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敗北に価値はあるのか?



結論から言えば、敗北に価値などない。


この世界には勝利よりも敗北の数が圧倒的に多い。そんな世界だからこそ、多くの人は自分を正当化したいので「敗北に価値がある」と思い込みたい。

僕は「共感者・支持者」を増やすことを目的としてnoteを書いているわけではないので、みなさんが「書いて欲しいこと(ニーズ)」を記事にすることはない。ビジネスにするなら「需要と供給」を意識して、「敗北に価値があると思い込みたいニーズ(需要が多い)」に対して、「敗北に価値がある理由(供給)」を記事にした方がスマートであるのは間違いない。


だけど僕は「情報分野」において、この「需要と供給」のやりとりにうんざりしている。SNSで多くの支持者を集めるために綺麗事ばかり語る人間にも、それに群がって一時的な安らぎを求める人間にも。




敗北に価値はあるのか?

繰り返すが、敗北に価値などない。価値は勝利の中にしか存在しない。みんな本能的にそれがわかっているからこそ、敗北を求めるのではなく勝利を求める。


私たちは勝ちたい。
勝ち続けたい。
本当に自分が大切だと思う勝負で負けたくない。

しかし私たちは敗北する。
負け続けることもある。
本当に自分が大切だと思う勝負で負けることがある。


あなたがもし真剣に勝負と向き合って負けたなら、まわりにいる優しい人たちは「大丈夫。一生懸命やったことは無駄じゃない。必ずこの負けは次に繋がるよ」と声をかけてくれるだろう。


まるで敗北に価値があるかのように慰めてくれる。
しつこいようだが、敗北に価値などない。


どうしたら勝てるのか?
なぜ負けたのか?
あいつは何が違うのか?
何が足りないのか?
どんな能力が必要なのか?
どうしたら能力が上がるのか?


私たちは勝負をする上では常に「問い」と向き合っている。なぞなぞと向き合う幼稚園児のように。


敗北とは「なぞなぞのヒント」のようなものだ。
ヒントをどれだけ手に入れても、答えに辿り着かなければ価値がない。ヒントに価値を見出すのではなく、勝利こそが価値であることを受け入れてヒントを活用する人間だけが成功へと近づいていく。


なぞなぞはみんな「答え」を求めているので、答えと繋がる「ヒント」だけが価値を持つ。答えとつながるかわからない「ヒント」なんてガラクタでしかない。あなたがガラクタに価値があることを証明したいなら答えをだすべきだ。価値が生まれるのは「勝利」とつなげた敗北だけ。それ以外は全部ガラクタでしかない。(人生の中でいい思い出や笑い話になることはある)



勝利とは何か?

敗北に価値はないが、勝利には価値がある。
繰り返すが、敗北とは価値があるものを掴み取るためのヒントだ。


ヒント集めに夢中になってはいけない。
私たちは「価値」を手に入れることに夢中になるべきだ。


だからこそ考えるべきだ。
あなたにとって価値のある勝利とは何かを。


目標を達成することが勝利なのか?
目標を達成することは勝利の一部でしかないのか?
目標とは別のところに勝利があるのか?


あなたが大事にしている価値を掴み取るための努力をして欲しい。真剣に向き合うほど気づきが増え、その気づきはあなたの大切にしたい価値に影響を与える。大切にしたい価値に変化が生まれることもあるが、ブレているのではなく進化と受け止めるべきだろう。


だから今すぐに「失敗に価値がある」みたいな一般論は捨てて、勝利と繋がることへ時間を投資してほしい。多数決思考(いいねがたくさん集まっているものを信じる癖)をやめなければ、あなたはいつまでたってもインフルエンサーの養分にしかならない。

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