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本の紹介。「カモメになったペンギン」
RBSの授業も全て終わり、あとは成績発表と卒業式を待つだけ。
でもね、成績次第では卒業できるとは限らない。怖っ。

本書は「変化」がテーマ。
「ペンギン」が「カモメ」になるほどだから、大きな変化だ。「変化が必要だよ」と誰かが言った時、言ったのが若くちょっと変わり者だった時、でも言っていることは論理的。自分ならどう反応するかを顧みる機会にもなった

変化にはパワーがいる。
今日・明日が大丈夫なら多くは動こうとしないだろう。
でも、来月は大丈夫?来年は?
でもでも、本当に変化が必要?
そんな「正解は分からない」問題に、ペンギン達が立ち向かう。

リーダーペンギンのセリフに「ひとつのやり方で長く暮らすと、新しいことを考えられなくなる」と嘆くシーンがある。「ひとつの仕事」「ひとつの国」、多くの言葉が当てはまりそうだ。
変化を嫌い、変化に備えるペンギンの悪評を触れ回る者、一旦協力はしたが壁が見えて諦める者、諦めた者を見て諦める者、多くの課題を乗り越えてペンギン達はカモメになった。

セイカイハワカラナイとは一見矛盾があるが、世の中そんなものだらけと考える。何かをモノサシにして、自分の行動を決めるしかないが、そのモノサシを間違うと、行動を、結果を間違える。教授と呼ばれるペンギンは、ある調査を担ったペンギン達から報告を聞くとき、「事実」と「意見」に区別する。これは、正しいモノサシを設定する時に重要な作業だ。

本書が面白いのは、カモメとなり安全と発展を入手するが、カモメにならなかった時のことを「間違い」として定義されていない。「モノサシを間違うと結果を間違う」と前述したが、間違ったと思われる行動も、時間軸を変えるとセイカイかもしれない。別の素晴らしい変化を導く要因となって、セイカイになるかもしれない。

世の中、やっぱりセイカイハワカラナイ。

きっと、自分が最期の時にどう感じるかで決まるのだろう。

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