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【142日目】タイムトラベルの法則

ご隠居からのメール:【 タイムトラベルの法則】

SFファミリーヒストリーの物語で、想像力をいきいきと働かせることによりタイムトラベルをして、過去に戻ることは理論的には可能だが、歴史は変えることはできないという絶対的法則がある。

馬之助と熊之助という名前を御先祖の二人につけることはルール違反ギリギリだと思う。

その頃、御先祖が存在したことはたしかだが、実は戒名も俗名もなく、名ナシの権兵衛だ。しかし、ファミリーヒストリーをいきいきと想像するためには、名前があったほうがよい。反則ギリギリだが、二人に名前をつけることによってわれわれが過去に戻って過去を変えることはできないので、それを条件に許してもらうことにしよう。

一方、現在のわれわれが、想像力をいきいきと働かせることによって、われわれの未来を変えることはできる。言い換えれば、ファミリヒストリーの過去を追うのはわれわれの現在と未来のためだ。

馬之助と熊之助との間に名なしの先祖が二、三人いると思われるが、架空の人物が多すぎると、リアリティから遠ざかる。この二人の周辺で起こった歴史的な出来事に注目し、そこから推理したほうがよいと思う。

・ファミリーヒストリーの大きなとらえかたとしては、直系家族と核家族がある。われわれは核家族であって、直系家族ではないが、少なくとも、勝治郎→與一→オレ→J→男孫という核家族の流れは直系家族だ。もし伝蔵さんが津弥さんと結婚していたら、この直系家族の流れは、そもそも根本的に存在しない。                                         

・もう一つ押さえておかなければならないことは、現実の直系家族としては、勝治郎→與一→義弟→男の子→男の子二人、という流れも存在していることだ。

・直系家族のリスクヘッジは、改姓、養子縁組、分家、婚姻など。

・松田氏とのつながりの証明ーー今のところ伝蔵さんが、一定期間、友次郎、イシ夫妻の養子だったという『神郷町史』の記載しかない。

・山名氏が伯耆の守護をつとめ、その下に長氏という国衆がいたことを証明するたしかな史料はあるのか? 史料名を知らせてくれ。


返信:【Re_タイムトラベルの法則】

改めて家系図をみてみると信連の祖父だろうか、「義継」と記載があり、そのとなりに「女:山名伊豆守室」と記載があった。これは、「義継」の姉か妹が山名氏の正室だということとと推測する。

「応仁の乱」がなければ、山名氏が幕府を開いていてもおかしくない。それほどチカラを持っていたと思う。その山名氏と親戚関係だとすると応仁の乱で山名氏が衰退したとともに、長谷部も衰退したと考えて良いと思う。

*参考資料「長氏(伯耆国)」

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