見出し画像

【296日目】オムツ

ご隠居からのメール:【オムツ】

体温は36度4分前後で推移し、咳もおさまりつつある。しかし、読書やパソコンに酸素を消費することにつながるので、自粛し、終日テレビをながめている。倦怠感や疲労感、のどの痛み、鼻汁、味覚嗅覚障害などの自覚はないが、しばらくの間は読書とパソコンは控えたほうがよい。

トイレから戻った時、ベッドにドスンと腰をおろしたら、「もっと静かに」と注意された。

シャワーを浴びるとき、看護師にオムツを替えてもらった。赤ん坊帰りしたような気持ちだ。

私の体の内部では肺の炎症の影が出現、消滅を繰り返している。医師は酸素投与などの処置で私の体がウイルスと戦うのをサポートしてくれている。軽症ではなく、中等症IIの身は、ここでウイルスに弱みを見せれば、集中治療室(ICU)に移り、人口呼吸器、エクモの手当を受ける重症化患者の仲間に入れられてしまうだろう。

これからは、なるべく重症化しないようするだけだが、それは医師の仕事だ。私はすべてを医師の判断にゆさねる。生か死か、どちらに転ぼうと、結果は問わない。


返信:【Re_オムツ】

トンガ近隣の火山が噴火したということで、夜中の1時過ぎだろうか。家中の携帯から津波アラートが鳴りだした。それも、一度で済んでくれたらいいのだが、5~6回、30分おきに鳴り響いた。おかげでみんな寝不足だ。津波の原因は不明とのこと。地殻変動なのか、温暖化なのかわからないが、人類が解明できてないことは、まだまだあるね。

そんななか、こちらは、母さんのLINEから朝がはじまる。やはり、クスリを処方してもらいたいのだそうだが、そのためには、再度、診察が必要だと説明したよ。いまは、安静にして熱や咳が悪化したら、病院で処方してもらうように伝えたよ。

今回の父さんが入院したことで生じている問題は、見舞いにいけないため、父さんの病状がわからないことにある。みな、不安が先行してしまうのだが、まあ、「便りがないのは、良い便り」ということだろう。病状が悪化したり、何か必要なときは、病院から連絡がくるだろう。

夕方頃に、姉と妹が病院にいき、エコーショーを渡したと言っていたので、もうすぐ、オンラインで会話ができるはずだ、通話がつながれば、みんなの不安も少しは、解消されるね。


<<<次回のメール【297日目】重症化させない

前回のメール【295日目】しっかりしている>>>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?