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#91 カルナック神殿と王家の谷🇪🇬
7/31 カルナック神殿、8/1 王家の谷ツアー
朝食を取った後、なぜか気持ちが乗らず、カルナック神殿へ向かおうとした時には14時を回っていた。この暑さで外に出たくないのと、若干エジプトに飽きてきてしまっている感がある。というよりも旅に慣れてきてしまっている自分がいるのかもしれない。
ホステルからカルナック神殿まではかなり距離があるが、昼食処を探しながら歩き出す。土産物エリアを通っていると、「レストランを探しているのか、俺にも奢ってくれないか」と初対面のエジプト人に言われたので、「いや、カルナック神殿に行く途中なの」と軽く躱す。エジプト人の距離感はゼロである。すぐに腕を掴んでくるし、おそらく日本人とは対極にいる人種だ。その距離感の違いを感じるのがまた、旅の醍醐味のひとつだろう。
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肉が食べたいなと思い、一昨日アフメッドと来たレストランが近くにあったので入り、チキン1/2を注文した。エジプシャンプライスで100ポンド(458円)だ。英語メニューの観光客価格なら150ポンドになる。このからくりを知っている自分は「アラビア語のメニューはないの?」と言って地元民価格にしてもらった。
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食べ終わって再度歩いていると、馬車が来て、「馬に乗らないか、1ダラー(約30ポンド)だよ。」と自分を誘う。「要らない」というと、「わかった、20ポンドでいい」と値下げされる。「値段の問題じゃないのよ。それだったら3ポンドで行けるバスに乗るし」と相手にしない。しかし、それでも食い下がってきた。「馬に食料をやるためにも頼むから乗ってくれ。この時期は暑いし、観光客はあまりいないから稼ぐのが厳しいんだ。なぁ、お願いだ。馬のために!」
そこまでいうならと、馬のために20ポンドで乗ってあげることにした。降りる際ちゃっかりチップまで要求されたのには苦笑したが。ルクソールのエジプト人たちはカイロやアスワンに比べて商売っ気が強すぎるなと思った。
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カルナック神殿の入場料は300ポンド(1374円)で、カード決済のみだ。スペインからの観光客がかなり多く来ていた。歴代の王が手を加え、巨大な神殿となったカルナック神殿のハイライトは石柱回廊だろう。巨大な石柱に当時の装飾が残っている。古代エジプト人の技術の高さには本当に驚かされる。自分は柱の下で、三千年の歴史の声を聞こうと思い、そこに長い時間座っていたのだった。(ただ休憩していただけです笑)
帰りはナイル川沿いを歩いていると、タクシーに呼び止められたので交渉し、20ポンドでホステルまで送ってもらった。そして、このホステルのオーナーに、明日の王家の谷ツアーを申し込んでもらった。ガイド付きで200ポンド(935円)はかなり安いと思う。
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翌日、朝食をとって8時半にホステル前にハイエースが来た。客は自分を入れて七人。四人がヨーロッパ人で、あとはチャイニーズの親子二人、そして自分だ。ヨーロッパの4人は早朝の気球ツアーを楽しんだ後の参加だそうで、ガイドが話し始めても爆睡していた。ルクソールの南にある橋から王家の谷のある西側へと渡った。古代エジプトではナイル川の東側を「生者の地」西側を「死者の地」と認識していて、王家の谷は西側にある。
陽射しが照りつける中、まず最初に見学したのはハトシェプスト女王祭神殿だ。入場料は240ポンド(1117円)。汚職防止のため、例によってカード払いのみだ。祭神殿は山が両翼に伸びていて、偉大さが際立っている。
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ハトシェプスト女王はエジプト史上唯一の女王らしい。彼女のカルトゥーシュ(王紋)は削られているものが多い。ガイドが理由を言っていたようだが、自分の英語力が足りず、よく分からなかった。日差しが暑すぎるので、出来るだけ日陰を選んで動く。
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王家の谷に向かう途中、アラバスタの店によって、実際に石を加工している工程を見せてもらった。石材の説明を受ける。黒と白、そして暗闇でも光る緑色の石が人気なのだとか。ハイビスカスティーを無料で振舞ってくれた。
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そこからバスで5分ほど移動したところに王家の谷がある。ここでのチケット購入は困難を極めた。係員の手際の悪さなのか、列が遅々として進まず、さらにカード決済の機械が順調に動かないようでそれがさらに拍車をかけた。隣の列には大学生だろうか、日本女子が3人並んでいたが、機械の故障で最初発券できず、「12時にバスのお迎えが来ちゃう」とあたふたしていた。偶然、彼女たちの後ろに日本語ができるガイドが居合わせていて、何度か試しているうちに何とか発券できたらしい。
自分も1回目は「Rejected 」の表示が出て弾かれてしまったが、2回目で成功した。並んでから発券まで一時間もかかってしまった。入場料400ポンドの券で王たちの墓を3つまで見学できる。墓に入るごとにチケットを手渡し、穴あけパンチで穴を開けて回数をカウントされる仕組みだ。有名なツタンカーメンの王墓などは別料金となっている。
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入り口から王墓が集中している場所までは10ポンド払うだけでカートに乗せてくれる。我々はラムセス1世やラムセス4世の墓などを見学したが、正直なところ、どの王墓も同じような感じで違いは特にないように思える。通路に古代エジプト文字や絵画が描かれていて、最深部に石棺があるといった具合だ。所々にローマ時代の落書きが残っている。ガイドによると、権力があった王様の墓は比較的深く掘られているそうだ。
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13時半にオールインクルーシブ(食べ放題)のレストランに入った。食べ放題なのに150ポンド(700円)は格安だ。スープが美味しかったので2杯もおかわりをもらった。隣に座ったガイドにお礼として100ポンド渡しておいた。
全員がヘトヘトになって、帰りのバスは全員爆睡していた。
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