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#138 アタカマ砂漠ツアーに参加「Valley de la Luna」🇨🇱

11/3 ツアー申し込み
11/4 チリの物価調査/アタカマ砂漠ツアー参加


昨日チリ通貨をやっとの思いでキャッシング出来たので、このままアタカマ砂漠ツアーの申し込みを完了してしまおうと思い立ちツアー会社を探していると、ツアー会社の中からトルコ人のダンディーな男性が話しかけてきた。
「どうぞ入って、ツアーの申し込み?」
自分が日本人だと分かると流暢な日本語で一言二言喋り出した。
「昔はもっと喋れたんだけど、もう忘れちゃったなぁ」
こういう営業の時、お客さんに対してその国の言葉で挨拶できると親密さが増して成績もかなり良くなるのだろうなと思った。実際にもっとツアー会社を尋ね歩いて価格検討してから決めようと考えていたが、ここに決めてしまった。
「どのツアーにする?ウユニから来たならラグーン(湖)とかはどうしても既視感がある感じになっちゃうから、おすすめはこれとこれとこれかな。日本人にはディスカウントしちゃうよ〜」
と言って最初から折り込み済みの決まりきった割引をしてもらう。お客さんに特別感とお得感を持たせる。ここら辺は流石に営業マンらしい。
「15時半から19時半のValley de la Luna(月の谷)」ツアーにします。」
料金は入場料含めて40,000$(6626円)現金で支払った。
「水1Lと帽子にサングラス、日焼け止めを忘れずに。明日15:20にここ集合ね!」

このツアー会社に決定!
イケメントルコ人
ツアー一覧表。安くしてくれた

翌日午前中はバックパックをホステルに預けてから、サンペドロ・デ・アタカマのスーパーマーケットに行き、チリの物価を調査する。やはりボリビアからチリにやってくると何もかも高くなる。何なら日本より物価は高いかもしれない。この物価ではチリには長居出来なそうだ。円安を嘆きながら、卵6つとパン、バナナ3本、歯磨き粉を買ってホステルに戻った。

市内の感じ
遠くにアンデス山脈

砂漠ツアーは16時に始まった。やってきたミニバンに乗り込む。ツアー客は自民含めて6人。フランス2人、ブラジル2人、チリ1人だ。自分は申し込んだ際に入場料を払っていたが、ブラジル人2人は学割が効くらしく半額の券を入り口で購入していた。

入り口
ここでも券買える
このミニバス、と言っても17人くらい乗れる

月の谷の駐車場からさっそく砂漠を歩いていく。黒い砂粒がアタカマ砂漠の特徴のようだ。歩いている時ガイドさんに最後の噴火はいつだったのかを問うと、まさかの去年のクリスマスだという。町にも同じような灰が降って掃除が大変だったらしい。

アタカマ砂漠!
ガイドさん
登っていく
黒い灰(細かいプラスチックアッシュ)

ツアーでスペイン語が分からないのは自分だけだったので、他の参加者にはスペイン語で話した後、自分にだけ英語で説明してくれた。アタカマ砂漠ではNASA探査機ロボットの訓練をした場所らしく、友好の証にここから少し離れた町「アントファガスタ」に一台寄贈してあるらしい。
砂の坂道を頂上まで登っていくと、月の谷が姿を現した。そこからの景色は違う惑星のようでもちろん素晴らしいものだが、自分としては見慣れたキャニオンよりも砂丘のてっぺんの砂が風に流れていくのが神秘的に思えた。

綺麗な砂の尾根
月の谷
世界一乾燥した場所

下って待っていたバスに乗り、5分ほど走ってから再度降りる。キャニオンの次に案内されたこの場所ではダイナマイトを使用してミネラルを多く含む岩塩を採取していたのだとか。この岩塩はペルーやボリビアとの貿易で貴重だったという話をガイドさんがしている。
数万年前までこの辺りは海の底であり、それが隆起して海水が蒸発したところに残ったのがこの塩であるらしい。近くに当時使用していたGM(ジェネラルモーター)の機械が残されている。表面はツルツルしていて、舐めてみると確かに塩味を感じた。

掘削機械
岩塩
ダイナマイト使って採取


「3人のマリア(Tres Marias)」と言う名の岩も見学した。雨を太陽に祈っている姿らしい。そう言われたらそう見えないでもないが、かなりこじ付けな感じが否めなかった。

Tres Marias

18時半過ぎ、車を道路の横に停め、軽食パーティーとなった。クラッカーやパン、フルーツ、ポテチ、ピクルスが並べられてピスコサワーで乾杯する。フランス人のカップルとお話しした。フランス人はみんなスペイン語を話せるのか聞いてみたところ、
「フランス人は怠惰だからフランス語しか話さないよ笑」
という。そんなことはないだろうが、彼によればいくつかの国はフランス語を話すからそれに甘えているとのことだった。

乾杯!🍻

そろそろ夕陽である。「月の谷」が見下ろせる最後のスポットにやってきた。大地が作り出した渓谷の造形と、夕日のグラデーションが神秘的だった。渓谷の細かさは、どこか肉のセンマイのようにも見えてしまう。ここでの滞在は10分くらいの予定だったが、他の参加者は夕陽が山に落ちるまで見とれていた。
帰りの車内で、「どの国が一番怖いか」という話になり、コロンビアやメキシコ、ヨハネスブルクという国・都市名が上がるなか、自分も尋ねられたので、「んー、日本人ではノースコリア(北朝鮮)が怖いと思う人が多いかな」と答えておいた。
車内が盛り上がりを見せる中、サンペドロ・デ・アタカマに戻ってきてツアーは終了になった。

ミラドール
センマイの表面みたい笑

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