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#158 「世界の果て号」列車に乗車!🇦🇷

12/21 Tren del fin del mundo(世界の果て号列車)🚃

昨日は珍しく早めに寝た(と言っても23時台)ので今朝は目覚めがよかった。このホステルには朝食が付いているので8時に食堂でパン4切れとカフェラテ、そしてジュースを頂く。
さて、今日は何をしようかと思案しているうちに10時になったので、とりあえず町の中心に向かってみた。風もなく天気も良いのはウシュアイアでは珍しい。今日のうちにウシュアイア名物の「Tren del fin del mundo(世界の果て号)」に乗ってみようと思った。木材を運ぶために囚人の手によって作られた世界最南端の鉄道らしい。この歴史を知っただけでも興味が出てくる。海岸に程近い道路に往復のミニバスのような会社があったので、
「世界の果て号の駅まで乗せてもらえますか?」
と女性係員に聞いてみた。しかし、「世界の果て号」のチケットをオンラインで予約している必要があるらしい。さっそく予約しようと思ったがWi-Fiがなかったので、近くのカフェに入りWi-Fiに繋いでオンライン予約しようと試みた。しかし、何度トライしても最後のところで「DNIコード、またはその他の種類が必要」というページが出てきて、自分の旅券番号を入れても弾かれてしまう。他人ブログやYouTubeなど、色々調べまくったが、自分同様決済できなかったという人がたくさんいたので諦めた。時刻はすでに午後1時。こうなったら直接現地で買うことにした。もしも売り切れだったら最悪だが。

ミニバスも出ているが、チケットが必要と言われた。
一応各場所までの値段表
マップ

公共交通機関は無いらしいので、仕方なくタクシーで向かった。値段を聞いたらメーターで決まるらしく、結果、駅まで15分ほど走って料金は5400ペソ(795円)だった。途中の景色も良かったが、着いてからの景色もまた素晴らしかった。チケット売り場で聞いたら、ここで買えるという。時間帯は9:00、12:00、15:00の3本。料金はトレインチケットが23000ペソ(3741円・カード払い可能)、そしてこの時期は国立公園入場料も必要ということで12000ペソ(1767円・現金のみ)を支払った。

タクシー使うのめっちゃ久しぶり
今日も綺麗ですね〜
プレミアムチケットは料理も付いてくるらしい😳
現地でチケット取れました!
チケット売り場

列車が発車する15時まではまだ一時間半あるので、外を歩いてみた。十数頭の馬が放牧されている。体躯はがっしりとしていてかなり立派で、周囲の景色と一緒に写真に収めると良く映える。人工芝サッカー場もあり、子どもたちが遊びながらサッカーしていた。

サッカー場


駅構内には無数の写真が架けられていて、当時の囚人たちが木を切っている場面や、列車の写真があったり、更には当時使われていた囚人服が展示されていた。ちなみに駅構内の売店でも100USドル=95,000ペソの良レートで替えてくれそうだった。

世界の果て駅🚉
当時の写真が飾られている
囚人たち
看守と囚人
もうすぐクリスマス🎄🤶
囚人服が展示されている
海賊王 ばゞたけ🤭
両替レート

14:50、列車に乗る人たちの列に並ぶ。自分の前は偶然にも日本からのツアー客のようだ。みんな還暦を超えて参加されていて、75歳で初めてパタゴニアに来たという方もいた。定年を過ぎた皆で明るく話していてとても楽しそうだ。引率しているのは30代の男性でツアー客に色々説明している。自分も歳をとってもこの人たちのように悠々自適な旅行を楽しみたい!と心の底から思った。

列に並んで入場
楽しそう^_^

列車に乗り込む前に囚人服を着た人たちと記念撮影をする。
「俺の襟を持って!君は看守だ!」
そんなコンセプトらしい笑 写真の整理番号を渡される。列車には各言語対応のオーディオガイドが付いている。残念ながら日本語はなかったので英語のチャンネルに合わせ、入場時に貰ったイヤホンを着けた。説明によると、囚人がこの国立公園にやってきて木を切れるのは模範囚だけに与えられたご褒美という扱いだったらしい。
自分と同席したのは現在アメリカ在住のペルー人。写真をお互いに撮り合い、ペルー料理と日本料理の近似性や名所の話で盛り上がった。

音量調整し
言語選択すると
もらったイヤホンで説明が聞ける(日本語は無し)
車内

15時過ぎ、列車が発車した。時速5〜10kmで木々の間をゆっくりと進む。遠くの山が美しい。
15分後、「マカレナの滝駅」に到着。ここで20分ほど停車するようだ。少し登ると数軒のショップがあり、先ほど入り口で撮影した写真をここで購入できる。「値段は6ドル、いや5ドルだよ!ナイスな写真だよ!」
なかなか商売上手のようだが自分には高すぎるので写真は買わずに滝まで登る。マカレナの滝の水は冷たかった。何回か口に含んでみた。美味しかったが、飲んでよかったのかどうかは分からんので自己責任で。笛の合図でみんな戻ってきた。先ほどの写真売りが列車まで来て営業をかけていたので思ったより買う人が少なかったものと思われる。

車窓からの景色
美しい
ゆっくりと進む
マカレナの滝駅。ここで最初に撮った写真を買える
マカレナの滝
冷たかった!
笛が集合の合図

しばらく進むと開けた場所に出る。この場所は全て囚人たちが木を切り倒した場所のようだ。切り株がそこら中に残されている。馬の群れもおり、一生懸命草を食んでいた。もちろん仔馬もいる。これだけのびのびと暮らせる馬ならばストレスも少ないだろうな、ラッキーな馬たちだと思ったりした。

馬たちが放牧されている
自由だなぁ
国立公園進入!
囚人たちが切った切り株
ここ一帯全て

約1時間半でツアーは終了し、ここからさらにチリとの国境近くの国立公園まで行けるみたいだが、現在時刻が16時半なのに加え、次の便を逃すとこの場所からタクシーを使わなければならないということなので、自分は乗ってきた列車に乗ってこのまま帰ることにした。自然国立公園のチケットは1日のみ有効なので、列車を降りてトレッキングもしたい人は朝9時発の列車に乗ることをおすすめする。

終点
公園の注意事項。16時が最終列車との案内。

タクシーに乗ってウシュアイアの町まで戻ってきた。スーパーの前で降ろしてもらい、肉や玉ねぎ、卵などの食材を買って帰る。800gの牛肉が600円で買えるのだからアルゼンチンは素晴らしい。この日は半分の400gだけ調理して夕食にしよう。ホステルに戻る途中、プンタアレーナスで出会った中国人のアカンさんとばったり出会した。彼も今日国立公園に行ってきたらしい。明日自分が移動するホステルにアカンさんは泊まっているということなので、「じゃあまた明日!」といって別れた。ステーキは安定の美味しさだった。

肉!安すぎ^_^
ステーキしか勝たん^_^

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