昔あった少しこわい思い出話。
こんにちは、たまチャンですฅ゛
今回は、たまチャンが学生時代にあったすこ~~しだけ怖い?話をします。
言うてもそんな怖くないです🐱
ずっとなんだったんだろな~って記憶にあったけど、話す機会もないので、ここに書き残してみようと思いました。
私について
私は、わりと幽霊を信じています。
でも、「怖いもの」と言ったような捉え方じゃなくて、「ただそこに居る」と言ったイメージが強い。
私は3兄弟で、年の離れた1番上の兄は霊感が少し強い人間でした。
文武両道という言葉が似合う尊敬できる兄ですが、昔から素直でド真面目。
ですが、幼い頃はある日誰もいない崖っぷちを指さして、「お母さん、あの人大丈夫かな」と不安そうに問いかけ、両親を震え上がらせたことがあります。
そういったことが何度か。
そんな兄に比べ、私はあまりそういうことが無かったそうです。
あったとしても、閉店後の友人のお店にアイスを取りに行った際、そこに居た人間の数が一人多かったことを記憶している程度。
そんな私が、今でもしっかり記憶にある、少しだけ怖い話です。
自慢から始まる怖い話
早速ここで自慢ですが、私は幼い頃からかなり大人に取り入ることが上手く、ご近所さんからも気に入られる子供でした。
成人してから、近所の子が「珠夜さんとこの長男を見て勉強、次男を見て運動、長女を見て礼節を学びなさい」と親に指導されていたことを知りました。(逆にめっちゃ恥ずかしい。)
(というかこれ、私が兄に比べて学力も運動も劣っているの全部バレてるってこと…??😄)
そのため、子供ながら親世代のご近所さんとの会話も多く、ご近所さんの名前と顔はおおよそ把握していました。
ですが、大人になるにつれ、ご近所さんとの付き合いも疎遠になり、誰が引っ越した、誰が亡くなった、誰が結婚した、という情報を把握できなくなっていきました。
たまチャンの、そんな学生時代のお話です。
当日は雨
10代後半の帰り道、時間は17時頃。
その日はずっと雨で、傘をささないと外に出られないくらいの大粒の雨が降り続いていました。
当時すでにオタクとして出来上がっていた私は、帰って早く本の続きが読みたいがために足早に自宅へ向かっていました。
自分の家が見え始めた頃、近所の角のお家のガレージ下に珍しく人影があることに気付きます。
雨に当たらないようガレージのど真ん中。
アウトドアでよく見る小さな折りたたみ椅子を置いて座り、ぼーっと外を眺めている男性。
それはそこに住むおじいさんで、斜め前のお家に住んでいる、うちの長男の幼なじみ『Yくん』と昔よく遊んでいた、物静かなおじいさん。
なんでそんなとこで雨宿り?お家入らないのかな?と思いながらも、そういえば昨年におばあさんを亡くしていたはずだ。そうしていたい日もあるのかもしれない、と私は勝手に解釈。
会うのもかなり久々だったため、私は軽く会釈をしてその前を通り過ぎ、帰宅しました。
翌日の電話
翌日は土曜日だったため、私は学校がお休みでした。
午前の仕事を終えて帰宅した母親とリビングで寛いでいると、近所に住む母親の友人から着信がありました。
いつものように電話口では声が高くなる母親の挨拶は慣れていましたが、その声がどんどん重くなることに気付いた私は、母の横で電話が終わるのを待ちました。
「Yくん、昨日病院で亡くなったって」
その後の葬儀等についての詳細は省略します。
Yくんのご家族とは、最近になって少し疎遠になったものの、昔は家族ぐるみの付き合いがあり、一緒にキャンプへ行くこともありました。
少し身体が弱い、とは聞いていましたが、まさかそんな命に関わる病だったことは知りもしませんでした。
中でもうちの長男はYくんと赤ちゃんの頃からの幼なじみ。
いつも冷静な兄が、細い目を赤くしていたことはこの時以外知りません。
後日
葬儀等が終わり数日、私たち家族もYくんの昔話をできるようになった頃。
私は、数日前に会った、ガレージ下のおじいさんのことを思い出し、母に話しました。
「そういえばね、Yくんが亡くなる前日、Yくんと仲の良かった角の家のおじいさん見たよ。あの亀買ってるお家の。去年おばあさんも亡くなったらしいし、心配だね」
なんかよくあるじゃないですか、身近の人の死で認知症が進んでしまうとか、精神的に参ってしまうとか。
素直に心配だねぇ、大丈夫かなぁ、と言う私に、母親は眉をしかめて言いました。
「あんた何言ってんの? 去年亡くなったのはおばあさんじゃなくて、おじいさんだよ。」
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