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2018欧州+ブラジルバレー観戦の旅11~スウェーデンへ

1月21日
サンクトペテルブルグ出発の朝
朝7時のチェックアウトで
起こしてしまったようで
ちょっと不機嫌なレセプションのおばさん。

そう、あのコピーセンター事件の時の
おばさんと同一人物。
こちらとしても困らせたくはないのだけど
どうも相性が良くないらしい…
それでも、最後良ければすべてよし!
鍵を渡すのにありがとうの笑顔を付けて
お別れしました。

コピーセンターはあの翌日
なんてことなくホステルの裏手で
あっさり発見され
メールに添付してお願いすることで完了。

(↑コピーセンターって分かりやすくキリル文字で書いてありました…)
1枚5円、2枚で10円。
硬貨と引き換えにボーディングチケットを
無事に手に入れました。

これを手にこれから
スウェーデンへと向かうのですが…

途中、空港までの道のりで
地下鉄の駅を間違え、
空港行きバス乗り場に迷い、
乗り継ぎ先のラトビアのリガで
出国便のチケットを見せろと言われ
あたふたし、
到着したコペンハーゲン空港からの
列車の遅れにハラハラしながらも
なんとか無事に
スウェーデンのハルムスタッドへと到着。

が…
本当のピンチはここからでした。

17:00スタートの試合前、
とりあえず荷物を置きたくて
16時に今夜宿泊予定の
ゲストハウスに行ってみたら無人状態。
扉の横には電話番号の表示。

なるほど、到着したら
ここへ連絡するってことね…

B&Bやホステルにありがちな
人件費削減システムを理解し、
早速電話をかけようとするも、
ここで軽いトラブルに見舞われます。

通話専用に持ち歩いている
私の古いガラケーは、一旦電源を切ると
バッテリーがゼロになるという問題が
この旅の途中で発覚。

空路移動後、電源が入らない状態のため、
この時点で通話ができません。
困ったな…誰か通らないかな…

部屋を何度かノックするもの反応なし。
周囲には全く人通りもありません。

んー、せめて電源が見つかれば
充電して電話がかけられるのに…
そんな案も虚しく
周辺に電源は見つかりませんでした。

試合開始時刻は容赦なく迫り、
一刻を争う状況。
ここは一旦駅へ戻って
コンビニ的な商店に助けてもらおう。

思いつくや否や
急いで駅へと引き返し商店に駆け込むと、
笑顔で迎えてくれたお姉さん。
よし、これはいける!確信しました。

ただでお願いするのは申し訳ないので、
ペットボトルの水を手にレジへ。
支払いを終えタイミングを見計らい、
よし今だ!
笑顔でレシートを渡すお姉さんに
事情を説明します。

ホテルに電話したいんだけど、
携帯電話が壊れててかけられないの。
電話を貸してもらえないかな…
そう伝えると、
快くとはいかないようで、
仕方ない…と言った同情の表情で
子機を渡してくれました。

ふぅ、、、
あとはホテルの人に
チェックインしたいといえばいいだけ…

電話口に出たおばさんに
漁りながら伝えました。

「待っていたのよー」
「今から行くわねー」
そんな言葉が出てくるのを期待していた私は、
全く違う内容の話が耳に入ってきません。

え?何?
何て言ってる?

パードン?を繰り返した後、
2つの単語がしっかり耳に入ってきました。

Unfortunately
full
ここでようやく理解できたのです。

満室で泊れない…ってこと!?

抗議するもおばさんは
Unfortunatelyを繰り返すだけ。
I’m sorry とかapologizeなんて言葉は
聞かれません。
駄目だ…これ以上言っても
泊まる場所がないんじゃ
どうしようもない。
無駄な時間はありません。
一分一秒を争う事態。
とにかく、先へ進まなきゃ!

頭を切り替えすぐに
ホテル探しに急転換。

お姉さんに子機を返しながら、
泊まれないって言われたよ、
この近くにホテルない?
図々しくも相談してみると、
哀れに思ったようで…
さっきとは打って変わって親切に、
グーグルマップで場所を示しながら
向かいのベストウエスタンホテルを
紹介してくれたのでした。

駅前のベストウエスタン…
あぁ、ここは宿泊費が高くて
断念したところ…

でもそんなことを言ってはいられません。
今日泊る宿がないと困るし、
流暢に安宿を探せるほどの
時間はない!!

そんなこんなで一泊16000円の
ホテルに泊まることを躊躇してはおれず、
この際だから
北欧のちゃんとしたホテルを
満喫しようと
朝ごはんも付けてしまったのでした。

旅は切り替えが大切!

部屋に荷物を置いたら
猛ダッシュで会場へ…
なんとか試合開始時間ぴったりに
滑り込みセーフ!!
間に合った―!!!

大移動後のトラブル対処…
なんでこんなとこに来ちゃったんだろ…
正直そんな思いも過ぎったけど…
でも、来てよかった!
そう思ったのは、
この後の試合を見てからのことでした。

ここでの観戦がこんなにも
心動かされるものだったとは…。

思い返せば去年もスウェーデンでは
終バスに乗り遅れ、
見知らぬ夫婦に送ってもらいました(笑)。

どうやら私は
スウェーデンと相性が悪いようで…
でも、その度に誰か助けてくれたり、
それを上回る素晴らしいことが
起こっていることに気がします。

観戦の帰り道、
お世話になった商店に寄ったら、
大丈夫だった?とお姉さん。
この一件でちょっと距離が縮まった気がし、
店頭で焼いてるホットドッグの
オススメソーセージの種類を
尋ねてみたりと、
普段よりちょっとしつこく
話してみました(笑)。

楽しく会話しながら思うこと…
予期せぬトラブルこそ
旅を最高に盛り上げる演出。
そして、そのトラブルによって
その国の人を、その場所を
より一層好きになるのでした。

12へつづく…


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