アナーキーと国家不在におけるオートノミーの重要性（３）

なぜオートノミーはアナーキーと国家不在の基礎なのか？

自律性、すなわち自制的であること、あるいは従順に自由であることは、アナーキーと国家不在の基礎である。アナーキーに関して言えば、自律性はアナーキーでなくても存在しうるが、もし自律性が存在しなければ、アナーキーは単なるオクラーキー（暴徒支配）になってしまう。つまり、真の自由にはアナーキー以外のどのような政府形態も最も適していないが、もし誰も自律性を持たなければ、アナーキーは人々が通常理解するような混沌とした現実としてしか存在し得ないため、自律性はアナーキーに必要な要素であると考えることができる。

この主張を正当化するために、経験と理論の両方に注目することができる。第一に、経験は、近代政府がアナキズム的ではないものの、依然として自律的な個人を収容していることを証明し続けている。そのため、真に自由なこと、つまり道徳的に合理的で、自分の意志だけでなく、自分が共存する合理的な意志の集合体にとって最善のことだけを行動するという点で、人類が自意識過剰になる力があるにもかかわらず、それを阻害する政治的構造が依然として存在していると主張することができる。その結果、自律性を育み、表現するのは自分自身だけであるにもかかわらず、現在のすべての政府はその権力を独占しようとしている。これは、オクラーキーを防ぐことはできても、真のアナーキー、つまり、すべての人が等しくその義務的な形成の自由を認め、受け入れるような共存状態を認めることはできない。

というのも、政府はアナーキーと同様、自律性なしには存続できないが、自律する力はそれ自体にしか依存しないからである。つまり、現代の政府が繁栄するためには、自由の従順な側面、つまり自発的な側面が必要なのに対して、自律性、つまり急進的な自由と他者の意志を謙虚に認めることの間の出会いが必要なのは、それ自体だけなのである。アナーキーが成功するための前提条件として、自律的な人々を必要とするという主張は正しいだろうが、アナーキーが自律的な人々と最もよく調和することができるのは、彼ら同様、アナーキーも一人一人の主体性による支配に等しいからである。

さらに理論的には、自律性はアナーキーの必要条件である。なぜなら、アナーキーが真に普遍的な自由を代表することができるのは、すべての人が自分の意志と他のすべての人の意志を一致させる方法で、自由を提起する力を受け入れるときだけだからである。言い換えれば、アナーキーが純粋に指導者のいらない社会、あるいは自発的な個人の思いやりや自律性が支配する社会となるためには、すべての人が自分の自由を律儀に、あるいは自分の欲望と他のすべての個人の欲望と首尾一貫して表現しなければならない。最後に、アナーキーは、すべての人の自由を最もよく反映するために、自律性からしか芽生えることができない。なぜなら、その能力のように、排除することなく、すべての人の従順な自由を守り、考慮し、認めるからである。

国家不在に関しては、自律性がその基盤となっている。第一に、自律性、すなわち、他の個人と同じ権利と義務を伴う合理的存在として他者を扱う能力は、真のアナーキスト的交換様式に不可欠である。つまり、アナーキスト経済学は、人々が自分の自律性を満たして利益を得るだけでなく、そうすることが公正で公平で道徳的に合理的であるために、その満足を他の誰かにまで広げるときに始まる。それゆえ、自律的な人々は、個人的な利益のためだけに互いを利用することによって財源を増やすのではなく、むしろ、共有する自律性を尊ぶがゆえに、自分自身だけでなく、彼らと取引をする誰にとっても利益をもたらすのである。その結果、もし人々が自律的でなければ、アナーキスト国家は機能しない。なぜなら、人々の間に尊敬の念が欠如し、ひいては国家主義経済につながるからだ。したがって、アナーキスト国家の可能性は自律性からしか生まれないのであり、もし自律性がすべての中心でなくなれば、そのアナーキスト国家はそれ自体とは異なるものに崩壊してしまうと主張することができる。最後に、もしアナーキスト国家が自律性を中心に回転することをやめたり、純粋にアナーキスト経済であることをやめたりした場合、もしその国家が、人に値する尊敬から誰かを締め出すならば、それがすべての人の従順な自由を反映し、保護していると真に主張することはできない。

また、自律性は国家不在の根源であり、無国籍経済とはどのようなものであるかの全領域を捉えているからである。第一に、アナーキスト経済は自律性を中心に回らなければならない。なぜなら自律性だけが、個人と他のすべての人の権利を同時に、そして常に守ることができるからである。つまり、アナーキスト経済が真にアナーキスト的であるためには、自律性を受け入れなければならない。なぜなら、従順な自由のみが自由の全範囲を代表するからであり、それこそがアナーキスト経済が尊重し、体現し、維持するものだからである。従って、盲目的な個人主義でもなく、抑圧的な順応主義でもない無政府主義経済は、自律性、すなわち、人々が従順であると同時に自由であるために本来持っている力の本質に合致する。

結論

アナーキーにまつわる汚名を雪ぐために、この作品はまず、カントのより正確な自由の定義である自律性に読者を引きつけた。次に、近代政府がいかに個人の意志とすべての人の自律性を同時に、そして常に維持できないかを示すことで、理論的にはアナーキーが政治的正当性の問題に対する唯一の解決策であることを示した。その後、なぜ国家不在、あるいは最小主義経済が自律性に最も適しているのかを詳述することで、アナーキーをより具体的な現実とするための従順な自由の重要性を明らかにするための舞台設定を支援した。最後に、この小論は、なぜ自律性がアナーキーと国家不在を根拠づけるのかを提示することで、より多くの人々が、指導者を必要としない社会が真に含むものについて認識を深めることができるように試みた。

終

原文：https://theanarchistlibrary.org/library/the-importance-of-autonomy-in-anarchy-and-statelessness