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#119 国境の町、イピアレスへ!🇨🇴
9/23〜26 サレントからアルメニアを経由して夜行バスでイピアレスへ/メルカド/ラス・ラハス教会
12時にサレントのバス停に行くと早速、「¿A dónde va?(どこに行くんか?)」とバス整理のおっちゃんが尋ねてきた。「アルメニアからイピアレスに行くつもりです」と返答すると、「イピアレス行きは確かにアルメニア経由で間違いないよ」と確認してくれた。「あと15分待って」と言われ、中継されていたプレミアリーグの試合を観ていたおじさんの横に座る。「どこから来たの?」「ジャパンです」「ナイス!ジャパンは何の資源があるの?」とスペイン語だったにも関わらず相手の言いたいことが理解できるという人間のボディランゲージの凄さには驚かされる。「日本には資源がないです。貿易で賄ってます。」水産資源はあるが、石油などの埋蔵はないので間違ってはいないだろう。
「コロンビアはコーヒーと(何かの)花が貿易の中心なんだよ」
「¿Qué tipo de flores?(どんな種類の花ですか?)」と聞いたが、よく分からなかった。
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バスが発車しサレントにお別れする。運賃の5900ペソ(215円)を係員に支払う。アルメニアに着いたのは出発から一時間後だった。アルメニアのバスターミナルで降ろしてくれ、エクアドルとの国境の町イピアレスに向かいたい。「Bolivariano」というバス会社がイピアレスに行くらしいが、次の便は夜の7時半初ということで、6時間の猶予が出来てしまった。一旦バスターミナルの外に出て、公園でブログでも書こうと思いベンチに座っていたが、急な雨に降られてかなり濡れてしまった。駅前の食事処に避難する。遅い昼食がてら何か食べようとしたら、「タマレス」というバナナの葉で包まれたちまきのようなものがメニューにあったので食べてみた。米が人参やジャガイモ、鶏肉と一緒に蒸されてあって美味しかった。ジュースと合わせて12000ペソ(439円)。
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駅のベンチで仮眠を取って、軽食の買い出し、歯磨きを終えて夜の7時半を迎えたが、バスは遅れているようだった。バス来ないな、と少し不安になったが、「私もイピアレスに行くよ。いろんな場所で乗客を 乗せてくるから遅れているんだ」というおじさんが説明してくれて安心できた。
30分遅れでバスは到着し、ここから山を越え谷を越え、バスに揺られて15時間でイピアレスに到着した。
バスを降りると「タクシー!エクアドルに行くのか?両替しないか?」とバスの入り口で待ち構えているキャッチを断り、市内中心へ向けて歩き出した。中心は高台になっていて、坂を登るのが大変だった。心なしか息が乱れる。ここは空気が薄い高地なのだろうか。調べてみると標高2898mということだった。
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ホステルはかなり清潔ですぐにチェックインできた。設備を丁寧に案内してくれた。バスが快適だったので、今回は仮眠の必要はなさそうだ。まずは市内周辺を軽く一周してみようと思いバスターミナルの向こうの高台に向かい、イピアレス全景を写真に収めた後、反時計回りで一周してみた。面白かったのは丘陵地に畑が貼り付くように耕されていることだった。これでは種まきも収穫も一苦労だろうなと感じた。町を歩いてみて、人の顔立ちが今までの都市と違っていて、治安も悪くなさそうだ。陽が落ちてくると急に肌寒くなってくる。夜食はピザとチキンを買ったが、衣の油がギトギトで失敗した。
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次の日はメルカドに足を運ぶ。売り場の区画が細かく分かれていて、野菜や果物、ジャガイモ、そして炭なんかも売っていた。売り場のおばちゃんたちが「何が欲しいの?」と話しかけてくるが、まずは腹ごしらえだ。店は並ぶ食堂があって、唐揚げ定食のようなプレートを見つけたので注文した。味もそんなに悪くない。素晴らしいのは値段でこれで6000ペソ(219円)という安さだった。
食後、再度青果エリアに行ってマンゴー2つとイチゴを買って帰った。
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午後15時、「世界一美しい」と言われるラス・ラハス教会に行こうとしたのだが、このタイミングで雨が降ってきた。一時間ほどで弱まったので、コレクティーボが出ているバス停に向かったが、乗客が集まっていないみたいだった。「合計で4人必要だ。運賃は3500ペソ(128円)。もし一人の場合は15000ペソ(549円)になるよ」
と運転手は言った。「急いでないから待ってみるよ。今日は観光客は少ない?」と聞くと、
「少ないな」という。しばらく待ったが、誰も来なかった。往復で1000円くらいなので払っても良かったが、雨も降っているので、一泊延泊して明日また来ようと思った。レストランで炒飯を頼んだ。芯が少し残っていて美味しくなかったが残さず食べてホステルに戻った。
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翌日、またメルカドの食堂に訪れ、スープと豚肉、ジャガイモ揚げを食べてから教会に向かう。豚肉の皮の部分は犬が欲しそうに見ていたのであげた。コレクティーボに乗り込み40分ほど待って人数が集まり出発することができた。
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15分で到着した。入り口は温泉街のようでもある。谷に沿って下っていく。壁面には寄付をしてくれた人のプレートが埋め込まれている。きっと天国に行けることだろう。
宗教の話になると、日本では確かに初詣、神社仏閣に訪れたり、クリスマスなどは祝うが、キリスト教徒のように毎週末教会に祈りに行ったりなどせず、日頃から宗教のことなど意識していない。無神論者も多い。それにも関わらず、他に負けない高い宗教観を有していることの不思議さにはいつも考えさせられる。
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坂を下り切ったところに黒白基調のラス・ラハス教会がある。なぜこんな絶壁の場所に教会を建てたのか疑問だが、その造りはお金をかけていることがよく分かる。土台が川からのびているのだ。入り口から中に入ると、左右にイエスの一生を描いていると思われるステンドグラスがあり、中央奥の壁は岩石がそのまま利用されていた。自然と人工物を調和させた教会だ。夜のライトアップが魅力的らしいのだが、さすがにその時間までは待てなかったので、アイスを買ってからコレクティーボに乗って町に戻った。
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イピアレスに帰ってきてピザ屋に入り、店員と会話した時に、
「ラス・ラハス教会は世界一美しい教会だと思ってるよ」と自信たっぷりに言っていて、地元民の誇りになっていることをよく感じた。
さて、今夜がコロンビア最後の夜である。明日は陸路でエクアドルに入る。国境越えはいつも楽しみだ。メルカドで買ったマンゴーを消費し切って就寝した。
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