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■【より道‐87】鶴亀杯みんなの川柳大会

鶴亀杯の俳句、短歌に続き、今回は、鶴亀杯(川柳)に挑戦です。正直、いままで、俳句と川柳の違いがよくわからなかったので調べてみると、俳句も川柳も、元々は連歌の一部であり、連歌から独立して詠まれるようになったものとありました。

連歌といわれても、ますますよくわかりませんが、主な俳句と川柳の違いは季語や句を切るために必要な「や」「けり」「かな」といった「切れ字」を利用し「文語体」で「自然などの情景」を詠むのが俳句で、川柳は「口語体」で「人間模様」や「社会風刺」を題材にするとありましたが、どうも、ピンときません。

そこで、我が家のご隠居に質問してみるとこのように答えてくれました。

俳句と川柳の違いを加賀千代女の有名な作品を使って説明しよう。昔から二通りのバージョンが流布している。

A:朝顔や釣瓶とられてもらい水(俳句) 「朝顔や」で切れている
B:朝顔に釣瓶とられてもらい水(川柳) 「切れ」がない

Aの「朝顔」はまず上五で、作者が朝顔一般のイメージを浮かべ、表現している。Bの「朝顔」は眼前にある特別な朝顔。一句に切れがないので、説明的なリクツになっている。一般読者にはBのほうが理解しやすいので、こちらのほうが有名な「俳句」になったが、「切れ」に注目すると、実際には川柳だ。

難しい。。こんなときは、とにかくやってみるのが一番。

ただ、「季語」や「切れ」を意識して表現に制限をかけるところに、日本語というか、俳句の面白いところで、もっと、自由に文字数のみの制限で楽しむのが、「川柳」なのかもしれないと思いました。


【鶴亀杯(川柳)応募作品】


釈迦懶惰かも君の名は青い花

(しゃからんた かもきみのなは あおいはな)

髪洗うパパハゲテるよクスリのも

(かみあらう ぱぱはけてるよ くすりのも)

逝く前にナースコールのボタン押せ

(いくまえに なーすこーるの ぼたんおせ)


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