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【216日目】天網恢恢疎にして漏らさず

ご隠居からのメール:【天網恢恢てんもうかいかいにして漏らさず】

やっと、「息子へ紡ぐ物語」の構成と方向性の狙いがほぼ見えてきたような気がする。要するに、親戚の孤独死と葬儀を体験した作者が、それをきっかけに父親のご隠居とはじめたメールを元ネタとしてファミリーヒストリーに関心を抱きはじめた。おそらく、ご先祖たちの謎について思考をめぐらす【より道】が本道だろう。自分は、何故生まれ、何のために生まれてきたのか。

「老子に曰く、天網恢恢疎にして漏らさず。」

【より道】に比べれば、「隠居からのメール」は日替わり定食のメニューのようなもので、どうでもよいかもしれないが、それでも、タイトルなどは重複を避け、本文の表現も見映えがするように適宜あらため、おおまかに修正しておいた。

>>昨晩、食プロの研修で「成形の功徳」という言葉を習った。やはりど
>>んなことでも、簡易的なことでもいいから、形にしないと物事は進まな>>いし残らない。そう考えると、「新見太平記」や「尼子の落人」が「息>>子へ紡ぐ物語」へつながっていったのだろうな。

ーー今からふりかえってみると、「新見太平記」と「尼子の落人」はできそこないの随筆だが、それでも、「息子へ紡ぐ物語」へとつながったとすれば、「半成型だが反省系の功徳」はあったといえるかもしれない。

>>七難八苦という言葉の真意を考えてみると、七難八苦がないと次のステ
>>ージに進めないのかもしれない。成長がないのかもしれない。ウジウジ
>>してるよりは、足掻き、もがく方が徳を積むことにつながるのだろう>
>>か。希望につながるのであれば、挑む価値があるね。

ーーその通りだと思う。「半成型は反省系の功徳」を期待しよう。


>>やはり長谷部(長)氏は、広島県、宮島にある厳島神社の家督を相続し
>ていたようだ。

ーー主義主張は違うが、長谷部絢光あやみつは、山室軍平や西村伝蔵に先行する宗教家ととらえることもできよう。


返信:【Re_天網恢恢疎にして漏らさず】

「ご隠居の独り言」もいいが、本筋の「ご隠居からのメール」も頼むよ。話しが続かないから(笑)。

ても、ご隠居というより、82歳の仙人のような人からの教えはありがたい。たとえば、今日の「半成型は反省系の功徳」や「天網恢恢疎にして漏らさず」などは、とてもためになる話だ。

自分が、仮に82歳になったとき、このような知識を自分の息子や孫に伝える自信は、現時点ではない。くだらない会話でも、読み手は親子愛を感じるわけだから、そこがいいんだと思う。こんな、会話もはたから見ている側は面白い(良い親子だな)と思う人はいるはず。ただ、親戚や友人知人などの気分を害する話、箇所は、修正するようにしようよ。気がついたら、教えて。

しかし、じぶんのファミリーヒストリー、夫婦関係は、結婚14年目にして大きなターニングポイントになってきたな。どこの夫婦でも起こることだとは思うが、今回の七難八苦はかなりきびしそうだ。

積もり積もってきたことが爆発している。「自分は、なぜ生まれ、何のために生まれてきたのか」というテーマの本質の話しだと思うので、相手や自分の心情、出来事等をしっかり記し、整理しながら、なんとか、この難局を乗り越えるよう努力するよ。


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