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性活 vol.4 カミングアウト

今回はゲイライフにおいて避けては通れない問題「カミングアウト」について語ります。

カミングアウトとは

今まで公表していなかった自分の出生や病状、性的指向等を公表すること。この言葉は恐らく多くの人がこれから取り上げるある事件をきっかけにカミングアウトやLGBTという言葉を知ったのではないだろうか。ゲイである私もその1人である。

2015年一橋大学アウティング事件

詳しくはWikipediaをご覧頂きたいが、おおまかに経緯を説明すると、
2015年4月に男子学生Aが男子学生Bに告白するも、友達でいたいと断る。
その後も2人とはやり取りはあったものの次第にBはAを避けたいため他の友人とも距離を置くようになり、Bはその理由を友人に話すことができなかったことに苦しんだ末、6月にBはAにLINEでゲイであることを隠すのは無理と伝えたうえで第三者にAはゲイであるとアウティング(暴露)をしてしまう。Aはその後パニック発作を起こすようになり、大学側も充分な対応をせず、Aは構内で転落死した痛ましい事件である。
この事件で問題なのがアウティングである。日本はLGBTに対する偏見はまだまだあり、アウティングにより苦しんでいる人が多くいるのも事実。
そんな中、大学側に損害賠償を求めた控訴審で東京高裁は2020年11月25日、一審と同じく大学側で配慮を怠ったとは言えないとして控訴は棄却されたものの、アウティングは「人格権ないしプライバシー権などを著しく侵害するものであって、許されない行為であることは明らか」権利侵害だと認める画期的な名言もあった。
アウティングすることは人権侵害であることを1人でも多くの人にどうか理解してほしいし、このような悲劇は二度と起きないでほしいと願うばかりである。

カミングアウトする?しない?

この事件をきっかけにアウティングはもちろんのこと、LGBT、カミングアウトについて(特にメディアで)よく取り上げられるようになった。
中にはカミングアウトするかしないかテレビのスタジオにLGBTの人を呼んで討論される番組もいくつか見受けられた。
討論するのは大いに結構だが、私にはLGBTの恥晒しを視聴しているように感じてしまい、気分がいいものではなかったと当時は記憶している。
カミングアウトするかしないかは個人の状況や事情にもよるし、それぞれメリット・デメリットはあるのは明らか。多数決で決まること、カミングアウトを強要することでもないし、そもそもYesかNoかで討論する話でもないと私は思う。結局は本人の自己責任なのだからそっとしてほしいし、悩んでいるのであれば支援団体に自ら相談するべきなのではないか。

今後の願い

日本はLGBTに対してまだまだ後進国です。LGBTに対する理解が深まり(強要ではありません)、同性同士が気軽に手を繋いで街を歩く姿が多く見受けられるといいなと思います。

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