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認知症母の近況と私の取り組み

なかなか時間を取ることができないのを言い訳に、全然と言っても良いほどアウトプットできていなかったのですが、母の調子が安定しているので、最近また、色々と挑戦してしています。

そして、最近読んでとってもよかった本がこちら

私は、母と一緒に過ごしてそろそろ1年近くになるのですが、母らしさを失ったことはない、と思っていました。いや、むしろ、「母らしさ」は濃くなっていると感じています。ですので勝手に「歳をとると『自分らしさ』というものが全面に出てくるような、そんな気がしていたのです。

その気持ちやらを、脳科学的に解説してくれていたので、腑に落ちました〜


そして、散歩というのは、血流が良くなるだけでなく、散歩で見たものから、自分の記憶を紐付けたりするところとか、記憶は自分の都合の良いように書き換えられる(上書き)とか「ほ〜なるほど」と思うことばかり。

そして、最近思うのは、私の母は結構最近のことを覚えているのです。(アルツハイマーも併発していますが、レビー小体型認知症の方が強い)東京に来てから起こった出来事とか、旅行のこととか。まぁ、感情が伴う記憶は色濃いから覚えているんだなぁ、と感じていましたが、私の母の場合「記憶の上書き」の傾向が、自分の都合の良いようになりやすくて、これは、認知症とかではなく、性格の問題だな・・・という話で夫とは話していたのです。まぁ、認知症でそうなっているのか、もともとの性格なのか、一緒に暮らしている上では、正直関係ないのですよね。。。(薬とかで治せないし。)本人が充実してればいいかな。なんて考えていたのです。

とにかく、母自体は、生活はそれなりに楽しんでいるようで、直近でも、近くの駅そばに食べに行ったのがとても美味しかったらしく、何度も、「本当にあのお蕎麦、美味しかったわ〜。また、行きたいわねぇ」と言っている。(その時夫が子供を見ててくれて別のレストランにいって、大人二人で落ち着いて食べれたからな気もするが・・・)とか。そういった甘え上手な末っ子気質も炸裂してます。


ただ、関西に帰りたい気持ちがとても強くて、なんども「もうすぐ関西に帰るのがさみしいわ。」とか、よくその話がでたり。。。(ただ、記憶の混乱だけかもしれないですが)一方、母が東京の土地勘がなく、私以外と外出できないのが気になっていました。母が出かけれるのは、私家族との外出か、基本、デイケアのときだけ。一方、体などはかなり維持できているので、逆に、その土地勘がないことが行動範囲が狭くなっているのが気になっていました。

ということで、昨日、私が出社のタイミングで母に、その隣の駅のおそばを食べるか、図書館にいく?と持ちかけ、1日過ごさせてみるという大胆なことに挑戦しました。昨日は、本当は、家帰るタイミングはすごくドキドキしていましたが、無事家に到着していました。おそばは、駅そばの自動販売機が使えなかったのか、駅そばのお店に辿り着けなかったのかは、わからないけれど、とりあえず、駅のスーパーでざるそばや、ぱん、お惣菜を買って帰っていました。それでも、本人は大満足だったようで、いつもよりも充実した感じでした。

そして、今日は、近くのシニアステーションでハロウィーンパーティがあるので、在宅のお昼休みを使って、見送りに行きました。見送っただけなのですが、思いの外、本気の仮装したシニアや職員の方がいて、こっちが圧倒されましたが(笑)元気な雰囲気の中、楽しんでくれているといいな〜。今日は、うちまで帰って来れるかちょっと心配ですが、良い刺激や、東京でで気の合うお友達ができるといいなと思っています。

本にも書いてあったけれど、充実感は主体性がとても大事なそうで、そういった時間をどんどん作ってあげたいなと思ったのでした。

夕方、無事帰宅もできて、いまは、休憩してから、夕飯のネギを切ってくれています。

この本にも書いてあったのですが、やはり、家事も分解すれば、母もかなりのことができます。例えば、料理も「夕飯作って」はできないけれど「夕飯は、餃子にしよう!白菜は茹でてるから、その間に、ニラ切ってくれる?」とか、ボールなどの用意をして、豚肉のミンチも置いておくと、入れてくれたり、ある一定の条件が揃うと、皮まで包んでくれます。最近は、洗濯物も干していると、夕方になると取り込んで畳んでくれたり、できることが増えている気がします。畳んだあとの人別に分けるのはできませんが、山盛りの洗濯物ではなく、畳んである洋服の塊になってるのは、とても助かる。そして、洗い物も単純作業のためか、洗い場は母の仕事場の一つになっています。こういった家事をしてもらうことは、良い脳の刺激にもなるし、私も助かる。一石二鳥です!

最近は、デイケアにお風呂に入るのに、行く前に顔を洗ったりするようになり身なりを気にするようになりました。なかなか良い兆候です。

まずは、本人の心理的安全性と体の調子を整えることが、土台なのだと感じる今日このごろ。

こんな日が続きますように〜



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