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2018欧州+ブラジルバレー観戦の旅12~ハルムスタッド観戦

1月21日(日)
Hylte/Halmstad vs Falkenberg

宿泊トラブルを片付け駆け込んだ会場、
そこにはコートサイド片側にのみ観客席。
1500人強収容の席が
埋め尽くされるほどの人数はいないものの、
前方には入り込めるスペースは少なく
後ろの方のゆとりある場所に
ひとまず腰を下ろしました。

整列した2チームの中から、
真っ先に目的の日本人の姿を探すと…
いました!梅野選手!!
髪の毛をさっぱりと坊主にされ
なかなかワイルドな出で立ち。

日本で見る姿と雰囲気が違うのは
海外選手に囲まれているからか…!?
それとも内面からにじみ出るものなのか!?

これから始まる展開を待ちました。

スウェーデンリーグは昨年の
オルケルユンガへ今村選手を見に行って
2度目。

欧州の中でレベルは
お世辞にも高いとは言えませんが、
優秀な選手を輩出しているのも事実。
もともと持っている身体能力を思うと、
いいパフォーマンスが見られること期待大。

予想通りの豪快なスパイクも見られ
なるほどーと思う一方で
梅野選手の丁寧なトスに釘付け。

コートの中でのコミュニケーションも
頻繁に見られるように
いいチームワークから繰り広げられる
コンビネーションプレー。
試合は順調に進んでいきました。

順位からすると格上の相手なのですが
この日は1,2セット、
リードしながら進んでいきます。
その展開もさることながら、
さらに心奪われたのは、
バレーを楽しんでることが伝わってくる
梅野選手のパフォーマンス。

海外=孤独と勝手に思ってしまいますが、
そこにはチームメイトや監督と
何不自由なく絡み、楽しむ
自由な姿がありました。

コートの上の表情を見て
その選手の状態をなんとなく想像してしまう私。

環境の変化から
軽うつ神経症を患った過去のある私は
どうしても海外移籍する選手の
状態が気になってしまいます。
大丈夫かな?
馴染んでいるのかな…?
私に心配されたって
無意味だとは分かっているし、
第一、へなちょこな私の物差しでは
アスリートのメンタルなんて
測り切れっこありません。

ただのおせっかいは重々承知していますが、
日本で拡散される情報は
誇張されることもあったり、
そもそも取り上げられることもなかったりで
自分の目で確かめて見たいと
思ってしまうタチ(性質)…

でも、ここへ来て
その老婆心は全く
無意味だったと判明しました。

自らサービスエースも獲りながら、
チームの勝利に貢献した梅野選手は
なんとこの日のMVPに。

MVPってアタッカーが獲ることが
多いものだよね!?
その中でセッターの獲得は異例であって、
それほどにポイントが
高かったということなのでしょう。
技術面に関して無知の競技未経験者ですが、
そこはわかります。

スウェーデンリーグの中で
楽しそうにプレーする梅野選手。

一人の選手の海外挑戦がこんなにも
パワーを与えてくれるものなんだと再認識。

バレー観戦は時にこんな風にも
自分を励ましてくれる
存在であるということを実感しました。

13へつづく…

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