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【313日目】:QOL(生活の質)の充実

ご隠居からのメール:【QOL(生活の質)の充実】

自宅療養で闘病生活をはじめるにあたって、生活習慣を見直し、クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、略称:QOL、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』)の向上を目指したいと思う。

なぜそう思うかというと、人間は病気と老化には最後は負けてしまうにしても、最後に至るまでの病気と老化のプロセスをある程度理解し、心の備えをしておけば、生活の質(QOL)をいくぶんかは向上させることができるような気がするからだ。

そのための手段として、私にできることがあるとすれば、日記をつけることではないかと思いついた。私は昨年、「パンデミック体験記」という随筆を執筆することによって、文字情報による記述という行為が健康に有益ということを知った。自分の身体の変化を観察し、それを文字で表現することが、治癒につながるのだ。

病床で入眠しようとすると、自律神経のうちの交感神経の作用が副交感神経の作用にバトンタッチされるが、その時、記述作業も引き継がれる。自律神経は眠っているときも、記述をどう進めるか、考え続けている。自律神経のこのような働きを活用しない手はない。


<現代太平記>

隠居と息子との毎日のメール交換をベースとする「息子へ紡ぐ物語」はすでに300日目を過ぎた。365日目に予定されているエンディングのゴールも遠くない。あいにく隠居はコロナに感染し、入院してしまったが、親族、血族のファミリーヒストリー関連で伝えるべきことはこれまでにほとんどすべて伝え了えた。免許皆伝だ。

今後、隠居はもっぱら医療ネタや生老病死ネタでつきあうので、ファミリーヒストリーにかわわる問題は、「より道」への寄稿を中心に独自の研究を続けてほしい。後はよろしく頼む。

創作大賞の件、応募作品のリストをざっと眺めてみただけでは、入賞作品のレベルはわからないが、【息子へ紡ぐ物語】のほんの一部を削り取って応募すれば、枯れ木も山の賑わいにはなる。ただし、一年間365日分だけでも、積もれば膨大なデータの山になるなので、よほどうまく編集しないと、入賞ラインにこぎつけるのは難しい。

しかし、そんなことよりも、中学生の息子や小学生の娘、あるいは、これから生まれてくる赤ん坊たちに将来、読んでもらうことが目的だとすれば、ファミリーヒストリーは数世代、数十世代にわたって語り継がれ、読み継がれるるネバーエンディングヒストーリーだ。

ご先祖さまたちが、自分の事をどのような目で見てくれているのかはわからないが、ご縁はあったわけだし、あたたかい目で見てくれていると思うよ。そう思う心がファミリーヒストリーの物語につながっているはずだ。

人間がなぜ文字を発明したかーーその理由もこれで説明できるような気がする。石原慎太郎氏の訃報に接し、また一人ライバルがこの世から姿を消したことに対して売れない作家として何がしかの感慨はあるよ。もっとも、氏はオレのことをライバル視していなかったようだが。


返信:【Re_生活の質(QOL)の充実】

ファミリーヒストリーを紡ぐ免許皆伝。ありがとうございます。今後もネバーエンディングヒストリーにいつまでもつきあってもらいたいけど、無理なことは頼めない。「継続は力なり」をモットーにできるだけ、がんばってみるよ。

全世界で猛威をふるったウィルスが、長谷部家のご隠居さまにも牙をむいた。「パンデミック体験記」と「続パンデミック体験記」があれば、百年後の子孫が読んだときに、再び訪れるかもしれない脅威に備え、準備することができるね。

今回、長谷部家の兄弟姉妹は、うまく連携をとり、この難局を乗り越えることができた。

創作大賞応募は、「及ばざるが過ぎたるに勝れり」だよ。もちろん欲や希望はあるけれども、今回は、文章を書くのが好きだとわかったことと、十万文字もの作品を完成させたこと。少ないとはいえ数人の人が評価してくれていることだけで十分だよ。

それに『息子へ紡ぐ物語』の下巻の方が良い作品になるような気がしているよ。「好きこそものの上手なれ」ーーそのうち、人の心をゆる動かす文章を書けるようになれたらいいな。


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