除菌生活の奨め:ベンザルコニウム塩化物液とアンモニア水で元気に快適。その1:うんこをも落とすベンザルコニウム塩化物
菌とウィルスは違うのですが例のあれから消毒というものの関心が俄かに高まりましたね。
ウィルスについては報道筋なんかもよく云っていたように(テレビは一生視ないのでTwitterの共同通信や朝日新聞などのニュースを通し報道を見ています。)、濃度が99%以上の酒精(アルコール)が確実に滅ウィルス。虞(リスク)の抑制なら60%以上が有意で、私はP&GのJOYの65%アルコールを導入しています。
因みに最後まで気を抜いてはいけないし、最近のマスクを外そうなどの動きには懐疑的です。
元々私はマスクをしろという動きにも懐疑的で、導入しても無印良品やアベノマスクなどの綿のマスクを愛用。不織布のマスクは百枚も使っていません。
本文に紹介する除菌の術はマスクの消毒にも一定の意義があります。
一定のというのは菌とウィルスは違い、ベンザルコニウム塩化物やアンモニアはウィルスを除去する力はないからです。
しかし直接の除去の効果はなくても間接には除菌が抗ウィルスの環境の形成にもなり、一頃に少し話題になった、ウィルスを菌と言った人を何も知らない馬鹿呼ばわりする風潮はウィルスが菌を嗤うようなもの。
あまり大きな声では言えませんが、例のあれの発生源となった中国の某所はウィルスに関してだけではなく菌に関しても不衛生で、元々除菌がほぼ欠かさずに行われている日本の電車はウィルスの拡散の場とはほとんどなりませんでした。若干の例外はあろうものの、菌の少ない衛生的な所にはウィルスも寄りつきにくいのです。
いずれも何等かの物にぺったりと張り着こうとする性質は同じく、それらを防ぐには張り着きにくい環境を作ればよい、その代わり吸盤が着かずに落ちてしまうとか手が滑ってスマホが落ちるなどのことも起こり易くなりますが。
菌は物にぺったりと張り着くことにより、他の色々な物をそこに吸い着けて落ちにくい汚れを形成します。
汚れといえば泥汚れや油汚れなどの菌ではない物が主に懸案になりますがそれらを落ちにくくする原因の多くはそこに一緒に着く菌にあり、菌が落ちれば汚れも落ち易くなる。ということで近年の家庭用洗剤には除菌力のある製品が多くなって来ていますが手荒れにならないようにということでその効能は多くは微々たるものです。安全第一なのでそれで良いと思います。
しかしもっと強い除菌力をほぼ手荒れもなく安全に享受できるのがベンザルコニウム塩化物液とアンモニア水です。
ベンザルコニウム塩化物液は今時はあまり聞かれない名ですが濃度が1厘程の極微量の水溶液で用いられることが多く、更に薄めれば飲んでも無害という安全性の高い薬品です。しかも原液が手に触れても塩素のように忽ちぬめり出してかぶれるなどのことはありませんし塩素ガスなどのような有毒ガスが出ることもありません。
何でかというと、ベンザルコニウム塩化物液とは基が石鹸だからで、通称は逆性石鹸です。
ザルコニン液というのは略称です。
逆性石鹸の逆性というのは普通の石鹸は陰イオン界面活性剤を主成分とするのとは逆に陽イオン界面活性剤を主成分とするということで、陽イオン界面活性剤を主成分とするものには他には洗髪用のコンディショナーや洗濯用の柔軟仕上剤などがあり、ベンザルコニウム塩化物液もまたそれらに近く、適量なら洗濯の衣服や手肌を柔らかな風合いにします。しかしコンディショナーを濯ぎ切らずに髪に残すと良いという迷信のように適量を超えると石鹸の塊がこびり着いてぽろぽろと剥がれるような感じになったり陽射による過熱で髪が傷むように衣服も傷みます。高温の髪乾かし機(ドライアー)の風を髪に当てても何も着いていなければ傷みませんがコンディショナーやスタイリング剤が着いているとその分だけ過熱して傷むわけです。それらがドライヤーの熱から髪を守るという能書は嘘ですのでスタイリング剤も本当に最少限にすべきです。
柔軟仕上剤はその他の成分も多く含まれるためそのように濯げ切らずに衣服に残存し易く肌にあまりよくないのであまりお奨めしません。しかしベンザルコニウム塩化物液は成分が単純で濯げ易く、衣服が自然な柔らかみの風合いに仕上がり、しかも柔軟仕上剤より格段に安いのでとてもお奨めです。
除菌消毒というと仕上りの風合いというものは望めないのではないかという想像が多いかと思われますがそのような想像は多分に塩素(次亜塩素酸など)から来るものでしょう。
塩素は汚れを強力に落としますが高い確率で色落ちが生じ、仕上りの風合いは望めずしかも体に悪いということで余程の限られる場合にしかお奨めできません。
処が例のあれの真只中に、アルコール消毒の代用として次亜塩素酸水が使われていたという話題にはあまりに馬鹿過ぎて呆れます。
民度の低い家庭だけではなくスーパーマーケットなどにも次亜塩素酸水の消毒液が置かれていたりし、狂っているとしかいいようがない。
最近だか昔からかは知りませんが東急ストアは美しい時代をというだけあり、ベンザルコニウム塩化物の消毒液を導入しています。ウィルスを直接に滅する力はありませんが広範の菌を滅することによりウィルスにも間接に強い環境が望めます。同じ理由でマスクの消毒にも役立ちます。塩素の着いているマスクを着けておれば体に逆に悪いですがベンザルコニウム塩化物の着いているマスクなら安心です。
塩素は菌にだけではなくウィルスにも幾らかの消毒力がありますがいずれに対しても30℃(以下)で10分以上に亘り完全に浸すという条件があります。家庭用洗濯機の大半は温水を出す機能はないので多くの場合はその条件が自ずと守られますが中には台所の除菌消毒の際に湯沸器の温水に塩素漂白剤を入れて浸す人もいたりします。塩素は30℃を超えるとその消毒力と漂白力は急減し、用途的にはほぼ無意味で唯体に悪いだけになります。
ウィルスに対する消毒力も完全に発揮されても幾らかで、純アルコールの力には及びません。
また、塩素そのものが菌やウィルスと同じように何らかの物に張り着く性質があることにより(手に触れると著しくぬめることはその一例。)、それらを一時的に除去する力は強くあっても寄り着きにくい環境、傾向の形成にはつながりません。反社会距離的三密の場には得てして塩分も多いことはその現れでしょう。
さて、ベンザルコニウム塩化物の実際の使い方を。
用途により要求される濃度が違い、正確に計ることは難しいですが目分量でも取扱説明書の通りの量を水に溶かします。
その際には、少しくらいなら原液が手に触れても危険ではないので手で掻き混ぜても大丈夫です。
大体、洗濯機の水に瓶の蓋に一杯以内なら安全に関しても効能に関しても大丈夫という感じです。
浴槽を例に取ると、その水量が凡そ200ℓなのでそこに入れるべきベンザルコニウム塩化物液の量はその1厘の200cc(タンブラーグラスに一杯程。)までは大丈夫ということで、実際にはもっと少なく瓶の蓋に2杯程でも懸案の浴槽の黒ずみ汚れが粗方は落ちます。
ベンザルコニウム塩化物液の利目は汚れを直接に落とすことよりも(その力は強くはない。)除菌により汚れが落ち易くなることにあります。汚れは菌との結合により落ちにくくなるからです。
故にベンザルコニウム塩化物液による除菌の前或いは後に普通の洗剤で洗うことを要します。
ネットの情報を一瞥すると陽イオン界面活性剤の効果による仕上りの風合いの良さと陰イオン界面活性剤を主成分とする普通の洗剤の効能を弱めないことを重視してか普通の洗濯の後にすることを推す向きが多いようですが先ずは汚れを落ち易い状態にするということを重視する意味では私は普通の選択の前にすることを推します。それを後にすると濯げ切れずに仕上りの風合いが逆に良くなくなる虞がありますし、ベンザルコニウム塩化物液による除菌を先に、普通の洗濯を後にしてうんこを完全に落としました。最速で何日でできるかは分かりませんがベンザルコニウム塩化物水溶液に5日間程浸して後は一回普通に洗って干したらするんと完全に落ちています。
目立たない汚れになら、普通の洗剤の効能が幾らか弱まっても普通の洗濯と同時でも十分です。
菌が少なければそれだけ汚れは落ち易く且つ汚れにくくなります。
水温は30℃位が最適とされますがそれ以下でも大丈夫で、普通に冷水で十分に効きます。
洗濯だけではなく食品と一部の金属を除くあらゆる物の除菌消毒に使えます。よくある鉄やステンレスならアルカリ性の酸化による腐食は生じません。
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