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リーグ戦再開の前に~若鷹たちの躍動~

交流戦が終わり、4日間の休みを挟み、後半戦が始まった。早速、マー君から4本塁打。ギータの“変態弾”に“ジョーカー”の逆転3ラン、柳町・甲斐野も戻ってきた。千賀VS田中の「投手戦」はまさかの打撃戦と化したが、チームは勝利。幸先の良い結果だ。

だが、今回はファーム戦の話題を少々。一軍の試合がない代わりにタマスタ筑後でのファーム戦の中継があったので、録画して夕食時に観戦した。三森や野村勇ら一軍に帯同している選手も数人出場していたが、大半は一軍出場を目指す若手選手たちだ。ニュースで結果を見ることはあるが、実際に見られる機会は少ない。いい機会だ。

観ていると、杉山、スチュワート・ジュニアはどうしても四球が多い。多くても、結果的に抑えられればいいとはいうものの、昨年は明らかに限度を超えていた。スチュワート・ジュニアは23回2/3で21個、杉山は25回1/3で31個。いくらなんでも多すぎる。投球スタイルは異なるものの、少しはマダックスを見習ってくれ、とすら言いたくなる状況であった。

今回観たときはスチュワート・ジュニアが5回で3個、杉山が7回で4個。お世辞にも少ないとは言えないが、このくらいであれば、彼らの球威をもってすれば、そう極端な失点をすることもないだろうと思う。とはいえ、あと1,2個少なくならないかな、なんて思ってしまう。ただ、ストレートの力強さを見ると、早く一軍に定着してほしいと思う。

中継ぎ投手陣は泉に坂東、森。。。一軍での実績も十分にある投手たちだ。今年は中継ぎの層が昨年に比べて厚いので、すぐに戻ってくることはできないかもしれない。しかし、一軍の中継ぎ陣は明らかに登板過多。先発のQS率が12球団中10位なのが影響しているのだろう。今後も同じような活躍ができるとは限らない。その時に彼らが戻ってきて活躍する、なんて筋書きができるといい。

野手陣は一軍に定着している選手たち以外では、正直なところ正木、谷川原以外はまだ時間がかかりそうな印象を抱いてしまった(しかも、2人とも一軍帯同中)。観戦したのはわずか3試合。だが、リチャードの不振はなかなかに深刻そうに見える。「ロマン砲」の異名のとおり、魅力的な選手だが、今は悩みが深そうだ。それでもファームでの試合数をこなしているということは、誰が見てもロマンを感じる選手だ、ということだろう。早く感覚を取り戻してほしい。

正木はホークスでは数少ない右の中長距離砲になる可能性を秘めている。また、谷川原は捕手登録ながらも、捕手以外での出場が多い。ある意味“ジョーカー”2世候補と言ってもいいかもしれない。彼ら若鷹からさらに一軍のベテラン陣の牙城を崩すような選手たちが続々と出てくると、後半戦は相当に楽しみなものになる。

90年代の西武黄金期は毎年のように投打ともに若手選手が続々と台頭していた。今後5年10年を担うような選手が続々と出てくるチームは間違いなく強くなる。育成選手も含め、競争は非常に激しい。その中から、5年10年とレギュラーとして出られる、そんな選手が1人でも多く出てきてほしいものだ。

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