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EURO VOLLEY 2019 観戦記録13~大会終了…そして帰国

ネット観戦に留めておくべきだったのかな…

会場の隅でふとそんなことを考えました。

人生をかけて応援する!
そう意気込んできたからこそ、
優勝を前に感じた「壁」は大きく感じられました。

世界のバレーが好きで
いろんな国を見ていたところから
いつしかセルビアチームのみを見るようになって、
気が付いたら敵対するチームが
どんどん嫌いになっていって
視界に入れたくない、
話題にもしたくない、されたくない、と
自分を狭めてしまうようになり
正直、追い込まれていました。

それ故に他国バレーが好きなファン仲間に
冷たく当たってしまうことも多く…
セルビアが好きすぎるあまり
病的になってしまった自分が
ホントに嫌で嫌でたまりませんでした。

そんな人生のすべてだったセルビアバレーも、
最終的には優勝の喜びよりも
切なさの方が勝ってしまうとは…
もう、何もかもを失くしてしまったような気分でした。

だけど、最後の最後、
笑ってくれた選手たちの笑顔には
いつも通りの変わらない温かさがありました。
彼らは金メダルを手にしても
何にも変わってはないんだ…
そう感じさせてくれ、
それが私の中の燻っていたわずかの情熱を
保たせてくれていました。

単に自分が勝手に壁を作って
勝手に落ち込んでいるだけなんだよな…。

日本人とセルビア人、確かに人種は違います。
だけど、それを踏まえたうえで
いい面も悪い面も全部受け止めて
これまで応援してきたのです。

自国ではなく他国を応援すること。
それがどういう意味を持つのか、
分かっているようでしたが、
その本質を目の当たりにし今回改めて
考えるいいきっかけを与えてもらいました。
でも、今ここで分かりました。
これが自分の国ではない
他国を応援するということ。
こういう気持ちがあることを知って
受け入れ応援しなければ…。
気が付けばそう、前向きに
捉えるようになっていました。

翌朝は早朝ホテルをチェックアウトし、
近くのカフェで朝ごはん。

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クロワッサンとブリオッシュ、
カフェオレとともにいただきました。

会場からちょっと離れた場所の
このエリアは
パリの中心部にすぐ行ける距離でありながら
どこか穏やかで、ホテルのお兄さん然り
カフェの人たちもフレンドリー。
ここはまた来てもいいかも…と
リピートありリストに加えて、空港へ向かいました。

昨日入国して、今日出国…
滞在時間28時間のホントに短い
あっという間のパリでした。

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でも、この短い時間で
見たかったセルビアの金メダルが見られ
充実度の高い滞在に。
そう充実度…
喜びだけじゃない、セルビアを応援する意味、
そしてその覚悟を持てた貴重な時間。
いろんな意味で大切な時間でした。

帰国便もエバー航空。
肉肉しい料理が多い機内食ですが、
今回はエビがあって大喜び♪

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ぷりぷりしてて美味しくて、
ラウンジでお腹いっぱい食べていたのに
完食してしまいます。

食べ終わったら、
ドラマ「私定時で帰ります」が
全話みられるとのことで
ここで一挙見!!
働き方改革が形だけの会社にいる私には、
羨ましいような、でも共感もできるドラマでした。

いつもなら試合のことを振り返ったり、
敢えて現実逃避する機内での時間、
だけど、今回は現実を意識することに
努めました。
なぜかって…
セルビアを応援することは
どこか現実的ではないもの
夢の世界…と捉えがちでしたが、
これは現実。
国境を超えた応援が日常として
壁なく自分の生活に溶け込むように…
とでも言ったらいいのでしょうか…
うーん、表現が難しいですが、
これは今までにない感情でした。

朝ごはんにおかゆをいただき、
まもなく台湾へ到着。

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台湾でのトランジットは2時間。
すぐに乗り継いで福岡へ向かいます。

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今回もサンリオとのコラボ機
そして機内食もバツマルくんファミリー。

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帰国便も楽しいサンリオ機を満喫して
あっという間に福岡へ到着です。

たった4日間しか離れていないのに
気のせいかちょっと肌寒さを感じる日本…
でも、周りを見ればワールドカップに向け、
海外からのお客様の熱い姿も見られます。
手には「World Cup」と書かれたバッグ…
そうRugbyの文字と共に…。

そっか福岡でラグビーの大会やるのか…
って、あれ?バレーも福岡でワールドカップじゃないっけ?

9月1日、全く頭になく忘れてましたが、
今日からワールドカップ男子大会開幕でした。
本来ならヨーロッパ選手権優勝準優勝国が
ワールドカップ出場。
だけど今回は…

でも、たとえW杯に出なくても
セルビアの力はヨーロッパで証明されました。
だからいちいち気にしない。
そう言い聞かせ、長崎の自宅へ向かうのでした。

14へつづく…

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