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「割とタイミング良くてやばい、」:日本の真の流行語と、「食の時代」の終(はて)に改めて考える日本料理の割とやばい情況:その4

 フランスというのは日本人にとり割と分かりにくい国柄といわれています。
 逆に、フランスにとり日本はかなり分かりにくい国柄といわれています。
 しかし日本料理とフランス料理には相通じるものがあるとは日本においてもフランスにおいてもよくいわれています。

 尤も、日本にもフランスにも色々様々とあり一概にはいえませんが両国の現在の主流のところを見る限りではかなり理解の難しい違いがあるようです。
 先のツイートはフランス大使館によるフランスについての寸話です。
 私はその意味を直ぐに理解できました。フランス文学科の卒だからではなく、フランスについて何も知らなくても(むしろもっと?)理解できたでしょう。
 しかし少なからぬ日本人は「えっ?」と、理解できないかできても「フランスってそうなのか?(日本じゃちょっと考えられないな、)」と思うかと思われます。

 Twitterには特に顕著ですが、よく見受けられる言辞に「それは魔女狩りだ。」というようなのがあります。とりあえず日本を代表しているような著名の知識人にもTwitterやテレビ、新聞などを通しそのような言辞をなすことがよく見受けられる。
 多分、そこからフランス人の受ける印象は「日本にはそんなにいつも魔女狩りがあるのか、知らんけどしんどそうやな。」というのが平均的でしょう。
 しかし実際に魔女狩りなどありはしません。いわば狼少年みたく「魔女狩りやってるぞ!地面に伏せろ!」としばしば呼び掛けがなされているのです。

 日本人は魔女狩りなどあってはならないものと思うようですがフランスは大革命という厨二病を経て久しい今も魔女狩りがいわば国是です。
 尤も、常日頃に直接に魔女狩りをしようという意識はあまりありませんがその文化と政治の究極の目的は魔女狩りの成就にある。

 故に、魔女狩りなどあってはならないことだという日本人がフランスのカルト規制を手本にして統一協会を制裁しようというのは目的の義しさはあっても論理の正しさは全くなくてむしろ背理といえます。
 そも、制裁というものは規範と契約を共にする内輪に行われるもので他所様にするものではありません。もし統一協会に対し制裁をという観念があるなら、それは統一協会を元にも先にも自分達の仲間たるべきものと見做すからでしょう。
 フランスのカルト規制の原理は制裁ではなく追放です。
 尤も、追放するだけなら他所の何処かに留まって勢力を保つ可能性があり、万能ではありません。故に場合によってはその規範と契約を完全に捨て去ることを条件とし内輪に迎え入れる用意も必要です。

 魔女狩りを否定する日本の国柄が統一協会(など)を助長し、それに関わることを余儀なくされた尊い生涯を失わせているのです。
 尤も、統一協会が魔女でありそれに関わって来た安倍総理も魔女の一端なので暗殺しても差支えないのかというとそうではありません。
 カルト二世(とその苦難を顧みる、)というのがクローズアップされていますが、安倍さんはいわばカルト三世です。仮にそうではなくても、一国の主権を(天皇との共同で)代表する人物を殺すことは彼に代表される国民の主権を否定することになります。

 しかし複雑なのは、日本を取り戻したいという簡単な合図で取引していた単純な動機で総理になった安倍さんがアベノミクスやら何やらというブードゥー経済学も顔負けの魔女の宅急便的に黒過ぎる政策を何者かに指示されて布教せざるを得なかったことです、尤も、そうなる可能性を未然に見越すことも有権者には必要なのですが。

 そんな安倍政権の時代にUNESCOの無形文化遺産に選ばれた「和食」。
 日本人の命をつなぐ食糧と食事がプロアマとも、安倍さんの時代のような魔女的なものになることのないことを願うばかりです。

 何度も言いますが(noteでは初めて?):

 食通はならず者の最後の拠りどころ。

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