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続 “松阪偏愛ツアー“日記

偏愛ツアーも中盤。我々VACANTが作った“松阪偏愛マップ““愛宕純愛マップ“に添って町中探索。
生活してると行き慣れたとこにしか足が向かず、目に入ってるはずの店も何にも気にならず知りもしなかった。参加者の方に説明しながらゆっくり歩いて初めて気付く松阪という町。んーなかなかいいじゃん。連なった店を覗きながら食べ歩きできてるじゃん。
京都や飛騨高山、福岡の屋台街や奈良の大仏、鎌倉小町通りに自転車で走る尾道。住むも訪れるも憧れの町。たとえば行かずとも何があるかは知ってるような有名スポットはそりゃあそりゃあいい。最高に楽しいしまた行きたいと思わせる魅力が満載だ。しかし松阪はそうじゃない。そのポジションじゃないな。はてさて、そんなことを考えながら歩いてると日が暮れ始め夕ご飯タイム。もちろん今回も向かうは“一升びん 平生町店“。

数ある店舗の中でもこのノスタルジックさはピカイチ

相変わらず傾いてるなぁって思ってたら店の人が出てきて「傾いてるでしょう。さ、中へどうぞどうぞ。」とご案内。店本体は傾いてても中は大繁盛。カウンターは趣のある七輪でモクモク焼き肉を楽しむ常連さんに旅行客。小上がり席はいつものおっちゃん達が梅割り片手にワイワイ。楽しそうな声をくぐり抜け我々は奥のお座敷へ。まぁここも年月を感じる壁に畳。
お疲れ様でした〜の音頭で乾杯。あぁうまい。

乾杯の音頭をとるVACANT代表。
松阪牛をいただく。お酒も入りいい感じ。


今日会ったばかりの集まりでそりゃ気も使うし会話も探り探り。でも松阪やこの旅に興味があって参加してくれた人たちだしお互いに聞きたいことはいっぱいだった。スムーズで上手な会話じゃなかったかもだけど、そんなことはきっと大した問題じゃない。私たちが用意した流れを勝手に楽しめる人たちだった。特別な何かを期待するような雰囲気とかじゃなく、嘘のない旅が1番なのだ。そんなこんな、その瞬間はただの酔っ払い。美味しいお酒とお肉を堪能し、恒例のじゃんけん大会へ。ゆって2回目だが、このじゃんけん大会を仕切るのが松阪市役所のお偉いさんだからやばい。完全に酔っ払いだけど、まぁ酔ってなくても規格外の方なんだけど、彼が用意してくれた松阪お土産グッズをかけた戦いが始まる。全部なかなか手に入らないシロモノなのに「ま、しょーもないんやけど。」と連呼する。ただただ楽しかった。心から“ありがとうございます“だ。
20時を回りそろそろお開き。遠くから来てくれた人もいたので徐々に人数は減り、残ったメンバーでいざ夜の街へ。

愛宕町の老舗“ちょろ松ふみ“お母さんの手際に良さに釘付けだ。

松阪を代表する愛すべきママがいるスナック“すぱーく“班と、市民が誇るソールフード“ちょろ松ふみ“班、そして我らがVACANTメンバー純子がMADOIにてもてなす“スナック純子“班に分かれ好き勝手飲んだくれる最高の夜。そう、本当に最高だった。がしかし、私は睡魔に襲われていた。

この写真を撮ったであろう私は記憶がない。スナック純子にて。

正直に言ってしまおう、そうだ。今回も前夜祭からやってしまったのだ。松阪偏愛ツアーを作ったみんなと呑むお酒が美味しすぎたのがいけない。気づけば午前3時。もはや朝。やっちまった前夜祭後の当日。これまた気合十分で歩き回り、夜も12時を回った時には私の充電は底をつきかけていた。一緒に楽しみたいという気持ちと、目がひっくり返りそうな肉体と、私は限界を彷徨っていた。一体どんな顔をしていただろう。でもこれだけは伝えたい。楽しかった。上手にそこそこやり過ごすことができないだけだ。
オープニングからエンディングまで、たくさんのエンターテイメントが詰まっていたこのツアー。楽しませたいという気持ちから面白くあろうとしたスタッフを心からリスペクトする。それぞれに反省点はきっとあるものの、終わってすぐ次はこうしたいと練り直す自分に期待だ。
それもこれも参加してくれる人がいるからやれること。
まだまだ未開拓地松阪。
3回目を実現すべく邁進だ。
本当にありがとうございました。

また逢う日まで。


りえ

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