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#82 ペトラ遺跡!世界一高い世界遺産入場料🇯🇴

7/9、10 ワディ・ムサ散策/ペトラ遺跡(アル・ハズネ、修道院ほか)

朝8時にアカバのバス停でペトラ遺跡があるワディ・ムサ行きのバスに乗り込んだのだが、後から来たイタリア女性とイングランド男性のカップルが「このバスはペトラ遺跡の南6km地点までしか行かないらしいよ」と教えてくれた。おいおい、車体に「Petra」って書いてあったら分かりにくいじゃんか笑
彼らもペトラへ行くというので、一緒にワディ・ムサまで行くバスに乗り込んだ。男性は教師をしていて、今は夏季休暇らしい。女性の方も英語が堪能で、どういう流れからだったかは覚えていないが、ギリシャやローマが如何にして強大な国になったのかをパートナーと討論していた。
しかしここからが長かった。運転手は外に出て客を勧誘していて一向に出発する気配がない。どうやら人数が集まらないと出発しない様子だ。カップルの男性が痺れを切らして何度か出発時刻を運転手に尋ねているが、「あと二人必要だ」と言われていた。ヒジャブをきた女性たちも乗り込んできたが、バスはまだ出発しない。再度男性が運転手に出発時刻を尋ねると、「11時半には必ず」という。自分たちはすでにペトラまでの運賃7JDを払っているので待つしか方法はない。
結局、バスが出発したのは自分が車に乗ってから三時間半後だった。時刻は確かに11時半だった。こちらの疲労はいざ知らず、運転手は「時間通りだろ?」と得意げな様子である。これが中東なのだ。

Petraって書いてあるのにペトラに行かないとか笑

道中に一度全員が降りて警察官による簡単な車内検査を受ける。そのあとは無数の風力発電所を眺めながらバスに揺られていれば着く。11時半に出発したバスがワディ・ムサに着いたのは14時だった。

今日の予定はホステルでゆっくり休み、明日のペトラ観光に向けて食料を買い込むだけだ。近くに中規模のスーパーマーケットがあったので、スプライト、ポテチ、ナッツ類のお菓子を購入する。そして街ブラをした。ワディ・ムサの町はペトラ遺跡から離れるほど急勾配となり、歩くのにも一苦労だ。歩いていると子どもたちが集まっていたので、「何かあるの?」と訊ねると、そこには生まれたばかりの子猫が数匹いた。子どもたちとも話してみたが、ヨルダンではサッカーやバスケットボールが人気のスポーツらしい。片言でも英語を話していて素晴らしい。

彼らと別れたあとに夕食をと思ったのだが、アカバの街に比べてペトラの物価は3倍以上だったのでレストランに入る気をなくしてしまった。このホステルは朝食が付いているので朝食べることにした。

翌日、8時半に起床した。本当はあと一時間早く起きる予定だったが、昨晩夜更かしし過ぎた。フロントにパッケージされた朝食が置いてあるので、リュックに入れて出発する。ペトラ遺跡に向かう途中歩きながら食べた。
I♡PETRAの文字が見えてきたら、そこが入り口である。外国人価格は50JDで、カードで払うと0.975JD手数料で取られた。日本円で計¥11,100。世界一高い世界遺産だ。ディズニーランドもびっくりである。

高いよ〜

日本語ガイドパンフレットを取り、切符に穴を開けられて入場する。
「馬に乗って行かないか」
とすぐに勧誘がかかるが、「まだ疲れてないよ」といって通りすぎる。進むにつれて岩山が両サイドから迫ってくる。その岩山には道に沿って、自分の胸くらいの位置に溝が掘られているのだが、ここにはペトラ時代に飲み水が通っていたのだとか。

両サイドには水が流れていた

そして進んだ先に、最初で最大の名所である宝物殿「エル・ハズネ」が急に姿を現す。その巨大さには圧倒された。紀元1世紀によくこのようなものを造ったものだ。ただただ感心するばかりである。上部中央に壺のような彫刻があり、この中に王の財宝が隠されていると噂されたのだとか。ここでも観光客用のラクダがたくさん鎮座していて「ラクダに乗って写真を撮れるよ」と声をかけてくる。どうやら宝物殿の向かい側上部にも登れるみたいだが、自分は先に進んだ。

エルハズネ宝物殿
観光客用のラクダ
雰囲気あるな笑

続いて見えてくるのは住居跡や王の墓、演劇場だが、道の至る所にラクダやドンキーのフンが落ちているので足元に注意して歩かなければいけない。観光のポイントとしては王の墓から高台を進むと、後の大神殿が見下ろせるのでおすすめだ。

住居跡
演劇場。岩山を削って作られている。
王たちの墓
ペトラねこ。喧嘩してた。
全景
教会跡
大神殿

そして最後の難所、修道院へと続く道をひたすら歩く。もはや苦行である。この旅で確実に体力が衰えているのを感じた。道の両端には土産物店が多くあり、「Do you wanna buy?(あなたは買いたい?)」という特徴的な文言で観光客に聞いてくる。我々としてはこの道の大変さでそれどころではない。小一時間ほどかかっただろうか。ようやく最後の見所、修道院に到着したときには達成感すら感じさせた。

修道院への道
歩き疲れて修道院
美しい

その先にも「Best view point in the world」と書かれた看板があり、本当かよと疑いつつも、重い腰を上げて行ってみたのだが、お世辞にもベストとは言えなかった。どうやら土産屋の文句に釣られてしまったようである。

世界一の絶景??

修道院を鑑賞しながら休憩したあと、やっとの思いで来た道を再度引き返す。岩で滑っている観光客もおり、自分も足を捻りそうになった。時々ドンキー(ロバ🫏)に乗って楽して上がってくる観光客を「金持ちめ笑」と心の中で罵倒しながら入り口まで戻って行った。1.5Lあった水も尽きかけていた。水はペトラ遺跡内でも1JD(¥200)で買えるのでご心配なく。入場したのが9時で退場が15時。実に6時間もペトラ遺跡にい居たことになる。

使役させられているラクダ
ドンキ

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