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本の紹介。「勝てる組織をつくる」
大学院同期でもある人生の大先輩と、立教ラグビー部の話をしたところ、後日「半分は著者の自慢話だよ」と、ひと言添えられてお貸しいただいた。
著者はラグビー代表キャップを保有し、現サントリーサンゴリアスSDにして、サントリーHD株式会社執行役員 土田雅人氏。
監督時代、弱体化したチーム(と記載されている)を、1年目は型にはめ、2年目は型を破らせ、3年目は出る杭をリーダーに育成と、明確な戦略を持ち好成績を残した。
1年目に型にはめた時、反発した者こそ2年目以降に必要になる選手と見越し、排除も妥協もせずコミュニケーションをもって型にはめ、実際に自己主張した選手が2年目以降に飛躍した。
この他に、対立はどちらかが「正」ではなく作用しあって新しい型を作る、自分を否定する者を育てられるリーダが「勝てる組織」を作るなど、全体を通し懐の深い姿勢が成果につながっていると感じた。
著者は、この原点は自由公平な同志社大ラグビー部時代に培ったとあり、受けた教育や体験が次につながることを考えると、「上司」の次につなげる役割は本当に大きいと自問。
著者監督時代にスタメンから外れた清宮選手(現JRFU副会長)の発した言葉や、佐治社長が使う「考動」というキーワードにおいて、考と動の間に「発想」を求める点などは印象深く、自分の'考'動にも落とし込みたい。
気になった点は3点。
①監督就任前2年間はリーグ優勝と3位。「弱体化したチームの立て直し」か?
②退任後翌年度はリーグ4位と、土田メソッドの持続性は?
③自慢話、半分どころじゃなかったよ

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