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インディ・ジョーンズ。「レイダース」より「魔宮の伝説」の方が好きなんですが「えぇぇぇぇ」と言われますの巻。(ネタバレあり)


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日本公開40周年、インディ・ジョーンズ第1作「レイダース」4DXで3月5日公開   https://eiga.com/news/20210126/11/

いやぁ凄いですね!観に行きたいです。僕映画館ではレイダース観る事が出来なかったのですよ。楽しみです。

あ…記事の前にあらかじめお話しておきますが、僕は
パシフィック・リムはアップライジングが好きで、
それよりさらにバトルシップが好き。
ディープインパクトよりアルマゲドンが好き。
BTTFは全部オッケー。
ゴーストバスターズは1と2016が好き、そんな人間です。

この辺りは大体「えぇぇぇぇ」と言われることが多いです(笑)

あと、個人の感想なので、こいつは映画が分かってないとかは許してくださいw


僕が一番とびぬけて大好きな映画、インディ・ジョーンズシリーズ。
最近は実はスターウォーズの方が…と思わなくもないのですが。
この話は、他にもいくつもの映画に当てはまるのですが、最初にインディの
話をした時に感じた事なので、題材もインディに。

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レイダースも無論大好きですが「魔宮の伝説」派です。
最後の聖戦も好きですし、クリスタルスカルもまあ許容範囲です。
クリスタルスカルは出演者もモヤモヤしているようですし、賛否両論というか否が多い作品ではありますが、僕は許容範囲です。
レイダースや魔宮の伝説と比べるとさすがにちょっと感はありますが。
ただ、映画好きを語る時に「対象作品を否定する事」で
真のシリーズ好き、みたいなのが自分には苦手というだけなんですが。

ともかくインディ・ジョーンズシリーズは
素晴らしい冒険譚とロマンス、秘境を求め考古学を愛するトレジャーハンターが世界の神秘に迫る、とんでもない傑作と言っていいでしょう。
そもそもこのシリーズが面白くない人にとっては「何言ってんだこいつ」
という事なんですが勘弁してください(笑)

実はインディ・ジョーンズの初期2作は、子供過ぎて映画館で観ておらず、
映画好きの叔父にビデオで観させてもらったのが最初でして。
それ以来叔父には沢山映画を観させてもらい、僕は映画好きになるわけです。この時代に名作と言われる作品の多くは、この叔父に観させてもらいまして。

この2作品で「え?レイダースじゃなくて魔宮の伝説が好きなの?」という話を結構されるんですよ。割といろんな人に。

両方好きなので選びにくいんですが、選ぶのであれば、魔宮を選びます。

一作目が基準であるとすれば、
レイダースと魔宮の伝説はその点で、主人公が変わってしまった、
という事をよく聞きます。

確かに、、最初に出したキャラクターに想いが全て詰まってると思います。
なので、キャラが変わってしまったと思うという事は、違和感があるという事ですよね。

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さて。マリオンです。ヒロイン。

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レイダースでは目的のアークを奪われ、マリオンを攫われたあと、
インディがバズーカで「マリオンを開放しなくばアークを爆殺する」とナチスを脅す場面があります。ヒロインを助けるよりも、アークを選ぶわけです。選ばざるを得ない、自分の全てである考古学を裏切れない。考古学を愛するインディの葛藤、この場面のインディの演技、表情が素晴らしく、全体を通してもこの場面の演出こそがジョーンズ博士のジョーンズたら占める所なわけです。とにかくカッコイイし、博士のキャラクターに筋が通ってる。スパァァァァンと。最高。

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これは、日本語版DVDがリリースされる前にどうしても家で観たくて秋葉原の奥地で買った海外版魔宮の伝説(日本語無し)DVD。


かたや魔宮の伝説では神秘アイテムのサンカラストーンが結構そっちのけで
子供を助けて回る正義のヒーローのようだ。こんなのはインディではない。と。

確かに、魔宮の迷宮は色々しっちゃかめっちゃかじゃないですかw
全員早口でまくしたて、韻を踏んだようなセリフ読みですし、
いきあたりばったりトラブルを気合とぶん殴りで解決する感。でも、魔宮の伝説はアトラクションみたいで楽しいのです。
いきなりトラブルに巻き込まれ、前置き無しで常に死と隣り合わせ。
ジェットコースターアクション。ヒロインとの掛け合いも楽し気で
、ちょっと似た者同士的。目まぐるしく場面が変わり、休む暇がない。子供にはちょっと怖い演出もあり、そんな場面に子供だった自分と置き換わる様に活躍するショート・ラウンド。OPのケイト・キャプショーの踊りも、エンディングのキスシーンからエンドロールまでの流れも最高です。とにかくこれぞ娯楽とアクション、ロマンスだと思ったもので。

ロマンシングストーンやキングソロモンの方がこのベクトルですか?


言われてみればわからなくもないのです。レイダースとは大分イメージが違う。ただ、それで「なんで魔宮が一番なのよ」
と言われたら「は?それは別に構わないだろう」となりますが。
なんといえばいいか、レイダースの方が、映画単体の完成度が高いのは
僕も何となく、思うのですよ。

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何が言いたいかというと、
この話を人とすると「魔宮インディは正義のヒーローのようだ」「考古学より人助けか」「キャラが違う」と言われる事があるんですが、

ここがちょっと違うんじゃないか?常々思うのです。

レイダースですが、
マリオンは、そもそもインディと過去いい仲で、お互いをよく知り、一度離れたとはいえ、腐れ縁的です。何となく後ろめたさもある。ライバル的で、元恋仲である二人の間で、マリオンは多分「自分を尊重してほしい」と思いつつも「自分の為に色々投げうってくれる」と最初からあんまり期待してないはずです。対等を主張しつつ、酒場を後にインディと行動を共にします。

逆に言えば、期待できない危険性のあるインディの事が好きなのです。結局、アークを選ばれた後もマリオンの考えは変わらず(インディが助けに来た時凄い嬉しそうなので、後から考えればちょっと可哀そうな気もしますが)インディを責めないし、普通に物語が進みます。結果としてマリオンにとって当たり前のことだから。

助けるとか助けないとかいうレベルの所にいないのが、二人の関係性の素敵養分なのかなぁ、と。

あの場面で大量の見ず知らずの子供が人質だったら、変わってきているでしょうし大体…大体ですよ?あのレイダース内で比較的冷静で野心的なインディが

「彼女返さないと、バズーカでアーク撃つぞ!」

これって滅茶苦茶マリオンの事考えてテンパってますよね(笑)


かたや魔宮の伝説は、
取引に失敗し飛行機で上海を脱出、空からボートで落下し滝に落ちる。とっとと家に帰りたいインディに、無理やりパンコット宮殿行きを促すインドの奥地の村人。そこに、サンカラストーンの魅力がインディを誘惑し、インディのあずかり知らぬ所で子供がさらわれ、虐待を受け地下で強制労働させられている事を聞かされる。
じゃあ、サンカラストーンついでに様子位観に行くか…位のテンションでパンコット宮殿に向かう。

終始トラブルに巻き込まれ、冒頭から信念に基づいた行動ではない。上海で美味しい物を食べそこね、商談も失敗。インドの山奥にたどり着いたと思ったら虫をモリモリ食べる事に。

もう彼は疲れているのです。ヘトヘトなのですよ。

それをほんわかさせてくれるのが都会慣れしたヒロイン、踊り子のウィリー・スコットです。彼女にしか出せないあっけらかんさ、ヒステリック、感情の起伏があります。そうですね…一世代前のキャメロン・ディアスのようなかわいらしさがあるのではないでしょうか。

インディにだってたまには疲労から、会話を早く終わらせたくて早口になり、気が短いし冷静な判断をせず、すぐトラップに引っかかる時もある。どうでしょう、彼だってそういう日もあるものです。

さて、神秘より人助けかの部分ですが、事実として神秘と邪教に向かい合い、子供達の現実を見せつけられた時、「子供を見捨ててサンカラストーンを持ち帰るインディ」ならいいのかというと、そういう話ではない。

魔宮の伝説においては結局、サンカラストーンを持ち帰り、子供も救う。
だからと言って子供に媚びる事もなく、ヒーローを演じてもいない。
常に、まだ子供で相棒のショートラウンドを互角に扱い、
宮殿の少年マハラジャにも敬意を払う。ヘトヘトだけど。
インディは力なき子供を助けましたが、子供を子ども扱いしないのです。
何より、インディは最初の自分の願望、サンカラストーンをキッチリ回収します。疲れ果ててるけど。

インディは人間としての弱さを結構持っていて、かつ、人より優れた所もある。人間に敬意を払っている。年齢、性によって扱いに差を持たず、全員平等に会話する。

ので、問題はマリオンかアークかとかそういう話ではない、という事に。ほら、どっちもインディだと思えてきませんか。たまたま疲れてイライラしていたインディが早口になっただけなのです。魔宮の伝説は。

子供の大冒険心という意味では、魔宮の伝説は大変に面白い。


まあ、話せば話すほどレイダースのインディとマリオンの関係は素敵だ、という事ですよね。大人な映画ですし、スマートですしテンポも間もさいこうですし、とにかく文句のつける所が本当に無い。あの二人だからこそ、成立する物語。

あれ…も…もしかしてレイダースの方が面白い……?


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いやいや、どうです。とにもかくにも
どっちもインディ・ジョーンズで良くないですか?
別に魔宮の伝説のインディは、子供向けの正義のヒーローに等なっていない。そう見えるように表向き作られているようにも見えますが。

後付けになりますが、過去2作の前の時代を描いた最後の聖戦では、やはり
父親の事を想いつつ、聖杯奪取に最後まで抗いますが、父親の一言で
聖杯を諦めるシーンがあるのは、その表れではないでしょうか。
人より遺物を選んだ人間は大体死んでますし。

人間らしいからインディは素敵。

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僕がアホなのかもしれません(笑)

僕はほぼ「同時」にこの2本を観たのです。小学校中頃に。
なのでまぁ…子供だったこともあり、当時はレイダースの大人っぽさより、魔宮の伝説のドタバタと地下帝国大冒険がが好きなのかもしれません。
当時の思い出を引きずって魔宮の伝説の方が好きなのかも。

というのは、スター・ウォーズですが、最初は帝国の逆襲が一番
好きだったんですが、今は新たなる希望の方が好きなんですよね。
帝国の逆襲は新たなる希望が無くては成立しない、引きの多い映画で、
1作品で終わっている新たなる希望の方が、ルークも英雄していてカッコイイ。と、今は思っているので。

あれ、結局インディ・ジョーンズ大好き、という話になってしまいました(汗)

どうでしょう。実はレイダースも魔宮の伝説も同じ位大好きなんですが、
魔宮の伝説が一番好きでも、許してもらえるでしょうか(笑)


……クリスタル・スカルですか?
面白いじゃないですか。宇宙人が出てきてぐるぐる回りながら飛んで行っちゃうのも、急にお父さんになっちゃって僕、困ったナァ、というインディも。結局必要だったのか分からない息子も良い味を出してました。
あのザッカーバーグみたいな人。

クリスタルスカル個人的には、家族モノにするのなら最後の聖戦をなぞって、ヘンリーの気持ちを深く理解するインディ、というのが良かったなと思わなくもないですが、パパだなぁ、みたいな。
最初、レイダースの倉庫の壁に独特のハットのシルエットが入るのも、
倉庫の中で聖櫃がごくごく普通に積まれているのも、興奮しましたよ。

宇宙人が出てきてぐるぐる回りながら飛んで行っちゃうけど。

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(追記)

この記事をUP後、知り合いの方から

レイダースはシリーズだけじゃなくて全映画の中の1位であって、
気がついたらタイトルが「インディジョーンズ」シリーズになっていて、そもそもレイダースじゃなくなって、元タイトルがレイダースだと忘れ去られていくのがつらい。
魔宮の伝説からタイトルが変わったので恨みがある。

と聞きまして、「あああああああああ!」と

確かに僕も子供の頃、当時はほとんど同時にこの2本をビデオでみたんですが、子供脳で「レイダースとインディ、どっちなんだろう」「レイダースの方も同じようなロゴでインディって書いてあるのは何故」と混乱したんですよね。 ただ、観た時期がほぼ同時だったのと、僕は両方好きなので深く考えなかった。

ですよねぇ……確かにスター・ウォーズのタイトルが2作目から「ルーク伝説」とかになったら僕もブチ切れると思います、とその知り合いの方にもお話しました(笑)

もし気に入って頂けましたらサポート頂けると大変嬉しいです(^^)業界が偏ってしまう内容が多いですが、色々参考になるような記事が書けるようにしていこうと思います。