#71 コリントス運河&町のビーチで泳ぐ!🇬🇷
6/23 一直線のコリントス運河!一体どうやって削ったの?!/カラミアビーチで海に入る/ホステルの陽気なギリシャ女性👩
6/24 アテネへ一時帰還
11時、二日間お世話になったホテルをチェックアウトする。この旅で一番豪華なホテルだったので名残惜しい。12:45のバスまで時間がある。スーパーに寄り、パンとギリシャハニーでブランチとした。🍯
バスに乗って一時間でコリントス運河バスターミナルに到着した。二日前バスの車窓からでしか見てなかったので、今日はコリントスの町の宿を取ったのだ。またここまで戻ってくるのは面倒なので、明日のアテネ行きのバスを7.9€で仕入れてから、バックパックを背負ったまま運河を見に行った。バス停から50mの距離である。運河の水の色は明るい碧色で一直線に延びていて美しい。完成したのは1893年のことで今から130年前も昔だ。全長は6343mらしい。水深はたった8mで、側面は71°〜77°と見事に切り立っている。一体どうやって削ったのだろう。不思議に思いながらもシャッターを切った。たまに運河を通過してくる船はゆっくり、ゆっくりと進んでくる。バンジージャンプもできると聞いていたが、この時間帯でやっている人はいなかった。
さて、コリントスの市内行きのバスがあるかどうかが分からないので、降りたところのカウンターで聞いてみたところ、目の前のバス停にあと5分で来るという。ナイスなタイミングだった。路線バスの運賃は1.6€で運転手に支払った。
町の中心と思われる広場で乗客がみんな降りたので、ここが終点なのだろう。自分もみんなの後について下車し、今夜泊まるホステルまで歩いていった。10分くらいで玄関の前まで着き、ブッキングドットコムで事前に知らされていた暗証番号を打ち込むとドアが開いた。泊まってる人の抜け殻があったが、今は自分一人だけだ。かなり綺麗な部屋で、キッチンも使える。今日の夕ご飯は自炊で決まりだ。
スーパーに買い出しに行くついでに、コリントス地峡に戻るバス停の位置も住民に聞いて把握しておいた。カフェの中に切符売り場があって分かりにくい。こんな感じで、先々の不安要素を早めに潰しておくことが、旅を上手くこなす秘訣だ。もちろんその場の出たとこ勝負になることもある。それはそれで面白くスリルがあるのだが。
町ブラをしながらスーパーを見つける。ペンネパスタと玉ねぎ、卵、ハム、オレンジジュースを買ってホステルに戻り、調理開始だ。ペンネと卵をボイルし、その間にハムと玉ねぎをカットする。調味料はアルバニアで買った「VEGETA(ベゲタ)」というコンソメに、タイで購入した味の素。これさえあれば何もいらない。
味も見栄えも完璧な料理が完成した。やるな、自分!
まだ陽が高いので、食べ終わってからビーチにやってきた。宿から200mのところだ。ペロポネソス半島の海は透き通って綺麗だ。水温は寒がりな自分にとっては冷たかったが、これは絶対入っとくべきだろう。他の地元民や観光客も多くいた。
ホステルに帰ってしばらくすると、同室人のギリシャ人女性が帰ってきた。齢は35くらいかと思われる。簡単な自己紹介をする。彼女はアテネ近くの街から来たらしい。陽気でおしゃべりな人で、日本のこと、旅のこと、ギリシャのこと仕事のことなど、たくさんのことを質問攻めされた。
「私の友達の友達に日本人がいるんだけど、日本人はなぜNoと言わないの?」
と質問されたので、
「俺たちはNoと直接言わなくても、言葉のトーンやニュアンスで相手がYesかNoかお互いに察することが出来るからだね」
というようなことを拙い英語でなんとか伝えると彼女も理解してくれたみたいだが、
「でも、それは国際的には通用しないわね笑」
と帰ってきたので、
「Right(その通り)」と言っておいた。それはそうなんだけど、欧米のルールがそのまま国際的な慣習になっていることが少々ムカつくな、と思ったりもした。
ふと、
「日本に帰ったら何の仕事をしようか決まってないんです」
と、彼女に将来の不安を吐露してみた。すると彼女は、
「良いじゃない、旅はまだあと10か月も残ってるんだから」
と言い、カーネルサンダースが60歳を超えてからKFCを起業した話を持ち出した。
「60になるまでまだまだ時間はあるから、ゆっくり悩みなさいってことかな」
と、自分なりに解釈しておいた。アドバイスはありがたく受け取っておこう。
そのあと、フランス人の姉妹もやってきた。まだ高校生くらいだろうか。彼女たちもパスタを食べていた。自分はカフェオレを飲み、YouTubeを観ながら深夜まで夜更かしした。
翌日朝5時、よほどうるさかったのだろう、「タケ、いびきかいてるよ」と言われて一旦起きた。「そりゃごめん」と伝え、体を横に向けて対策したあと、一瞬のうちに再度眠ったことは覚えている。俺も疲れているのさ。次に起きた時は10時を過ぎていた。
寝起きにインスタントのカフェオレを注いで一服する。昨日自炊して卵があと三つ残っていたのを思い出した。湯を沸かして7分ボイルする。プロテインの摂取は必要だ。
11時に宿を発った。例の分かりにくいバスチケットカウンターでコリントス地峡行きの切符を1.6€で購入する。バスはまさかの長距離用バスで一瞬戸惑ったが、店員さんに確認すると間違いないという。余裕をもって到着したので、昨日と同じく運河を見に行く。何度見ても切り立った崖と碧い一本線の運河は美しかった。崖と海を真逆にすれば、モーゼが海を割ったみたいな。
本当はここでバンジージャンプをするのも旅の目的の一つだったのだが、先客でかなり混んでいたし、バスの時間も迫っているしで今回は見送った。
アテネに戻り、明日のクレタ島行きフェリーの予約を「Direct Ferries」というサイトからオンラインで取った。運行会社は「Minoan Lines」を選択した。手数料含めて43.99€(¥6903)。明日の船旅が楽しみだ。
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