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君たちはどう生きるか。ジブリ作品公開中に観に行ったのはゲド戦記だけなんですが、鈴木P戦略に思いっきり引っかかって君たちはどう生きるかは公開日に…。僕は結構好きでした。

いやぁ。。。まずですね、劇場でリアルタイムで観たのは
ゲド戦記のみでして。で、コロナ禍のイオンシネマワンデーパスポートで
もののけ姫と千と千尋を観てから、何で今まで全部劇場で観なかったのか
物凄い後悔しました(汗)
作品自体は大体全部観てるはずです。
あ、すいませんゲド戦記だけ観に行ったのはやはり特殊なケースというか
監督が違う、というのが大きく。

一番好きなのはラピュタとナウシカ。
ラピュタとナウシカは個人的にすごい心に刺さった映画、
という事です。
映画館に観に行かなかった事にについては
理由はないんですよね。たまたまそうなってしまった。

何が言いたいかというと、ジブリ凄いなあ。
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で、君たちは~も僕は公開中特に観に行く予定はなかったんですが
宣伝も広告も予告もない、ここにすごい刺さってしまって(笑)
これはですね、おっさん世代的にはCDのジャケ買いとか、
情報ないけどお面白そうな映画を観に行ったとか、
よくわからないうわさで聞いたテーマパークに行ったとか、
今の時代にしては昭和的な、情報があんまないという
映画を観る前からの楽しみがあったんですよ(笑)
誰も中身を知らないものに興味をもってしまう。

パッケージだけ見てファミコンのクソゲーつかまされたとか
逆に傑作だったとか、そういうギャンブル。

今は前もって情報がないとお金がもったいないとか、
知っておかないと不安みたいな人も多いそうですが、
そう思う理由は当然わかる。損したくないですもんね。
特に上映中にスマホを我慢できない、2時間耐えられない人には
映画は結構難易度高い。

ただ、某webニュースチャンネルとかの、
「僕の様にちょっと賢い人は情報がないから行かないのが普通」
という空気が蔓延し、観に行った人に変に詰め寄ってる様とか目にしたり
賛否両論あって、空気的に否定が多そうだと、
観てないことで不思議な安心感を覚えマウントをとる、しかもそれが
自分が賢いと思ってる。なんだこの頭の悪いやつらは。
というのを観てると
なぜ自分が自分の意志で見に行かないことを
同調してほしがるんだろう、と。アホか。
すいません話がそれました(笑)

僕はこれあんまりないんですよ、気になったら
よくわからないものでも平気で手を出してしまうほうなので。
それに対して誰かにどうこう求めないというか。

まあ鈴木PさんのCMしない、という
戦略に見事にひっかかり観に行った、というわけです(汗)
あれこれ言っといて単純な脳だと思っていただければ。

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以下ネタバレがちょっとくらいある感想になるので、
読みたくない人はここまでで。

なんか感想、すごい真っ二つ!!みたいな事らしいですね。

言ってしまうと、僕は結構好きな映画です。
変だけど癖になる。

映画とはこうあるべきとか、何か理想がある人にはなかなか
気難しい映画なんでしょうか。すいません僕そういうの全然
ないので、間違ってたら申し訳ない。

物語的な時系列とか意味とか流れとかでいくと、
説明が無い状態でまさに
「変な世界に巻き込まれた主人公と同じ」体験をするわけですが
普通に見れば目的や人間の環境に関してはまあまあ、わかるわけで、
複線も割とわかりやすい部分もあり(複線だったのかどうかわかりませんが)そもそもの主人公の目的自体はわかりやすいので、
つまるところ道中がなんだかわからない、世界の理自体がよくわからない。
という事が混乱を呼んでいるのかしら。

そうですね、例えば……

ビリビリする石ころがなんか大変でですね、その石には
嫌われてるんですよ。
なんかでかい扉とかは開けるとやばいんですけど、反対から
閉めるとセーフです。横からはすぐ出入りできそう。
あとなんか、この世界で魂的な人的なものが受精していきます、
現世界に向けて。
あ、インコが大量に出る世界の奥のほうで
おじいさんがリゼロのエキドナがいた原っぱ的なところで、
積み木を積んでいます。
で、お前も積め、と。
積み木を積まないとほら、世界がやばいんです。
でもあと1日は大丈夫ですよ?
そして時の回廊に急いでいかないと帰れなくなるんですね。
帰ってきたニューママンは一瞬で記憶を焼失し、白い物
まみれになりながらインコと戯れる。
主人公は日常に帰るのです。

ほら、おもしろそうじゃないですか?

アリスとか昔の童話とかだとこんなの多いと思うんですが
どうでしょう。
エッシャーでも観ている気分で観ると幸福感が増すのでは。

冒頭の火災シーンは物凄かったですし、なんとなく
今までのジブリ作品を思わせる場面も、ファンの人は
嬉しかったりするのでは、逆の場合もあるかもですが。
主人公が別の世界に入った後は
突然現れるインコ族、突然告げられるこの世の理や、
出会った少女が何者であるかなど、変なんですがそんなに
混乱とかはなかったです。淡々と観た感じ。

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個人的に気になったのは、冒頭のエピソードにかかる時間
これが長すぎるのかなと。

冒頭3~40分がもう少し軽快だったら、それだけで大部
違うのかなぁ・・・と、あくまで僕の趣味ですけども。

しかしですよ。

新しい家に主人公が行った後の両親の夜のアレな感じとか
それを見ちゃった主人公のアレな感じとか
いきなり子供のいるおなかを触らせるニューママンのやばい距離感とか、
別世界に行った後に出会う少女のアレな感じやこれな感じなど、
ああ、やはり宮崎駿おそるべし、という、
そこはかとない生と性への執着をですね、感じるんですよ。
感動せざるを得ないわけですよ。
これだけ作品を作ってきた人が、まだこんな挑戦的なものを
作れるのかという、映画とは関係ないんですが、
この監督はやはり化け物なのかもしれない。

これは生命が生まれ、この世界に現れるためのインコの世界に
迷い込んだママンを助け出す為に冒険に飛び出した、
戦後の少年の、ほんの少しの成長の話。
巨大なママンの中での少年の冒険譚なのです。いや嘘です(汗)

僕としては、君たちはどう生きるか
映画観で初日に観に行って大正解でした。
映画の内容もそうですが、久しぶりに映画館に映画を観に行く
行為そのものに、昔感じた期待と不安が追加されたことで、
映画観へ行くまでの数日間も楽しかったですよ。

「君たちは宣伝なしのこの映画を観るか、どうなのか、観るのか観ないのか俺を観るのか観ないのか」

もう一回観たいですねぇ。


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