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介護1年目のふりかえり

母が、レビー小体型認知症/パーキンソン病とアルツハイマーの認知症と診断されたのは、2023年2月10日。気がつくと1年経ちました。もう、介護初心者ではないのかもしれないのですが、この1年のふりかえりをしたいと思います。

母の介護認定(要介護1)が2月29日に切れるということで、1月に介護認定の更新申請をして、2月5日に介護認定調査の方がやってきました。

介護認定調査は2回目でしたが、調査の日時が決まったのがその前の週の木曜日か金曜日。バタバタと決まって、準備もできずでした。結果はどうであれ、感想は「認知機能としては、少しは進んでいる?」と思うのですが、体力面では「完全に良くなっている」と感じました。

今回、母の受け答えで「氏名が全部言えなかった(名前の一部が欠如)」「生年月日も言えなかった」のが大きな違いでした。しかも、少し調査員さんの書類を見て言っている?(カンニング!!)という感じで、普通の説明や質問の意図も理解できないことがありました。

例えば、3つのものを記憶するところで「ボールペン、手の描かれた絵、時計」を出されて「今から、この3つを覚えててくださいね。後で聞きますからね!」という箇所が、全然理解できず、5分ほど同じやり取りをするという・・・。

母は、ものが目の前に出されると反射的にボールペンを持ってしまい、差し出された絵に何かを描こうとする。「これ、描くとかじゃないのよ!」と何回言ったことか・・・(関西人なのでツッコミは苦ではないが。。)

しかし、本来の記憶の確認のための「足りないものは何ですか?」という質問には、質問時、それだけ時間をかけたからかわからないけれど覚えていて「正解する」という(苦笑)いいのやら、なんなのか。。

しかし、お客様(介護認定調査の方だけど)がきてくれたことが嬉しかったのか「今度一緒にお茶に行きましょう!」と誘っていた。(まぁ、状況が理解できていないという証の行動でもある)

前置きが長くなってしまったが、振り返りです。

=振り返り=

◎体調は、2023年の2月の診断されてお薬開始されてから、2023年12月までは好調。12月の最後に、多分胃腸炎になっていた。そこで、ぐんと食欲、体力、気力が落ちた。(が、いまは回復)1年に1度くらいの少々寝込む風邪はあったものの、すこぶる元気であった。頭の調子は、上がったり下がったり(レビー小体型認知症の特徴でもある)。

◎私が、母の対応に慣れた。(これ、とても大きい)日々、いろいろなことが起こるけれど、無駄に気をもまずに、流すことができるようになった。(最初の頃は、母の言動に右往左往してたなぁ。と今思えば、感じる)

◎家事を分解するとできることが増えることがわかり、母には、家事分担してもらうことが多くなった。結果、母も東京にいるけれど、協力できることがあるということで、少しは気持ちの負担が軽くなったのではないのかな。最近で調子がいい時は、母は、野菜を切るところから、冷蔵庫から肉を取り出し、餃子を1人で包むまでの作業ができていた。

◎食欲が出てきた。1年前は、成人の半分くらいしか食べなかったのに、最近は、結構食べるようになった。私も、母の好みや日中の食欲の増減が把握できるようになり、朝は控えめ、夕方に軽く1食、夜8時頃にもう1食食べることで、大体の食事量を確保できるようになった。(母は小柄で30kg台の痩せ型なので、食べて40kgくらいは欲しいと考えている)

◎在宅勤務の際は、お昼間に一緒に近くのスーパーやコンビニで食べたいものを選んでもらうようにして、視覚的に刺激をあたえたること、散歩することで食欲の増進や気分転換になっている。

◎デイケア:5月に週に1回→7月より週2回通っている。
デイケアに持っていってはいけないもの(貴金属などの貴重品)以外は、ゆるく持って行かせていたことも良かったかも。(毎回一緒に用意するのが面倒だったともいう。。)デイケアでは個室を与えられているので、絵を描くことで本人としては仕事のように受け止めているし、最近では、デイケアの通所者さんとも交流がある模様。

◎子供たちとの交流が良い刺激になっている。娘が2歳になり、もうすぐ小学生の息子とのやりとりは、やはり刺激になっているようだ。(子供は遠慮がないからね)あとは「チビちゃんたちが、大きくなるのを見たいわ」と、生きる気力につながっている

◎近くの美容室で、ほぼ一人でやっている親切な所を見つけたので、母の髪の毛のカット、パーマ、カラーをお願いできるようになった。終わったら電話で連絡してもらうようにしている。お互いに1人の時間も持て、母も行き帰りは私がついているので安心の模様。他のお客さんがいないので、母も騒がしくなく心地よく過ごせるみたい。こういった、ちょっとしたお互いの依存し合わない時間は大事。

◎旅行:8月に山梨と静岡に1泊2日の家族旅行。1月に2泊3日で山梨への旅行。基本的に、用意はできないけれど、旅行はとても良い刺激になっている。旅行のことはよく覚えているので、3ヶ月に1度くらいは、みんなで行きたいな〜。(子供も大喜び

◎お薬について
朝;ドパコール50mg(四分の一):維持
夜:抑肝散:8月より中止(低カリウム症のため)
リバスチグミンテープ(4.5mg):維持

途中追加
酸化マグネシウム:10月より追加(便秘予防)
ポラプレジンクロ口腔内崩壊錠:1月より追加(血液検査で低値になっていたため)

◎通院:現在は4週間毎の通院。3ヶ月毎に血液検査を実施して、お薬や体調面での確認を行なっている。病院の近くに、美味しいパン屋さんを見つけたので、私は午前休をして、母のジュエリー関係の支払いをして、パン屋で一休み。通院という流れを続けている。母も、このパン屋さんでのひと時は、とても好きなようで、私自身のリフレッシュにもつながっている。

総じて、よく頑張っていると思う。母も私も、私の夫も。うん、まとめていて、そう思った。この調子で維持しながら、もう少し気力がでる機会を作ってあげたいなぁ。。

元気だし、楽しそうだけど、なんか楽しみを作ってあげる。ということが私は、まだ母にできていなくて・・・2年目の今年こそは、何かしらしてあげたい。(お友達を作ってあげたいけど、本人の気が進まない部分もあり、他の方と交わる機会がない。)

オレンジカフェにでも、行ってみようかな。とも思ったり。ただ、母自体が、高齢者や認知症に対する偏見があるので、そこも変えていきたいのですが・・・

私ばかり、本を読んで勉強しちゃっているなぁと思う今日この頃。
でも、こうやって1年のふりかえりをするのは、大事だなぁと実感したのでした。

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