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17話 高校3年就活中、2軒隣に漫画家が引っ越してきたので、とりあえず押しかけて僕が漫画化家になるまで。

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18話はこちら

https://note.com/valensia/n/n179c08aefffd?magazine_key=mb226382d11c8

いやぁ…一か月以上空いてしまいました(汗)
覚えていてくださっているでしょうか、どうも大関です。

最近この漫画を読んでくれる人が結構、いらっしゃるようで、本当にありがとうございます。読みにくいとは思いますが、今後とも恥部をさらしていきますのでよろしくお願いいたしますますます。

(宣伝)一時休止中のクランクUP!!は22話まで、現在移動の作業中ですが、まだ漫画ゼロで読む事が出来るので、宜しければ是非是非 

クランクUP!! ↓

https://manga-zero.com/product/1647

(宣伝2)他にもこのコロナ渦に仕事が飛び時間が出来たので、youtubeをはじめたりしてたもので…あ!もしよろしければこの迷走中の小さきyoutubeチャンネルを登録などして頂けたら、大変有難いのです…何卒、何卒よろしくお願いいたします……。

チャンネル大関の部屋 ↓

https://www.youtube.com/channel/UCfHc0Psaxni09ilkpCESabA


さて。
17話の「高校3年~」…もう高校3年ではないのですが、高校3年時代はまた色々思い出したら追加していきますね。

ようやくデビュー作を描かせて貰った後、
毎週のように小学館に打ち合わせに行き、ネームを観て貰って、という
生活を送ってまして。
会社も辞めていたので、皆川プロと出版社と秋葉原を往復する日々。

作中書いた「買い取り原稿」ですが、今もあるんでしょうかね。
当時は出来上がった原稿を買い取ってもらい、例えば穴が開いたとか、
チャンスが来た時に掲載する「かもしれない」という原稿があって…
まぁ体裁としてはストック原稿ですね。

ページ8000円で買い取ってもらい、掲載されると追加でページ2000円。(らしい)
ストックされた原稿は今どこにあるのかさっぱりわかりませんが。
多分…さすがにもう載る事はないので、処分されたんじゃないかなぁと。
小学館から他に行く時に、その原稿の事はすっかり忘れてまして(汗)

あと、ヘルプのアシスタントの話…。
当時は皆川さんの所にいまして、一時、あまりにも自分が上手くならないので他の技術を覚えよう、と先輩スタッフさんに斡旋してもらい
皆川さんの同級生、神崎将臣先生(皆川さんもデビュー前神崎さんの所に)の所に武者修行に。

期間は数か月ですが2週間ごとに神崎プロ、皆川プロを行ったり来たり。「ドラゴンクエスト幻の大地」と「鋼」という2作品の連載中だったと思います。

そんな中、何度か「よそに手伝いに行ってくれないか」と担当さんに言われていたんですが、これ以上シフトを組むのは無理で断っていました(笑)
そうしたら、これは漫画には描いてませんが、
担当さんに「君、夏休みいつなの?」
と、いう話をされ、どうも夏休みに、新連載作家先生の一回目を
手伝いに行け、という事のようで。

例によって「夏休みになんでわざわざ仕事をしないといけないんだ」と
一蹴した所
「手伝いに行かないと担当降りるぞ」みたいな強硬手段にw そもそも皆プロとの出会いは運命的な物であって、僕はアシスタントとして出稼ぎする気は全く無かったわけです。

とはいえ、さすがに担当を降りられてしまうと困るので話を聞いた所、当時ウインドミルの連載を終えた橋口たかし先生の所だというじゃありませんか。橋口先生の絵が好きだった事もあり、初回だけでいいというので、行くことになったわけです。

そう、「焼きたて‼!ジャぱん」の初回ですね。
橋口先生の筆の速さは驚異的で、デッサン力もとんでもない。
あそこまで迷い無しで絵を描く人を当時始めてみたので、驚異的でした。
人柄も明るい楽し気な人です。
当時頂いたサインは大切に保管してありますー。初回の皆プロチックな背景は僕が手を入れているから……。



この、アシスタント業の話ですが…

僕は漫画家のアシスタントになったのがまだ学生の頃。
3年ほど水道関係の工場に就職しながらアシスタント。
その後17年ほど、自身の短期連載や
パチンコやスロットのデザイン、絵コンテや、
ソーシャルゲームの背景、キャラクターデザイン、美術書の表紙やなぞなぞ本のイラスト等、アシスタント業と同時進行していました。

それがある時、これもそのうち漫画にしますが、突然アニメ、「ノブナガ・ザ・フール」のコミカライズのプレゼンに出さないか、と角川さんから声を頂き、そのタイミングで皆プロを辞めさせて頂き、完全に独立したのです。連載が本当に始まるかどうかはこの業界ギリギリまでわからないので、ちょっと冒険でしたが……。

僕はなんだかんだで楽しく皆プロの仕事をしていたので、幸せな時間を
過ごせたと思っていますが(スプリガン、KYO、ARMS、D-LIVE!!。アダマス、ピースメーカーの2作品は途中まで…こんなに長く皆プロにいたのは僕だけかという)

と言っても、独立して作家を目指すのであれば、アシスタントは早く卒業すべきかなと思ってます。僕などは正直、長すぎです。

特に、自分で描きたい物がある場合、長い事アシスタントを続けていると、その生活に慣れてしまい、ネームを出し、原稿にするまでの間隔が広くなっていく人が多いような気がします。ただでさえ掲載、連載への門は狭いのに、感覚を開けることはもう大事故なのです。

僕は割と、通年通して何かしらネームを出したり、名前は出ない絵の仕事、みたいな事をやりつつ、そういうのが雑誌社の目に留まり、メールで短期連載の話を頂いたり、実績は積むようにしていましたが、それでもチャンスはそう多くはないので。

あと、歳をとるほど「若々しいネーム」は切れなくなります。
無鉄砲な勢いは衰えていきますし……。

連載作家がそうなっていくのは熟練の結果なので、意味合いが全然違いますが、読み切り数本とか、デビュー作のみの作家が歳を重ねてそうなっていくのは、全く違うというか。

なので、とにかくチャンスが来たら突っ走る。失敗しても大体糧になるので。それはコミカライズでも、原作物でも何でもいいのです。
オリジナルが描きたい、というのは何かで結果さえ出せば巡ってきますし、
オリジナルではない作品で評価を受けても全く問題ない、
というかコミカライズはそれはそれでかなり楽しいのです。
ノブナガ~等は2巻はアニメと全く違う話を好きに描かせてもらえましたし。

そういう考えもあって、この「高校3年~」は割と遠慮なしで好き放題描く事で遠慮とか恐怖を失くす為の作業でもあるのです。縮こまってしまわない様に、あえて恥部をさらけ出すというか。

そう、恥ずかしい漫画とnoteなのですよこれは(笑)

youtubeを突然始めたのも同じかもしれません。


とにかく、色んな作家さんの所で技術を磨いて
アシスタントを極めるとか、自分はプロアシになるんだ、とか、
メインとして仕事をされている方も
当然多いですし、そういう、目標があれば問題ないのですが。そっちのプロフェッショナルもゴルゴみたいでかっこいのではないでしょうかw

ただ、アシスタント業は割と自由で、何となく安定してしまうのです。自分の漫画で食っていく事が目標の場合、その安定こそが、沼。

まあ、目標がはっきりしている人にとっては、何の問題もないのでは。

でも、アシスタントは面白いですよ、狭い空間で少人数作業ではありますが、入れ替えが多い時期はとにかく変人ばかり来るので(笑)退屈はしないと思います。修羅場とかもそれなりに楽しいですしね。

あと皆プロは無限にゲームできます(俺だけか)



もし気に入って頂けましたらサポート頂けると大変嬉しいです(^^)業界が偏ってしまう内容が多いですが、色々参考になるような記事が書けるようにしていこうと思います。