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#175 リベリアまで移動!中米あるある上手くいかないバス旅。これぞ旅の醍醐味さ🇨🇷

1/15 ラ・フォルトゥナからリベリアへ行き当たりばったりの珍道中!

8時前、部屋の喧噪で目が覚めた。4日前から拗らせていた風邪もようやく治ってきていて安心した。
今日は3泊したこのラ・フォルトゥナの町から西に100kmほどに位置するリベリアという街に向かう。リベリアという街に何があるのか、どんな場所なのかというのは全く分からない。それなのに何故向かわなければならないかと言えば、コスタリカ入国時に取得したニカラグア行きバスの出発点をリベリアに設定していたからだ。ただそれだけの理由である。
チェックアウトする前に現金が残り少なくなっていたことを思い出し、BAC bank に寄った。セキュリティに「帽子を取ってください」と言われたが、自分が怪しい人物に見えたらしい。10,000コロン(2810円)引き出した。この銀行のATMで驚いたのが、カードの長辺を前にして挿入するシステムになっていたことだ。世界中のATMを回ってこのパターンは初めてだった。

この向きで入れる笑
この銀行はこの先の中米至るところにあります

11時、荷物を背負ってバス停に到着した。バスの中で食べられるようにと、バス停に併設されたスーパーマーケットでレーズン入り食パンを購入した。しかし、パン一斤で2360コロン(663円)は高過ぎる。日本の3倍の値段である。これを買えるほどコスタリカ人は裕福なのだろうか。
さて、あとはどのようにしてリベリアまで行くかである。前日に聞いたところではフォルトゥナ→ティララン→カーニャス→リベリアというバス経由が王道らしい。

バスを待つ🚌

バスが来た。
「このバスはティラランに行く?」「行かないよ。一時間後だ」「わかった」
そういって一度離れたが、他の乗客が「リベリア」という言葉を発していた。急いで聞き直す。
「リベリアには行くの?!」
早いスペイン語で詳細には聞き取れないが、どうやらこのバスに乗って行き、どこかで乗り換えればリベリアに行けるらしい。王道の行き方では無さそうだったので少し迷った。しかしその時、自分は一瞬、初心に戻った。

「当てのない旅、何が起こるか分からないどきどき感。それこそが旅の醍醐味じゃないか」

そんな旅の本質を思い出し、行き先不明のこのバスに乗ってみることにした。最近、旅に慣れて、何もかも上手く行き過ぎている。旅の経験値と冒険感、これは二律背反的な要素がある。旅の経験値が上がっていけば良くも悪くも、旅の移動などは上手くこなせるようになってしまい、そういう意味での冒険感は下がってしまうのだ。そのダブルスタンダードへの解決策は、「不必要な選択肢」を自ら進んで選択していく以外には無いのかもしれない。

自分は目の前のバスに乗った。運転手に渡した運賃は2885コロン(810円)。一体どこまで行くのだろう。楽しみだ。
バスは目的地のリベリアとは反対の方向へ走り出した。自分の心の中に久しぶりの「不安」が少しだけ生まれていることに気分が高鳴る。
国道141号線と142号線の分かれ道、このバスは142号線の道を選択したらしい。そしてそこから国道4号線へと乗り入れた。北に進んでいくらしい。コスタリカが誇る大自然の森林や川を越えて行った。

旅とはどうあるべきか

二時間走って「ウパラ」という北の町まで来てしまった。どうやらここがこのバスの終点らしい。運転手によると、ここのバスターミナルからリベリアまでのバスが出ているらしい。乗る前に言っていた経由場所はここだったようだ。「グラシアス」
そう言ってバスを降りた。
「チーノ(中国人の意)、どこに行くんだ?」
現地民の男性が聞いてきた。「日本人だ」と反論するのも面倒だったので、
「リベリアに行く」とだけ言う。
チケット売り場で「リベリア行き一つ」とお願いしたが、「今日はもう無い」と言われてしまった。代わりにカーニャスまでのチケットを2000コロン(562円)でくれた。係員に次のバスは何時か訊ねると「3時半だ」という。あと2時間近くもあるじゃねえか。これは参ったな。売店ものぞいてみたが、炭酸500mlが1100コロン(309円)もするので入れない。仕方なく、ベンチで座って待とうと決め込んだが、しばらくするとカーニャス行きの臨時バスを14時半に出してくれるような話になった。カーニャス行きを待っている人がたくさんいたのだろう。自分もそのバスに乗り込んだ。こういう幸運なこともあるから、旅は面白い。久しぶりにそう思った。

ウパラのバスターミナル
チケットを買うために並ぶ
リベリアまでは行けずカーニャスまで
みんな待ってるのかな?
自分も待機していると...
臨時バス出してくれた!最高!

カーニャスに着いたのは16時前だった。道路脇のバス停に留まり、みんなが降りる。自分もその波に乗って降りた。運転手の所まで行き、「リベリア行きのバスはどこで拾える?」
と問うと、反対側のバス停を指差した。お礼を伝えて反対側に座っていた女性にリベリア行きかを確認すると、首を縦に振った。
数分後、端末を持った係員がやってきてチケットを切ってくれた。運賃は1840コロン(517円)。もうすでに西陽になっている。

どこまでも自然が続く。それがコスタリカ🇨🇷
カーニャスのリベリア行きバス停留所
リベリア行ききた!
1840コロン(517円)。クレカも可能みたい
もう西陽だよ〜
かなり遠回りしたけど、これも冒険✨

16:05にやって来たバスに乗ってリベリアのバス停に着いた時は17時を回っていた。
降りた瞬間、「チーノ!」と言って大柄な男性がお金を無心してきたのには閉口してしまった。この俺がお金をもっているように見えるとは全くもってセンスない。
国道沿いにマクドナルドの出店を見つけたので、ソフトクリームのグランデサイズをお願いした。575コロン(164円)だ。グランデサイズはレギュラーサイズと100コロンしか変わらない。味はバニラしかなかったが構わない。コスタリカで一番コスパが良いのはこれだろう。そしてこの店員さんのソフトクリームの巻き方がとても上手で見惚れてしまった。受け取ってすぐに溶けてくるので必死にかぶりつく。この暑い中米でソフトクリームを頬張るのはいちばんの贅沢かもしれない。
かなり食べ進めたところで、コーンを持ち替えようとした時に誤って地面に落としてしまった。痛恨のミス。「カロリー摂りすぎだからここまでにしておけ」という神からの啓示だろうか。

うますぎ^_^
巻くの上手なお姉さん

ホステルに到着し荷物を置いてから今日の夕食を探しに近くのスーパーまで行った。相変わらずこの時間帯のレジは混んでいる。チキンの1/4がグリルされているのを発見し、値段は1100C(316円)とお手頃だったため、これを主菜にして付け合わせに焼きトマトと玉ねぎを添えてご飯も炊いた。立派な夕食だ。

ホステル内キッチンあり
今日の夕食
ホステル外観

「ニカラグアは入国が手間取るからオンラインで事前に入国フォームを提出しておいた方が良い」
という記事をネット上で見たのでトライしてみたが、進めていくうちによく分からない項目が出てきたのでそこから先に進めなかった。つい先日ニカラグアに滞在していた旅友に聞いてみたが、
「そんなのやらなかったけど無事入国できたよ」
と返ってきたので安堵し、眠りについた。

(ちなみにTICABUSの車内で入国カードをくれたので、事前申請は本当に必要ありませんでした^_^

ニカラグア入国フォーム調べたけど不要でした!
リベリア2日目は町観光
トカゲ🦎
町並み
コスタリカ最古の教会?

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