道路・オブ・ザ・リング~妻の指輪
某月某日
かみさんと初の「はま寿司」へ。外は35℃以上の灼熱地獄。マグロステーキがことのほか美味い。その後、小型モールのクレーンゲームでリトルグリーンメンのシャボン玉製造機を入手。グリーンメンは強敵で、2000円程かかってしまった。お腹も満たし、クレーンも成功しホクホクで帰る道すがら……
アクシデントは起きた。
さて、我々夫婦の愛馬は「電動自転車」。その名前の通り、電動の自転車である。周知の通り、別に電動で疾走するわけではなく、あくまでペダルの加重補助をしてくれる自転車である。ブレーキを踏まない状態で止まったりしてしまうと、少しペダルに力を入れただけで、変な初速が出てしまい、ちょっとしたじゃじゃ馬だが、遠出するときは大変重宝し、役に立っている。
そんなシステムなので、凸凹の道や、亀裂が入ってタイヤが挟まる様な道路、側溝の出っ張り等に触れる時も、サポートの為ちょっとだけグンッ、と速度が上がったりする。人間が漕ぐよりほんの少し強い程度なのだが、そこだけちょっと注意が必要なのだ。3速程のギアが付いており、通常、強烈な坂でもない限り1速は使わないので、2~3速。
凸凹が多数存在する道に入った時それは起きた。
たまにあるじゃないですか?古い道なのかわかりませんが、中々直されず舗装がボロボロでひび割れ、しかもなんでアスファルトをそんな風に貼ったのかわからない位凸凹のある道。
それに加えて狭く電柱も邪魔で、建築物まで出っ張りが多数あるものが乱立する感じの、悪魔道路。まあ、具体的には昭和の古い道の生き残り。
突如現れる、修復が微妙なコレとか。
たわみ過ぎてもう良く分からなくなったこういうのとか。割と沢山あるんですよね。
僕の後ろを走っていたかみさんの突然の叫び声。
「ぎゃあああああ!!」(こんな叫びではなかったですが)
背筋が凍る。
慌てて後ろを見ると、凸凹を乗り越えた自転車が道のあまりの悪さに制御不能に。本人曰く、自転車が「ポンッ!」と上がったらしい、その着地の際、横滑りしたとの事。
その刹那、道すがら飛び出ている謎の壁が出現、壁に激突する妻、「壁当たり強」である。
鉄拳で言えば、下段攻撃からの浮かせ~壁コンボで盛大に転倒したのである。さらに電動自転車によるダウン攻撃である。
それこそアスファルトタイヤを切りつけながらですよ。暗闇じゃなかったですけど。
「妻!!妻あぁぁぁぁぁ!?」
慌てて近寄り自転車を起こす。擦り傷な度は出来てしまったが、骨折などの大事には至っていない、瞬間、一安心である……急いで帰って治療しなくては。
が
その帰宅中、妻が絶望の声を上げたのである。
何か想定外の怪我をしたのかと近寄ると……
指輪が指にめり込んでいるっ!
正確には指輪が転倒の衝撃で変な形に歪んでしまっている(汗)このままでは「一度付けたら外せない呪いの指輪」になってしまう。
旦那「と…とりあえず急いで帰ってペンチで形を変えて外そう」
妻「うう…指輪ゴメンねぇ…」
指輪などいいのである。他になにか怪我等していないか、急いで帰宅。指輪は石鹸で洗いながら無事外すことが出来た。
その指輪をご覧頂こう。
円形だった指輪(プラチナ)は歪んだハートのようになり…
合計4つのダイヤが世に解き放たれた。今後勇者によって集められ、伝説の何かにでもなる事をいのるばかりである。アスファルトには太陽光で謎に光る小部分が多数ある為、吹っ飛んだ小さき石など、勇者でなければ見つけることなどできないだろう。
とにかく。
指輪がたわみ、石が4つも弾け飛ぶのだから、この一点にそれなりの力が加わったはず。恐らく自転車の何処かの部分と、指が一瞬挟まったはずなので、考え方によっては指輪のおかげで指のダメージが大きく軽減された可能性は大きく、これを付けていて良かったと思うのです(汗)
帰ったら数か所青アザが出来てましたし、とにかく
ツマ、ブジ、ヨカッタ。
以下閲覧注意
上 直後 下 その後
骨に異常はなく、青アザが治ってきました。
もし気に入って頂けましたらサポート頂けると大変嬉しいです(^^)業界が偏ってしまう内容が多いですが、色々参考になるような記事が書けるようにしていこうと思います。