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割とざっくりしたメタバースの事

前回の記事(https://flets.hikakunet.jp/news/33046.html)から随分と経ちましたが、そろそろ続きを書こうと思います。
前回は自分が辿れる限りの、自分が知る限りのSecond Lifeの歴史のような物でした。
再開第一回の今回は昨今の事情を鑑み、まずはメタバース経験者(一応)から判断されるメタバースという物について語ってみようと思います。
本番的記事は2回目から…という事になりますね…

メタバースって何よ?

仮想世界です、以上。
…いやそれはあんまりなので把握可能な範囲内で記述します。

「サーバーをどこに置くかは関係なく」
「個人に紐付けされた仮想の外見を世界観の有無を問わず投入し」
「何らかのコミュニケーションを可能とする」

これが基本的なメタバースです。

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個人に紐付けされた仮想の外見の例。
極端な例ではあるがここまで出来るのが現状ではSLのみ。

付け加えるならばメタバースの内外で、主要通貨との交換を可能とした通貨トークンで3Dモデルオブジェクトが売買される等も、条件に当てはまるかもしれません。
オブジェクト自体は個性を演出してコミュニケーションを円滑にする為の部材として機能する為、上記の三番目に位置づけています。
勿論そのまま各国の主要通貨でやり取りしても良い訳ですが、主要通貨と内部トークンを交換後に内部でのやり取りをした方がレートや税制の問題をアウトソーシングする事が出来て都合が良いですし、言語や生活域の問題もクリア出来ます。

ともあれ、ネットワークが一般的になりだして以降「コミュニケーション」のとり方の一つとして常々生まれては消えを繰り返してきた物と、ここでは定義しています。
取り立てて目新しいものというわけでは無いんです。

現状自分の観測範囲で条件を満たすものは多くはなく、Second LifeとVRChat、それとclusterのみです。
FINAL FANTASY14をメタバースと認識される方もいましたが、実際に戦士でモンクで機工士で召喚士と学者育成中でギャザクラ民の自分から言わせて貰うとメタバースではないですし、吉田直樹P/Dのスタンスが変わらない限りは今後も変わらないと思います。
コーヒークッキーリーヴを返せ吉田三千万ギル貯めたいんだよ曉月で一千万くらい使っちゃてるんだよ家具とか売れねえよババロアしか売れてねえよあ、戦士の強化ありがとうございます回復おいしいです雑魚モブはポーション。
14はメタバースであるよりも以前にFINAL FANTASYなのです。

同じ様にメタバース扱いされる集まれ!どうぶつの森やフォートナイトについては自分が接触していないのでなんとも言えませんが、ベースがゲームであるという時点で本来であれば14と同じ様に外される物であると考えています。
様々な記事を通読してみると、人が集まっているという一点のみでメタバース扱いを受けているきらいがありますが…自由度の点等で違うと認識しています。
何らかのIPに紐付けられているという事は、そこからなんらかの制約を受けるという事でもあるので。
ゲームベースの物を外す理由の一つに、昨今のメタバースに求められていると言われているビジネス的な利用に不向きであるからという事もあります。
あらゆる方面でビジネス的な用途には向いていませんが、唯一他のIPとのコラボレーション企画であれば介入可能であると考えます。
が、これは個人には関係のない事でもあります。

プレイヤーと投資家間の齟齬について

つい先日、投資・投機関係のアカウントの方とTwitter上で言い争うような醜態を演じてしまいました。
発端は同じSLユーザーの方への上から目線な物言いに私が物申した事だったのですが、その時にいくつかの学びがありました。
一つは
「殆どの仮想通貨は所詮場所を変えた株式でしか無いという事。」
もう一つが
「彼らにとってのTwitterは情報収集のツールであり、そこにはなんの情動も仮託しないという事。」
最後の一つは
「彼らにとってのメタバースは投資対象であり、社内やサービスの中で動く人達には興味が無いという事。」
です。
過去Second Lifeにおいて広告代理店に引っ掻き回され、その爪痕を未だに感じている自分を含む人達にとって、金を出してSecond Lifeに仮想通貨をジョイントしてやろうと考えるのは無理・無茶・無謀としか思えません。
Second Life内での通貨「リンデンドル」はささやかな変動レートの上でUSドルと交換される為、乱高下する仮想通貨とは相性がよくありません。
昨日買った10000リンデンドルが今日は同額の仮想通貨との交換で500リンデンドルというような事になっては、内部で活動している者とリンデンラボ社にとっては困るのです。
これはしかし先程あげたゲーム系の物に於いても言える事で、既に確立している資金回収策の内枠に、安定しない仮想通貨をジョイントするメリットが企業側に無いのです。
勿論間接的なやり取りであればその限りではなく、仮想通貨を主要通貨に交換して各サービスに対価を支払うというやり方は今でも可能です。
まあ恐らく「そういう事をしたいんじゃない」と投資家の方は言われるでしょうけども・・・各サービスの利ざやは各サービスが受け取る事が筋であり、法的な手順を踏まずに横から入って利ざやを掠め取るというのは世の道義的にも褒められたことではないと考えます。

そして、どちらかと言うとこれが最も重要な事なのですが・・・
今現在騒がれている「メタバース」と並び称されているサービスですが、メタも含めて実働して人を集めている物がいくつありますか?
これはそれらのサービスの将来性に深く関わる部分ですが、マネーゲーム色の強い昨今、どこか横に置かれている様に感じる事でもあります。
そうなるのは当然の事で、投資を勧める情報商材業の方達などからしたら特にそうですが、彼らは中身の事はあまり重要視していません。
かつてのSecond Lifeでもそうでした。
企業が直接介入していた一部の企業SIMを別として、広告代理店に乗せられて箱物を作って終わったSIMがいくつもありました。
その箱物を作った費用等は、実費以外は全て広告代理店が持っていった事になります。
これらは広告代理店も乗った企業もどちらも「Second Life」自体にはさほど興味がなかった事が引き起こしていますから、どちらかが悪いと断罪する事でもありません。

さて、これを読まれているあなたは、どちら側の人ですか?
あなたが投資・投機方面の方なら、現在のメタバースバブルのメッキが剥がれるのは遅くとも数年以内と思われるので、高いうちに逃げ切った方が傷は浅いと思います。
あるいはあなたがメタバースの技術や世界に惹かれるのであれば、飛び込んでみるのをお勧めします。
その辺りの事、筆者の観測した3つについては今回の記事で語るには長くなりますので次に持ち越します。
現状あらゆる嗜好を満足させられるのは恐らくSecond Lifeだけと思いますが、その辺りは次回以降に解説したいと思います。

なお、投げ銭的に以下の部分に誰得なセクシースクリーンショットをお出ししています…

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