今年の狙いの3本
言わなきゃよかった
新年早々「今年買う腕時計は3本まで」とか調子こいたのが仇となったのだ
あの日3杯目のリザーブ水割りを飲まなければ、こんないい加減な制限を自分自身に課すことはなかっただろう。
新年早々swatchが透明なgentシリーズを発表したのはなんともタイミングが悪かった。
1年は長い。swatchに限らず今後も絶えず魅力的なモデルが次々と出てくるのは間違いないだろう。
こう言ってはなんなのだが、腕時計を趣味とする人間は金銭感覚がイカれた人間が少なくない。
1000円があれば必要十分に正確で過剰に頑丈なカシオが手に入る現代、そして上着の懐をまさぐれば基本的に狂うことなく時間を知らせてくれるスマホがある現代。
ウン万〜ウン十万も出して毎日着実に時間が狂う工芸品を有難がるのは正気の沙汰ではないのだ。
だから5万円までは別腹にしよう。コレくらいなら誤差の範囲だろう。
別に養わなければならない家族もいないし。
では今年狙いたい本命の3本。
改めて気づいたのだが僕の現行コレクションの中には国産時計が1本もなかった。
舶来品志向が特にない自分にしては意外だった。
やはりグランドセイコーかキングセイコーのアンティークは1本持っておきたい。
狙い目は45GSかファーストのキングセイコーか。
国産時計がスイス時計に追いつけ追い越せと必死だった時代のセイコー。
デザインも含めここら辺の時計は一本は持っておきたい。
変わり種でオリエントも悪くない。
グランプリ100なんて頑張る方向を間違えまくった迷作。
コレクションに加えたらこの上なく楽しいだろう。
アンティークだけでなく新品で買うことができる腕時計の中で今一番心躍るモデルが「モンブラン 1858 24H」だ。
その名の通り針が一日かけて一周する。時針1本しかないので正確な時間を知ることは不可能だ。
潔い。というか時計として致命的な気がする。
でもこの思い切りのよさに心底惚れてしまった。
別にちゃんと時刻を知りたいならスマホを見ればいいのだ。それくらいの余裕は僕にはまだある。
このチョイスは2021年1月上旬現時点のものだ。
僕は外部から影響されやすい人間なのである程度は傾向が変わってくるだろう。
後悔のない買い物ができるよう努めよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?