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VOLLEY TOUR 2019/20【31】~欧州五輪予選2日目
1月6日(月)
第一試合:セルビア対オランダ
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21477766/picture_pc_13838fd3ad5741f5b98100c72830c23e.jpg?width=800)
近年、強豪国に対し、
いい戦いを見せるオランダは
もしかするとこの大会で
ダークホース的な存在に
なってしまうのではないか…
試合前、そんな不安もありました。
特にミラノでプレーしているアブデルは
セリエで頻繁にベストスコアラー、MVPを獲得。
彼の怪物ぶりをここで
思い知らされることになるのでは…と
恐れていたのです。
順当に行けばセルビアはオランダに勝てて当然。
ですが昨日の悪夢がそれを邪魔してしまう…。
でも、大丈夫!
オランダはここで初試合、
緊張してるに違いない。
この会場に慣れたセルビアの方が
俄然有利なはず!
公式練習の際、昨日よりも余裕を見せる
選手たちを見ているうちに、少しずつ
安心感を持てるようになりました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21477629/picture_pc_671a4dfc789389d9d09d2905bddce8c5.jpg?width=800)
相変わらずリシナツは
ミドルなのにレシーブ練習にも参加。
本当に抜け目ない選手です…。
4年前のリオ予選では腰が回復せず
ほとんどコートに立つことが
できなかったことを思うと、
ここでプレーしていることでもう胸がいっぱい。
この4年間の彼の飛躍を振り返ると
感動のドラマができそうです。
いやドラマができるのは彼だけではない…
アタナシエビッチだって
ひざの手術を経ての快進撃ストーリーを持ってるし、
ペトリッチだって
控えからのスタメン復帰の逆転劇もある。
ポドラスチャニンも2006年からの
代表歴15年の長い物語があって、
コバチェビッチだって
代表内での兄弟愛ドラマが描ける。
それにここに選ばれなかった選手も沢山いて
14人だけでなくこれまでの代表選手
それぞれにそれぞれの物語があっての今…
そんな歴史を思い返していると、
始まる前からちょっとうるうる…
ここから本題…本編に入るのに
内容の濃いプロローグを見た気分でした。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21477662/picture_pc_568972e868c49618f26ccbc6b618185a.jpg?width=800)
14:00、試合開始。
今日も欧米選手に厳しい時間帯のスタート。
ですが、昨日よりは身体が
目覚めてるように見えます。
昨日のように目を覆いたくなるようなミスは
格段に減って、
セルビアらしいバレーを披露してくれました。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21477675/picture_pc_54fec226bc77c8cdd715225eea1fb601.jpg?width=800)
第1セット、
ヨボビッチのサーブから引き離すと
そのままリードで先取。
第2セット、2,3点のリードを守り
終盤でリシナツのサーブから連続得点、
そのまま連取。
第3セット、序盤オランダの反撃に苦戦し
3-6の劣勢から8連続得点で11-7と逆転。
さらにクルスマノビッチのサーブで引き離し、
ルブリッチでマッチポイントを奪って
セットカウント3-0!!
思いは通じ、ストレートでの
勝利を収めることができました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21477688/picture_pc_89e82554f29e45fdf47967b6a2113332.jpg?width=800)
ふぅ・・・
なんとか夢が繋がった・・・
心配していたアブデルは
思いのほかミスも多くて、
正直、救われた部分は否めません。
韓国で活躍していたターホーストの方が
決定力があった気がします。
あれだけミラノで体を駆使してるのだから
きっと体への負担は相当なんだろうな…
もともとセッターだったにしても
酷使している膝や肩を壊すのは
もはや時間の問題なのでは…
敵ながら、そんなことを心配するのでした。
終了後はオランダのピアッツァ監督が
リシナツ、ペトリッチと笑顔で握手。
そうだ…ミラノの監督の前はSkraだった…。
五輪予選の運命を分ける
重要な試合の後のこのやり取り、
勝敗関係なく笑顔で握手する光景は
スポーツマンシップの潔さを表現する
心動かす光景でした。
勝ちにこだわるあまり、
対戦チームを憎んでしまう
心の狭い私の人間性…
ここでまた反省するのでした…。
試合後、観戦中に仲良くなった
シンガポールの男の子と
試合前にお話ししたおばあさんに
再会の約束をして一旦退出。
近くのショッピングセンターで
軽食を取り、応援疲れもあって
アパートでしばし休憩しました。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21586284/picture_pc_753310dbc14b08e506afefab73a2dd48.jpg?width=800)
第3試合に合わせて再び体育館を訪れると
ちょうど第2試合が終わったところで、
そこには予想しなかった光景が…
フランス対ブルガリア。
なんと、勝ったのは…
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21586687/picture_pc_ed68cf8905bfa226651688862dff6a44.jpg?width=800)
ブルガリア。
プールB…
ブルガリアを侮っていたけれど、
ブルガリアこそダークホースだったのか…。
そういえば8月のIOQTでブラジルに
マッチポイントまで奪っていたんだっけ。
あれは単なるホームの利だけじゃなくて
しっかり実力が伴ってのものだったのだと
今更なが気付き、
次のセルビア対ブルガリアが
一気に恐怖になってしまいました。
第3試合は、ホームのドイツ対…
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21586337/picture_pc_33d21c5e5ab841996567041934dcc216.jpg?width=800)
ベルギー。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21586348/picture_pc_de76109c81908bb32b247e31ba876fcb.jpg?width=800)
ホームなのにドイツ人観客は
そんなに多くありません…。
予選だから、準決勝までは
集客も少ないのでしょうか…
大金出してベルリン開催を名乗り出たというドイツ。
これで出場権取れなかったら
大きな痛手になることを思うと
彼らのプレッシャーは相当なものなはず…
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21586500/picture_pc_9897a1e0b926f1b853e403b3d605449b.jpg?width=800)
ドイツのいるプールAは
ベルギー、スロヴェニア、チェコの4ヶ国。
この試合でベルギーに
3-0で勝利したドイツは
思惑通り準決勝進出を
確実なものにしたのでした。
【32】へつづく…
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