PCではなくスマホから入るとそれは顕著で、豊富に並んだお勧めワールドに気軽に入る事が出来る為、誰かと会う・話すよりも様々なワールドやイベントを堪能する方に意識が向く様になっています。
勿論行った先で会った人とは「そのワールドに向かう意思」が同じである為、話してみれば話が合う確率は高いでしょう。
その辺りライトな感覚で出来る様に作られていると感じました。
スマホの場合は自分から開かなければチャットを見ずに遊ぶ事も出来てしまう為、その辺りのライトさは殊更強化されてしまっています。
あくまで比率の問題だとは思うのですが、Clusterは上記2つと比べて交流に大して割いている要素が小さいな…と感じました。
逆に言うと上記2つが濃密であるとも言えるのですが、それこそユーザー本人がどこまで求めるかによって選択する材料だと思います。

まとめ


さて、それぞれのサービスを最終的に一言で説明するならば
アバター・ドリブン型(Second Life)
メンタル・ドリブン型(VRChat)
イベント・ドリブン型(Cluster)
以上の3つに大別できるかと思います。

デジタル大辞泉「ドリブン」の解説

何故自分が3つのサービスに限定して観測したのか、それは仮想世界創出以降の各種ソーシャルVRサービスが概ね上記3つに大別されるからに他なりません。
3つのサービスはいずれもそれぞれの要素を併せ持ちますが、パラメーターを調整されるがごとく長所が被らず見かけ上は特徴となっています。
ここでFINAL FANTASY14を引き合いに出すと、アバターは限定されチャットもMMOの域を出ずイベントも回数こそあるものの全体から見た時の比率はそれほど大きくはありません。
何故ならFF14はストーリー・ドリブンというまた別の特徴を持つからであり、それが出来るのは運営が強固な導引を行って全体を統括しているからであり、それによりユーザーの嗜好思考行動に制限を加えている事であり、そういった要素は上記メタバースには存在しない要素です。
別の物ですから、要素が被らないのです。

大分長くなりました。
次回は各サービスの細かい概要について書いていきたいと思います。
そして今回も投げ銭的な誰得画像を最後にUPしておきます。
ここまでお疲れさまでした。

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